日本の文学賞

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芸術選奨文部科学大臣賞 げいじゅつせんしょう もんぶかがくだいじんしょう

第11回(1961年)

演劇映画音楽舞踊文学美術放送大衆芸能芸術振興評論メディア芸術美術A美術B

受賞者

11名
島尾敏雄 しまお としお 受賞

夫の不実をきっかけに妻の精神が崩れ、夫婦の日常が責めと謝罪の果てしない時間へ変わっていく長編。私小説的な素材を極限まで掘り下げ、愛、罪、狂気、共生の苦しみを生々しく描く。

夫婦の絆が壊れながらなお離れられない時間を、凄絶な密度で描く。

624ページ
夫婦罪責狂気私小説愛の苦しみ
菊田一夫 きくた かずお 受賞
がめつい奴、がしんたれ

菊田一夫の代表的な戯曲・小説作品。『がめつい奴』は大阪の下町を舞台に、貧しさと欲望を抱えた人びとの生命力をブラックユーモアを交えて描き、『がしんたれ』は作家自身の来歴にも響く放浪と苦労の物語として読まれる。

貧しさの底でなお生き抜く人びとの欲望としぶとさを、舞台的な熱気で描く。

戯曲大阪貧困生命力戦後演劇
小津安二郎 おづ やすじろう 受賞
野田高梧 のだ こうご 受賞
京都市交響楽団 きょうとし こうきょうがくだん 受賞
関矢幸雄 せきや ゆきお 受賞
片岡球子 かたおか きゅうこ 受賞
渇仰

片岡球子の日本画。二曲一隻の屏風に彩色で描かれ、女流能楽師を思わせる人物像を通して、祈りにも似た強いあこがれと緊張を画面に満たす。

大画面に人物の気配と祈りのような憧れを刻み込む日本画。

日本画能楽女性像祈り屏風
亀倉雄策 かめくら ゆうさく 受賞
十代目竹澤弥七 じゅうだいめ たけざわ やしち 受賞
天野秀延 あまの ひでのぶ 受賞
現代イタリア音楽

天野秀延による現代イタリア音楽の研究書。近代以降のイタリア音楽を、作曲家、作品、時代背景の両面から紹介し、日本語圏の読者に当時の欧州音楽の動向を伝える。

近代イタリア音楽の作曲家と作品を、日本語で体系的に紹介した研究書。

イタリア音楽現代音楽作曲家研究音楽評論欧州文化
林屋辰三郎 はやしや たつさぶろう 受賞

林屋辰三郎による中世芸能史研究の大著。古代から中世へ継承された芸能のあり方を、能楽、雅楽、民間芸能などの広がりの中で捉え、日本文化史の基盤として論じる。

古代から中世へ続く芸能の流れを、日本文化史の構造として読み解く。

596ページ
中世芸能能楽雅楽文化史歴史研究