新潮社文学賞 しんちょうしゃぶんがくしょう
第14回(1967年)
受賞者
7名『燃え尽きた地図』は、失踪者を追う興信所員が都市の迷路の中で自分自身の輪郭を失っていく長編小説である。探偵小説の形を借りながら、現代人の孤独、匿名性、存在の不安を鋭く描く。
『燃え尽きた地図』は、時代の気配と人間の内面を重ねて読ませる受賞作である。
416ページ
戦後文学自己と社会記憶
世界初期の全身麻酔手術で知られる華岡青洲をめぐり、母と妻の葛藤、献身、女性の生の重さを描く歴史小説。
「華岡青洲の妻」は、有吉佐和子の表現が凝縮された受賞対象作品です。
296ページ
歴史小説家族医療と献身
『万延元年のフットボール』は、故郷の谷間に戻った兄弟を軸に、家族史、村の記憶、暴力の反復を重ねる長編小説である。個人の挫折と共同体の歴史がぶつかり合う構成が、戦後文学の重要作として読まれてきた。
『万延元年のフットボール』は、時代の気配と人間の内面を重ねて読ませる受賞作である。
492ページ
戦後文学自己と社会記憶
白きたおやかな峰
登山と友情を軸に、極地へ向かう青年たちの憧れ、危うさ、自然の圧倒的な力を描く山岳小説。
「白きたおやかな峰」は、北杜夫の表現が凝縮された受賞対象作品です。
山岳小説友情自然
贋の偶像
『贋の偶像』は中村光夫による作品で、受賞当時の関心を映しながら、人物・社会・時代の変化を丁寧に追う。題材の専門性や物語性を、読者に届く言葉へ移し替えた点が評価された。
『贋の偶像』は、時代の気配と人間の内面を重ねて読ませる受賞作である。
戦後文学自己と社会記憶
幕が下りてから
演劇と日常の境目に残る感情をたどり、人間関係の余韻と喪失感を静かな筆致で描く作品。
「幕が下りてから」は、安岡章太郎の表現が凝縮された受賞対象作品です。
戦後文学記憶人間関係