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第8回(1960年) 受賞受賞作: 父萩原朔太郎
萩原葉子が父・萩原朔太郎との記憶をたどり、詩人の家庭での姿と娘としての複雑な感情を描いた回想。文学者の評伝であると同時に、家族の中で父を見つめ直す私的な文章でもある。
詩人・萩原朔太郎を、娘の記憶と痛みから見つめ直す。
265ページ回想父娘萩原朔太郎文学者の家庭
萩原 葉子
はぎわら ようこ
Hagiwara Yoko
プロフィール
- 性別
- 女性
- 生誕
- 1920-09-04 (東京府東京市本郷区(東京帝国大学構内・前田侯爵邸))
- 死没
- 2005-07-01 84歳
- 国籍
- 日本
- 言語
- 日本語
- 居住地歴
- 東京本郷(東京帝国大学構内・前田侯爵邸) → 大井町 → 田端 → 鎌倉材木座 → 馬込 → 前橋 → 下北沢
経歴
- 職業
- 小説家, エッセイスト
- 活動期間
- 1957年〜2005年
- 影響を受けた人物
- 萩原朔太郎, 三好達治
- ノミネート
- 芥川賞候補(『天上の花』)
学歴
| 学校 | 学部 | 学科 | 学位 | 期間 | 国 |
|---|---|---|---|---|---|
| 精華高等女学校(現・東海大学付属望洋高等学校) | — | — | — | 〜1938 | 日本 |
| 文化学院 | — | — | — | 1938-? | 日本 |
| 國學院大學(夜間部) | 文学部 | 国文学科 | — | 1952-1956 | 日本 |
精華高等女学校(現・東海大学付属望洋高等学校)
期間:
〜1938
卒業年:
1938
国:
日本
高等女学校卒業
文化学院
期間:
1938-?
国:
日本
在学中に妊娠
國學院大學(夜間部)
文学部
/ 国文学科
期間:
1952-1956
国:
日本
1956年中退
受賞歴
| 年 | 賞名 | 対象作品 | 部門 | 主催 | 結果 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1959 | 日本エッセイスト・クラブ賞 | 父・萩原朔太郎 | — | 日本エッセイスト・クラブ | 受賞 |
| 1964 | 円卓賞 | 木馬館 | — | 円卓(同人雑誌) | 受賞 |
| 1966 | 田村俊子賞 | 天上の花 | — | 田村俊子賞選考委員会 | 受賞 |
| 1976 | 女流文学賞 | 蕁麻の家 | — | 女流文学賞選考委員会 | 受賞 |
| 1999 | 高橋元吉文化賞 | — | — | 高橋元吉文化賞選考委員会 | 受賞 |
| 1999 | 毎日芸術賞 | — | — | 毎日新聞社 | 受賞 |
日本エッセイスト・クラブ賞
1959
対象作品:
父・萩原朔太郎
主催:
日本エッセイスト・クラブ
結果:
受賞
円卓賞
1964
対象作品:
木馬館
主催:
円卓(同人雑誌)
結果:
受賞
田村俊子賞
1966
対象作品:
天上の花
主催:
田村俊子賞選考委員会
結果:
受賞
女流文学賞
1976
対象作品:
蕁麻の家
主催:
女流文学賞選考委員会
結果:
受賞
高橋元吉文化賞
1999
主催:
高橋元吉文化賞選考委員会
結果:
受賞
毎日芸術賞
1999
主催:
毎日新聞社
結果:
受賞
受賞・候補エディション
日本エッセイスト・クラブ賞
1回登壇
新潮社文学賞
1回登壇
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第13回(1966年) 受賞受賞作: 天上の花
詩人三好達治と萩原朔太郎の妹慶子をめぐる関係を背景に、愛、孤独、文学者の生を描く評伝的小説。
「天上の花」は、萩原葉子の表現が凝縮された受賞対象作品です。
評伝小説詩人愛と孤独
田村俊子賞
1回登壇
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第6回(1966年) 受賞受賞作: 天上の花(三好達治・抄)
『天上の花』は、萩原朔太郎の娘である萩原葉子が、詩人三好達治の人間像とその愛憎を描いた作品である。追憶と創作を交差させながら、文学者の光と影、親密さの痛みを鮮やかに浮かび上がらせる。
三好達治への追憶と愛憎を通して、詩人の深奥に迫る評伝的小説。
211ページ三好達治詩人の記憶愛憎文学者像
女流文学賞
1回登壇
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第15回(1976年) 受賞受賞作: 蕁麻の家
『蕁麻の家』は、萩原葉子の自伝的長篇で、詩人の娘としての生い立ち、家庭内の痛み、孤独と抵抗を強く描く。題名の棘の感覚が、主人公を取り囲む家族の冷たさを象徴している。
家族の棘に囲まれた少女期を、凄みのある自伝的筆致で描く長篇。
234ページ自伝的小説家族孤独女性の成長
作品
代表作
父・萩原朔太郎
1959年 随筆・伝記詩人・萩原朔太郎を父に持つ著者による回想録的随筆。父の生涯や家庭の記憶を綴り、作家としての出発点となった作品。
家族記憶詩人像
木馬館
1964年 小説同人誌『円卓』に連載された作品。家族や日常の機微を描いた長編的な連作で、円卓賞を受賞した。
家族日常女性の視点
天上の花
1966年 小説三好達治の思い出を題材にした作品で、芥川賞候補となり高い評価を得た。回想的で詩的な筆致が特徴。
回想詩と記憶人物論
映像化・舞台化
- [映画] 天上の花 / 片嶋一貴 (2022)
蕁麻の家
1976年 小説家族の葛藤や父との関係を描いた作品で、のちに三部作として続編が書かれた。1976年に女流文学賞を受賞したが、内容を巡って賛否が分かれた。
家族の確執記憶と真実女性の経験
閉ざされた庭
1984年 小説『蕁麻の家』の第二部にあたる作品。庭や家族の象徴を通じて過去と対峙する物語を展開する。
過去との対峙家の象徴性
輪廻の暦
1997年 小説『蕁麻の家』三部作の完結編。過去の連続性と人生の再生をテーマにした作品。
輪廻再生家族史
全著作
- 父・萩原朔太郎
- 木馬館
- うぬぼれ鏡
- 天上の花
- 花笑み
- 望遠鏡
- かえり花
- 束の間の午後
- 私の変身
- 女と冒険
- 柱時計
- 蕁麻の家
- セビリアの驢馬
- 漂泊の記
- 蛇の花嫁
- 仮面舞踏会
- 万華鏡
- 初めての季節
- 閉ざされた庭
- 遅咲きのアダジオ
- 生涯楽しめるダンス入門
- ひとりぼっちの思春期
- 誰が悪いのでもない
- 毀れた仮面
- 置き去りにされたマリア
- 少年少女こころの伝記 [ノーベル]
- しあわせをよぶねこワッペンのおしゃれグッズ
- 出発に年齢はない
- お姑さんと呼ばないで
- 舞台
- 美少年虫
- 或る酒場
- 輪廻の暦
- ダンスで越えた私の人生
- パ・ドゥ・シャ
- 小綬鶏の家(朔美と共著)
- 朔太郎とおだまきの花
翻案
- 『天上の花』映画化(2022年)
作風・主題
- 文体
- 自伝的随筆と小説の交錯する文体率直で回想的、詩的な描写
- 頻出モチーフ
- 家族関係記憶と過去の清算詩人像の描写身体表現(ダンス)
評価・遺産
萩原葉子は萩原朔太郎の長女としての記憶を基盤に、随筆と自伝的要素を織り交ぜた作品群を残した。1960〜70年代に評価を確立し、1999年には高橋元吉文化賞と毎日芸術賞を受賞。作品は映像化もされ、現代日本の女性作家としての一面を示した。
大衆文化への影響
- 『天上の花』映画化(2022年公開)
引用
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葉子さんは嘘を書けるひとではないから事実を有りのままに書いたに違いない。
出典: 大森光章『たそがれの挽歌』(2006年) (2006年)
豆知識
- 詩人・萩原朔太郎の長女として生まれた。
- 1959年の『父・萩原朔太郎』で作家デビューを果たした(当時約39歳)。
- 『天上の花』は芥川賞候補となったが受賞は逃した。
- 『蕁麻の家』の内容を巡って批評家の間で賛否が分かれた。
- 80歳を過ぎてもモダンダンスに熱中していたという報道がある。