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第11回(1981年) 受賞受賞作: 水の中の歳月
『水の中の歳月』は、安藤元雄の詩集。水の感覚、時間の沈み込み、記憶の揺らぎを軸に、日常の風景と内面の沈黙が重なり合う。抑制された言葉で、過ぎ去る時間の質感を静かに浮かび上がらせる。
水の中に沈む時間が、記憶の輪郭をゆっくり揺らす。
現代詩水時間記憶沈黙
安藤 元雄
あんどう もとお
Ando Motoo
プロフィール
- 性別
- 男性
- 生誕
- 1934-03-15 (東京市芝区白金台町)
- 国籍
- 日本
- 言語
- 日本語
- 宗教
- キリスト教(日本基督教団) 1946年受洗
- 居住地歴
- 東京(白金台) → 神奈川県藤沢市(辻堂)
経歴
- 職業
- 詩人, フランス文学者, 大学教授, 翻訳家
- 活動期間
- 1957年〜
- 所属
- 明治大学(名誉教授), 日本ペンクラブ, 日本現代詩人会(会長歴任)
- 所属団体
- 日本現代詩人会, 日本ペンクラブ
- 影響を受けた人物
- 堀辰雄, 立原道造, 中原中也, 萩原朔太郎, ボードレール, シュペルヴィエル
学歴
| 学校 | 学部 | 学科 | 学位 | 期間 | 国 |
|---|---|---|---|---|---|
| 東京大学 文学部 仏文科 | 文学部 | 仏文科 | 学士 | 1953–1957 | 日本 |
| 東京都立日比谷高等学校(旧制第一中学校) | — | — | — | 1946–1953 | 日本 |
東京大学 文学部 仏文科
文学部
/ 仏文科
学位:
学士
期間:
1953–1957
卒業年:
1957
国:
日本
卒業論文はシュペルヴィエルに関する研究を含む
東京都立日比谷高等学校(旧制第一中学校)
期間:
1946–1953
卒業年:
1953
国:
日本
高校時代に文学同人誌活動を開始
受賞歴
| 年 | 賞名 | 対象作品 | 部門 | 主催 | 結果 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1980 | 高見順賞 | 水の中の歳月 | — | 高見順賞選考委員会 | 受賞 |
| 1988 | 現代詩花椿賞 | 夜の音 | — | 現代詩花椿賞選考委員会 | 受賞 |
| 1999 | 萩原朔太郎賞 | めぐりの歌 | — | 萩原朔太郎賞選考委員会 | 受賞 |
| 2002 | 紫綬褒章 | — | — | 日本国(文部科学省等) | 受章 |
| 2004 | 藤村記念歴程賞 | わがノルマンディー | — | 藤村記念歴程賞選考委員会 | 受賞 |
| 2004 | 詩歌文学館賞 | わがノルマンディー | — | 詩歌文学館 | 受賞 |
| 2009 | 瑞宝中綬章 | — | — | 日本国(内閣府) | 受章 |
| 2022 | 文化功労者 | — | — | 日本国(文部科学省) | 顕彰 |
高見順賞
1980
対象作品:
水の中の歳月
主催:
高見順賞選考委員会
結果:
受賞
現代詩花椿賞
1988
対象作品:
夜の音
主催:
現代詩花椿賞選考委員会
結果:
受賞
萩原朔太郎賞
1999
対象作品:
めぐりの歌
主催:
萩原朔太郎賞選考委員会
結果:
受賞
紫綬褒章
2002
主催:
日本国(文部科学省等)
結果:
受章
藤村記念歴程賞
2004
対象作品:
わがノルマンディー
主催:
藤村記念歴程賞選考委員会
結果:
受賞
詩歌文学館賞
2004
対象作品:
わがノルマンディー
主催:
詩歌文学館
結果:
受賞
瑞宝中綬章
2009
主催:
日本国(内閣府)
結果:
受章
文化功労者
2022
主催:
日本国(文部科学省)
結果:
顕彰
受賞・候補エディション
高見順賞
1回登壇
現代詩花椿賞
1回登壇
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第6回(1988年) 受賞受賞作: 夜の音
夜の静けさのなかに潜む音を聴き取り、思考と感覚を重ねる詩集。抑えた語り口が、暗がりの奥行きと内省を深めている。
夜の音は、安藤元雄の表現の核を伝える一作である。
詩風景身体感覚言葉
萩原朔太郎賞
1回登壇
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第7回(1999年) 受賞受賞作: めぐりの歌
「めぐりの歌」は安藤 元雄による詩作品です。思潮社から1999年に刊行が確認でき、受賞対象として扱われています。
詩作品として受賞歴を持つ「めぐりの歌」。
111ページ詩受賞作
歴程賞(旧・藤村記念歴程賞)
1回登壇
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第42回(2004年) 受賞受賞作: わがノルマンディー
ノルマンディーをめぐる記憶や旅の感覚を核に、風景、墓標、少女、失われた時間が静かに連なっていく詩集。端正な語りの奥に、ヨーロッパの土地と日本語の抒情が重なり合う。
遠い土地の光と記憶を、日本語の澄んだ抒情へと移し替える詩集。
96ページ旅記憶風景詩
詩歌文学館賞
1回登壇
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第19回(2004年) 受賞受賞作: わがノルマンディー
ノルマンディーの土地と記憶をめぐる安藤元雄の詩集。旅や異国の風景を通して、自身の時間と敗北感、言葉の持続を静かに見つめる。
異国の風景が、詩人自身の時間を照らし返す。
詩集ノルマンディー旅記憶現代詩
作品
代表作
秋の鎮魂
1957年 詩集初期詩集。若き日の断章的な詩編を収める。
喪失記憶青春
船とその歌
1972年 長詩/詩集長詩を中心に据えた作品集。海や旅をめぐる叙情が特徴。
海旅記憶
水の中の歳月
1980年 詩集成熟期の詩集。内省的で静謐なイメージが多い作品群。
内省時間水
夜の音
1988年 詩集夜や暗がりの音を敏感にとらえた詩篇を収める。
夜孤独聴覚的イメージ
めぐりの歌
1999年 詩集(連作)連作形式の詩集。巡りゆくものごとを主題とする長篇的構成。
循環時間記憶
わがノルマンディー
2003年 詩集・随想ノルマンディーやフランス滞在の印象を詩と随想で綴る作品。
異国風景追想
樹下
2015年 長詩長年にわたり執筆された長詩の完成作。老年期の視点と回想を含む。
回想老い自然
全著作
- 秋の鎮魂
- 船とその歌
- フランス詩の散歩道
- 椅子をめぐって
- 居住点の思想 住民・運動・自治
- イタリアの珊瑚
- 現代詩を読む 1976~1979
- 水の中の歳月
- この街のほろびるとき
- 夜の音
- カドミウム・グリーン
- めぐりの歌
- フーガの技法
- わがノルマンディー
- 続・安藤元雄詩集
- 詩集 樹下
- 「悪の華」を読む
- 安藤元雄詩集集成
作風・主題
- 文体
- 叙情的で静謐な文体フランス近代詩(ボードレール、シュペルヴィエル等)の影響を受けた翻訳・評論的視点
- 頻出モチーフ
- 海と旅記憶と時間都市と郷愁
健康
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結核(肺門部浸潤)1951(高校時代)一時的休学・長期療養を要したが回復し創作活動へ復帰
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冠動脈疾患(狭心症)1993–2009(断続的な発作と手術)カテーテル手術や再狭窄への対応などを受ける。活動に制約あり
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心臓冠動脈バイパス手術・弁膜置換2012手術後に身体障害者となり杖の使用など日常生活に影響が出た
評価・遺産
安藤元雄は戦後日本の詩壇における重要な詩人・翻訳家・教育者であり、フランス詩の紹介と翻訳、日本現代詩の評論・編集に多大な貢献をした。地域の市民運動にも積極的に関わり、長年にわたり詩の普及と後進の育成に尽力した。
関連学会
- 日本現代詩人会
- 日本ペンクラブ
豆知識
- フランス詩の翻訳を多数手がけ、ボードレールやシュペルヴィエルの訳業で知られる。
- 藤沢市の地域住民運動に長年関わり、まちづくりに影響を与えた。
- 明治大学の教授として多くの詩人・研究者を育てた。