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第22回(2003年) 受賞受賞作: 滑稽な巨人の夢
出版人・編集者としての経験を背景に、近代日本の思想と出版文化を大きな射程で眺める評論的著作。滑稽さを含んだ巨人像を通じて、文化を動かす夢と制度の両面を描く。
巨人の夢の滑稽さを見つめることで、近代の文化を支えた力が見えてくる。
148ページ出版文化近代日本思想編集者文化史
津野 海太郎
つの かいたろう
Tsuno Kaitaro
別名:
鈴木(本姓)
プロフィール
- 性別
- 男性
- 生誕
- 1938-04-06 (福岡県)
- 国籍
- 日本
- 言語
- 日本語
- 居住地歴
- 福岡県 → 東京都
経歴
- 職業
- 演出家, 編集者, 評論家, 大学教授, 図書館長
- 活動期間
- 1962年〜2024年
- 所属
- 晶文社, 和光大学, 劇団黒テント
- 所属団体
- 劇団黒テント, 六月劇場(結成メンバー)
- 影響を受けた人物
- 植草 甚一, リチャード・ブローティガン, 高橋 悠治, ブレヒト
学歴
| 学校 | 学部 | 学科 | 学位 | 期間 | 国 |
|---|---|---|---|---|---|
| 早稲田大学 | 第一文学部 | 国文科 | 学士 (Bachelor of Arts) | — | 日本 |
早稲田大学
第一文学部
/ 国文科
学位:
学士 (Bachelor of Arts)
国:
日本
大学時代は劇研に所属
受賞歴
| 年 | 賞名 | 対象作品 | 部門 | 主催 | 結果 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2003 | 新田次郎文学賞 | 滑稽な巨人(坪内逍遥の夢) | — | 新田次郎文学賞選考委員会 | 受賞 |
| 2009 | 芸術選奨 文部科学大臣賞 | ジェローム・ロビンスが死んだ | — | 文化庁/文部科学省 | 受賞 |
| 2019 | 読売文学賞(随筆・紀行賞) | 最後の読書 | 随筆・紀行賞 | 読売新聞社 | 受賞 |
新田次郎文学賞
2003
対象作品:
滑稽な巨人(坪内逍遥の夢)
主催:
新田次郎文学賞選考委員会
結果:
受賞
芸術選奨 文部科学大臣賞
2009
対象作品:
ジェローム・ロビンスが死んだ
主催:
文化庁/文部科学省
結果:
受賞
読売文学賞(随筆・紀行賞)
2019
対象作品:
最後の読書
部門:
随筆・紀行賞
主催:
読売新聞社
結果:
受賞
受賞・候補エディション
新田次郎文学賞
1回登壇
芸術選奨文部科学大臣賞
1回登壇
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第59回(2009年) 受賞受賞作: ジェローム・ロビンスが死んだ
振付家ジェローム・ロビンスの密告者としての過去に向き合い、芸術、政治、冷戦期アメリカの緊張をたどるノンフィクション。
『ジェローム・ロビンスが死んだ』は、津野海太郎による受賞作として、題材の奥にある人の記憶と関係を見つめる作品である。
413ページ舞踊冷戦評伝
読売文学賞
1回登壇
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第71回(2019年) 受賞受賞作: 最後の読書
老いによって目や記憶が弱まり、蔵書との付き合いも変わっていくなかで、読書人が本との最終章を軽やかに綴る随筆集。鶴見俊輔、幸田文、須賀敦子らへの言及を交え、長く読んできた者だからこそ見える読書のよろこびを描く。
もうじき読めなくなるかもしれないからこそ、読書はなお新鮮な喜びになる。
264ページ読書随筆老い蔵書記憶本との別れ
作品
代表作
悲劇の批判
1970年 評論演劇と悲劇に関する批評的論考を集めた初期の著作。
演劇批評悲劇
門の向うの劇場 同時代演劇論
1972年 演劇論同時代の演劇についての論考をまとめた書。劇作・演出に関する理論的観点を提示。
現代演劇演出
ペストと劇場
1980年 演劇論社会的事象と劇場の関係を問うエッセイ集。
社会と演劇メディア論
本とコンピューター
1993年 評論・メディア論出版・読書とコンピューター(電子化)に関する考察をまとめた一冊。
電子書籍出版論読書文化
滑稽な巨人(坪内逍遥の夢)
2002年 伝記的評論坪内逍遥を主題とした伝記的考察と文化史的読み。
伝記日本文学史文化論
ジェローム・ロビンスが死んだ ミュージカルと赤狩り
2008年 評伝・文化論振付家ジェローム・ロビンスと赤狩りをめぐる文化史的考察。米国ミュージカルと政治の交差を論じる。
伝記アメリカ文化検閲・政治
最後の読書
2018年 随筆読書体験と人生をめぐる随想集。読書の意味を個人的視点から掘り下げる。
読書論随筆人生論
花森安治伝 日本の暮しを変えた男
2013年 伝記雑誌編集者・花森安治の生涯と仕事を通じて近代日本の暮らしの変化を描く伝記。
伝記編集史近代日本文化
電子本をバカにするなかれ 書物史の第三の革命
2010年 エッセイ・メディア論電子書籍の意義と可能性を論じ、書物史における変化を位置付ける論考。
電子書籍出版文化メディア史
生きるための読書
2024年 随筆読書が生きる力となることを主題にした近年の随筆集。
読書生き方随想
全著作
- 悲劇の批判
- 門の向うの劇場 同時代演劇論
- ペストと劇場
- 小さなメディアの必要
- 物語・日本人の占領
- 歩く書物 ブックマンが見た夢
- 本とコンピューター
- 歩くひとりもの
- 本はどのように消えてゆくのか
- 新・本とつきあう法 活字本から電子本まで
- だれのための電子図書館?
- 読書欲・編集欲
- 滑稽な巨人(坪内逍遥の夢)
- 本が揺れた! 1997-2001
- ジェローム・ロビンスが死んだ ミュージカルと赤狩り
- おかしな時代 『ワンダーランド』と黒テントへの日々
- したくないことはしない 植草甚一の青春
- 電子本をバカにするなかれ 書物史の第三の革命
- 花森安治伝 日本の暮しを変えた男
- 百歳までの読書術
- 読書と日本人
- 最後の読書
- かれが最後に書いた本
- 生きるための読書
- 編集の提案(編)
作風・主題
- 文体
- 演劇批評に基づく論理的かつ随筆的な文体簡潔で洞察的なエッセイメディア論や出版論を横断する批評
- 頻出モチーフ
- 読書書物演劇編集メディアと電子化日本の近代文化
評価・遺産
演出家・編集者・評論家として長年にわたり日本の演劇・出版・読書文化に大きな影響を与えた。晶文社での編集活動や黒テントでの演出活動、電子書籍への早期の関わりなどを通じ、編集文化とメディア論の双方で評価される。
資料所蔵先
- 青空文庫(津野海太郎:作家別作品リスト)
大衆文化への影響
- NHK『SWITCHインタビュー 達人達』鈴木敏夫×津野海太郎(2020)出演
豆知識
- 本姓は鈴木。
- 早稲田大学第一文学部国文科出身。大学時代は劇研に所属。
- 1965年に晶文社入社、1998年まで編集責任者として多数の出版に関与。
- 劇団『黒テント』で演出家・プロデューサーとして活動。
- 電子書籍や電子図書館について早くから啓蒙活動を行った。
- 受賞:新田次郎文学賞(2003)、芸術選奨 文部科学大臣賞(2009)、読売文学賞(随筆・紀行賞、2019)。