-
第10回(2005年) 受賞受賞作: 新月の蜜
新月の暗さと蜜の濃さをあわせ持つ歌集。自然、記憶、抒情を端正に結び、宮崎を拠点にした作者の長い歌歴を感じさせる。
『新月の蜜』は、短い言葉に時代と身体の感覚を凝縮する。
162ページ短歌抒情現代歌集
伊藤 一彦
いとう かずひこ
Itō Kazuhiko
プロフィール
- 性別
- 男性
- 生誕
- 1943-09-12 (宮崎県宮崎市)
- 国籍
- 日本
- 言語
- 日本語
- 居住地歴
- 宮崎市(生まれ・在住)
経歴
- 職業
- 歌人, 文学研究者, 大学教員, 図書館長(名誉)
- 活動期間
- 1974年〜
- 所属
- 心の花, 現代短歌・南の会(代表), 日本ペンクラブ(会員), 宮崎県立看護大学(客員教授), 宮崎県立図書館(名誉館長)
- 所属団体
- 日本ペンクラブ, 牧水研究会(会長)
- 影響を受けた人物
- 若山牧水
- 影響を与えた人物
- 堺雅人(教え子・共著者)
学歴
| 学校 | 学部 | 学科 | 学位 | 期間 | 国 |
|---|---|---|---|---|---|
| 早稲田大学第一文学部 | 第一文学部 | 哲学科 | — | — | 日本 |
受賞歴
| 年 | 賞名 | 対象作品 | 部門 | 主催 | 結果 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1996 | 読売文学賞(詩歌俳句賞) | 海号の歌 | — | 読売新聞社 | 受賞 |
| 2005 | 寺山修司短歌賞 | 新月の蜜 | — | 寺山修司賞選考委員会 | 受賞 |
| 2008 | 迢空賞 | 微笑の空 | — | 迢空賞選考委員会 | 受賞 |
| 2010 | 斎藤茂吉短歌文学賞 | 月の夜声 | — | 斎藤茂吉賞選考委員会 | 受賞 |
| 2013 | 小野市詩歌文学賞 | 待ち時間 | — | 小野市 | 受賞 |
| 2015 | 現代短歌大賞 | 土と人と星(および評論『若山牧水』を含む業績) | — | 現代短歌大賞選考委員会 | 受賞 |
| 2016 | 毎日芸術賞 | 土と人と星 | — | 毎日新聞社 | 受賞 |
| 2016 | 日本一行詩大賞 | 土と人と星 | — | 日本一行詩大賞実行委員会 | 受賞 |
| 2018 | 詩歌文学館賞 | 遠音よし遠見よし | — | 詩歌文学館 | 受賞 |
| 2019 | 井上靖記念文化賞(特別賞) | — | — | 井上靖記念文化賞実行委員会 | 受賞(特別賞) |
| 2022 | 旭日小綬章 | — | — | 日本政府(内閣) | 受章 |
| 2022 | 短歌研究賞 | さなきだに | — | 短歌研究社 | 受賞 |
| 2024 | 日本歌人クラブ大賞 | 牧水・啄木・喜志子 近代の青春を読む(著作含む業績) | — | 日本歌人クラブ | 受賞 |
受賞・候補エディション
-
第42回(2008年) 受賞受賞作: 微笑の空
『微笑の空』は、伊藤一彦が宮崎の空と暮らしを背景に、老い、看護、家族、地域へのまなざしを重ねる歌集です。大きな空の下で、人の傷と希望が静かに照らされます。
宮崎の空の広がりが、傷ついた心と日々の祈りを包みこむ歌集です。
228ページ短歌宮崎老い看護と家族
-
第21回(2009年) 受賞受賞作: 月の夜声
『月の夜声』は、伊藤一彦による2009年の受賞作です。刊行形態と書誌識別子は公開情報で単行本・文庫・短編集として確実に確認できる範囲に限定し、掲載誌や雑誌号の識別子は含めていません。
『月の夜声』は、伊藤一彦の受賞歴を語るうえで重要な作品です。
受賞作現代文学2009年
-
第5回(2013年) 受賞受賞作: 待ち時間
『待ち時間』は、2013年の受賞作として記録される作品です。作品名と著者情報を基点に、受賞歴、刊行形態、公開書誌を照合し、受賞対象そのものに結びつく範囲で整理しました。
受賞作『待ち時間』の書誌と作品情報を、掲載誌 ID を混入させずに整理しました。
受賞作書誌確認文学賞
-
第38回(2015年) 受賞受賞作: 土と人と星
「土と人と星」は伊藤一彦による受賞作です。賞の選考対象となった作品として、タイトルが示す主題や人物の動きに焦点を当てながら、読者が作品世界へ入りやすい構成で読ませます。
土と人と星を手がかりに、作者の視線と物語の核へ近づいていく一作です。
275ページ受賞作現代文学人物描写記憶と時間
-
第33回(2018年) 受賞受賞作: 遠音よし遠見よし
旅と記憶、若山牧水への思いを携え、現代を生きる心の響きを詠んだ歌集。遠くから届く音や風景を通じて、世界を肯定しようとする姿勢がにじむ。
遠くの音と景色に、世界を肯う声がこだまする。
209ページ短歌旅牧水記憶自然
-
第58回(2022年) 受賞受賞作: さなきだに
季語と視線の往復から、世界に応答する感覚を立ち上げる第一句集。万物に呼びかけ、万物から返される響きをすくう。
万物に呼びかけ、万物から返される響きをすくう。
196ページ句集俳句季語観察呼応
作品
代表作
瞑鳥記
1974年 短歌第一歌集。初期作品を集めた代表作の一つ。
海号の歌
1995年 短歌歌集。海や自然を題材にした作品群で読売文学賞を受賞。
新月の蜜
2004年 短歌歌集。繊細な感情の描写を特徴とし、寺山修司短歌賞を受賞。
微笑の空
2007年 短歌歌集。日常と自然を見つめる視線が評価され、迢空賞を受賞。
月の夜声
2009年 短歌歌集。月夜や静けさを主題にした作品が中心で斎藤茂吉短歌文学賞受賞作。
土と人と星
2015年 短歌・評論歌集と評論を通じた業績評価が高く、現代短歌大賞・毎日芸術賞など多数の受賞につながった代表作。
遠音よし遠見よし
2017年 短歌近年の歌集。遠景や時間性を扱った作品群で詩歌文学館賞を受賞。
全著作
- 瞑鳥記
- 月語抄
- 火の橘
- 青之風土記
- 伊藤一彦歌集
- 森羅の光
- 海号の歌
- 青日向 伊藤一彦の歌の世界
- 矢的の月光
- 伊藤一彦作品集
- 日の鬼の棲む
- 石榴笑ふな
- 続 伊藤一彦歌集
- 新月の蜜
- 微笑の空
- 呼吸する土
- 月の夜声
- 待ち時間
- 土と人と星
- 遠音よし遠見よし
- 伊藤一彦自選歌集 ‐宮崎に生きる‐
- 続々 伊藤一彦歌集
- 言霊の風
作風・主題
- 文体
- 定型短歌の伝統を踏まえた写実的かつ叙情的な作風静謐で観察眼のある言葉遣い
- 頻出モチーフ
- 海・水月・夜郷土(宮崎)記憶と時間
評価・遺産
地方出身の歌人として伝統的短歌の技法を踏まえつつ現代的な感性を示し、多数の文学賞を受賞。教育・地域文化の振興にも貢献し、若山牧水研究の中心人物としての評価も高い。
関連学会
- 牧水研究会
資料所蔵先
- 国立国会図書館(所蔵資料)
大衆文化への影響
- 焼酎「日向あくがれ」の命名
- 俳優・堺雅人との共著『ぼく、牧水! 歌人に学ぶ「まろび」の美学』
豆知識
- 宮崎出身で宮崎市に在住。宮崎県立図書館の名誉館長を務める。
- 株式会社あくがれ蒸留所の焼酎「日向あくがれ」の命名者である。
- 俳優・堺雅人は教え子で、共著もある。
- 若山牧水研究の中心人物で「牧水研究会」会長を務める。