日本の文学賞

← 山本周五郎賞に戻る

山本周五郎賞 やまもとしゅうごろうしょう

第31回(2018年)

大衆文学時代小説

受賞者

5名
小川哲 おがわ てつ 受賞

ポル・ポト政権下のカンボジアと近未来を結び、暴力、知性、ゲーム、政治を壮大なスケールで描く二部構成の長編。人間が制度や偶然に翻弄される姿を、緻密な構成で追う。

ゲームの理論と歴史の暴力が、人間の自由を問い直す。

448ページ
SFカンボジアポル・ポトゲーム理論暴力
呉勝浩 ご かつひろ 候補

過疎の町の交番に赴任した警察官が、同僚の失踪と町に潜む事件の真相を追う警察ミステリ。閉じた地域社会の重さと、警察組織の内側にある緊張を描く。

閉塞した町で、失踪した警官の影が新たな事件を呼び起こす。

336ページ
警察小説ミステリ地方都市失踪共同体
万城目学 まんじょうめ まなぶ 候補

縁結びを任務とする神様が、地上の人間たちの恋や人生に関わっていく連作小説。軽やかな語りの奥に、人の弱さと願いを見つめる温かさがある。

神様のいたずらのような縁が、人の人生を少しずつ動かしていく。

288ページ
連作小説縁結び神様恋愛ユーモア
月村了衛 つきむら りょうえい 候補

特捜部の装備と国際情勢を背景にした警察アクションシリーズの長編。大規模テロ、組織内部の軋轢、個々の過去が絡み合い、シリーズの新たな局面を開く。

機甲兵装をめぐる捜査が、世界情勢と警察組織の闇へ広がっていく。

496ページ
警察小説アクションテロ国際情勢シリーズ
瀬尾まいこ せお まいこ 候補

血のつながらない親たちに育てられてきた優子の人生を通じ、家族の形と受け渡される愛情を描く長編。複雑な家庭環境を悲劇としてではなく、温かな関係の連なりとして見つめる。

親から子へ、人から人へ、愛情のバトンが静かに渡されていく。

372ページ
家族親子成長本屋大賞愛情