読売文学賞 よみうりぶんがくしょう
第57回(2005年)
小説戯曲・シナリオ随筆・紀行評論・伝記詩歌・俳句研究・翻訳
受賞者
6名異国の河岸に係留された船で暮らす人物の時間を、静かな筆致でたどる長編小説。移動しない船の上で本を読み、訪問者と語り、日を忘れるように過ごす日々が、停滞の豊かさとして描かれます。
河岸忘日抄は、堀江敏幸の作品世界を端的に伝える一作です。
317ページ
時間異国船孤独
ベトナム僧の焼身抗議を想起させる主題を通じ、記憶、信仰、政治的暴力を見つめる長編小説。個人の身体をめぐる極限的な行為から、アジアと世界の精神史へ視野を広げます。
焼身は、宮内勝典の作品世界を端的に伝える一作です。
272ページ
記憶信仰政治アジア
パウダア―おしろい―
化粧と身体、時代の感触をめぐる戯曲作品。受賞記録では確認できますが、単独の紙書籍としての ISBN や ASIN は確認できませんでした。
パウダア―おしろい―は、信谷菱田の作品世界を端的に伝える一作です。
戯曲身体化粧時代
イタリア社会の深部に流れるユダヤ人の歴史と文化をたどる評論的紀行。都市と記憶、迫害と共生の痕跡を歩きながら、文学者の目でヨーロッパ史の陰影を描き出します。
イタリア・ユダヤ人の風景は、河島英昭の作品世界を端的に伝える一作です。
373ページ
イタリアユダヤ人歴史紀行
童謡、詩、流行歌を横断した西條八十の生涯を、昭和という時代の広がりの中で描く評伝。大衆歌謡と文学、戦前戦後の社会を結びながら、一人の表現者の足跡をたどります。
西條八十は、筒井清忠の作品世界を端的に伝える一作です。
210ページ
評伝昭和詩流行歌