日本の文学賞

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安藤 元雄

あんどう もとお

Ando Motoo

プロフィール

性別
男性
生誕
1934-03-15 (東京市芝区白金台町)
国籍
日本
言語
日本語
宗教
キリスト教(日本基督教団) 1946年受洗
居住地歴
東京(白金台) → 神奈川県藤沢市(辻堂)

経歴

職業
詩人, フランス文学者, 大学教授, 翻訳家
活動期間
1957年〜
所属
明治大学(名誉教授), 日本ペンクラブ, 日本現代詩人会(会長歴任)
所属団体
日本現代詩人会, 日本ペンクラブ
影響を受けた人物
堀辰雄, 立原道造, 中原中也, 萩原朔太郎, ボードレール, シュペルヴィエル

学歴

東京大学 文学部 仏文科
文学部 / 仏文科
学位: 学士
期間: 1953–1957
卒業年: 1957
国: 日本
卒業論文はシュペルヴィエルに関する研究を含む
東京都立日比谷高等学校(旧制第一中学校)
期間: 1946–1953
卒業年: 1953
国: 日本
高校時代に文学同人誌活動を開始

受賞歴

高見順賞
1980
対象作品: 水の中の歳月
主催: 高見順賞選考委員会
結果: 受賞
現代詩花椿賞
1988
対象作品: 夜の音
主催: 現代詩花椿賞選考委員会
結果: 受賞
萩原朔太郎賞
1999
対象作品: めぐりの歌
主催: 萩原朔太郎賞選考委員会
結果: 受賞
紫綬褒章
2002
主催: 日本国(文部科学省等)
結果: 受章
藤村記念歴程賞
2004
対象作品: わがノルマンディー
主催: 藤村記念歴程賞選考委員会
結果: 受賞
詩歌文学館賞
2004
対象作品: わがノルマンディー
主催: 詩歌文学館
結果: 受賞
瑞宝中綬章
2009
主催: 日本国(内閣府)
結果: 受章
文化功労者
2022
主催: 日本国(文部科学省)
結果: 顕彰

受賞・候補エディション

高見順賞 1回登壇
  1. 受賞作: 水の中の歳月

    『水の中の歳月』は、安藤元雄の詩集。水の感覚、時間の沈み込み、記憶の揺らぎを軸に、日常の風景と内面の沈黙が重なり合う。抑制された言葉で、過ぎ去る時間の質感を静かに浮かび上がらせる。

    水の中に沈む時間が、記憶の輪郭をゆっくり揺らす。

    現代詩時間記憶沈黙
現代詩花椿賞 1回登壇
  1. 受賞作: 夜の音

    夜の静けさのなかに潜む音を聴き取り、思考と感覚を重ねる詩集。抑えた語り口が、暗がりの奥行きと内省を深めている。

    夜の音は、安藤元雄の表現の核を伝える一作である。

    風景身体感覚言葉
萩原朔太郎賞 1回登壇
  1. 受賞作: めぐりの歌

    「めぐりの歌」は安藤 元雄による詩作品です。思潮社から1999年に刊行が確認でき、受賞対象として扱われています。

    詩作品として受賞歴を持つ「めぐりの歌」。

    111ページ
    受賞作
  1. ノルマンディーをめぐる記憶や旅の感覚を核に、風景、墓標、少女、失われた時間が静かに連なっていく詩集。端正な語りの奥に、ヨーロッパの土地と日本語の抒情が重なり合う。

    遠い土地の光と記憶を、日本語の澄んだ抒情へと移し替える詩集。

    96ページ
    記憶風景詩
詩歌文学館賞 1回登壇
  1. 受賞作: わがノルマンディー

    ノルマンディーの土地と記憶をめぐる安藤元雄の詩集。旅や異国の風景を通して、自身の時間と敗北感、言葉の持続を静かに見つめる。

    異国の風景が、詩人自身の時間を照らし返す。

    詩集ノルマンディー記憶現代詩

作品

代表作

秋の鎮魂

1957年 詩集

初期詩集。若き日の断章的な詩編を収める。

喪失記憶青春

船とその歌

1972年 長詩/詩集

長詩を中心に据えた作品集。海や旅をめぐる叙情が特徴。

記憶

水の中の歳月

1980年 詩集

成熟期の詩集。内省的で静謐なイメージが多い作品群。

内省時間

夜の音

1988年 詩集

夜や暗がりの音を敏感にとらえた詩篇を収める。

孤独聴覚的イメージ

めぐりの歌

1999年 詩集(連作)

連作形式の詩集。巡りゆくものごとを主題とする長篇的構成。

循環時間記憶

わがノルマンディー

2003年 詩集・随想

ノルマンディーやフランス滞在の印象を詩と随想で綴る作品。

異国風景追想

樹下

2015年 長詩

長年にわたり執筆された長詩の完成作。老年期の視点と回想を含む。

回想老い自然

全著作

  • 秋の鎮魂
  • 船とその歌
  • フランス詩の散歩道
  • 椅子をめぐって
  • 居住点の思想 住民・運動・自治
  • イタリアの珊瑚
  • 現代詩を読む 1976~1979
  • 水の中の歳月
  • この街のほろびるとき
  • 夜の音
  • カドミウム・グリーン
  • めぐりの歌
  • フーガの技法
  • わがノルマンディー
  • 続・安藤元雄詩集
  • 詩集 樹下
  • 「悪の華」を読む
  • 安藤元雄詩集集成

作風・主題

文体
叙情的で静謐な文体フランス近代詩(ボードレール、シュペルヴィエル等)の影響を受けた翻訳・評論的視点
頻出モチーフ
海と旅記憶と時間都市と郷愁

健康

  • 結核(肺門部浸潤)
    1951(高校時代)
    一時的休学・長期療養を要したが回復し創作活動へ復帰
  • 冠動脈疾患(狭心症)
    1993–2009(断続的な発作と手術)
    カテーテル手術や再狭窄への対応などを受ける。活動に制約あり
  • 心臓冠動脈バイパス手術・弁膜置換
    2012
    手術後に身体障害者となり杖の使用など日常生活に影響が出た

評価・遺産

安藤元雄は戦後日本の詩壇における重要な詩人・翻訳家・教育者であり、フランス詩の紹介と翻訳、日本現代詩の評論・編集に多大な貢献をした。地域の市民運動にも積極的に関わり、長年にわたり詩の普及と後進の育成に尽力した。

関連学会

  • 日本現代詩人会
  • 日本ペンクラブ

豆知識

  • フランス詩の翻訳を多数手がけ、ボードレールやシュペルヴィエルの訳業で知られる。
  • 藤沢市の地域住民運動に長年関わり、まちづくりに影響を与えた。
  • 明治大学の教授として多くの詩人・研究者を育てた。