日本の文学賞

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柳 美里

ゆう みり

Yu Miri

別名: 유미리
ペンネーム: 芥川龍『オンエア』連載時に雑誌編集部が設定した覆面作家名として使用

プロフィール

性別
女性
生誕
1968-06-22 (茨城県土浦市)
国籍
大韓民国
言語
日本語
宗教
カトリック 2020年受洗 洗礼名: テレサ・ベネディクタ(エーディト・シュタイン)
居住地歴
横浜市(幼少期〜育ち) → 鎌倉市(在住期間あり) → 福島県南相馬市小高区(2015年より在住)

経歴

職業
劇作家, 小説家, 随筆家, 作詞家, 編集(責任編集)
活動期間
1988年〜
所属
青春五月党(主宰), フルハウス(書店・ブックカフェ オーナー)
影響を受けた人物
東由多加(劇団東京キッドブラザース)

学歴

横浜共立学園高等学校
期間: 1983-1984
国: 日本
1年で中途退学

受賞歴

岸田國士戯曲賞
1993
対象作品: 魚の祭
主催: 岸田國士戯曲賞選考委員会
結果: 受賞
泉鏡花文学賞
1996
対象作品: フルハウス
主催: 泉鏡花文学賞選考委員会
結果: 受賞
野間文芸新人賞
1996
対象作品: フルハウス
主催: 野間文芸新人賞選考委員会
結果: 受賞
芥川龍之介賞
1997
対象作品: 家族シネマ
主催: 芥川賞選考委員会
結果: 受賞
木山捷平文学賞
1999
対象作品: ゴールドラッシュ
主催: 木山捷平文学賞選考委員会
結果: 受賞
ギャラクシー賞(奨励賞)
1999
対象作品: 柳美里のオールナイトニッポン(ラジオ)
主催: ギャラクシー賞選考委員会
結果: 受賞
全米図書賞(翻訳文学部門)
2020
対象作品: JR上野駅公園口(英訳版)
部門: 翻訳/Translation
主催: 全米図書賞実行委員会
結果: Winner
バークレー日本賞
2022
結果: 受賞

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: 魚の祭

    『魚の祭』は、柳美里による戯曲です。岸田國士戯曲賞の受賞対象として扱われ、作者の関心や表現の特徴がまとまって示された作品です。

    柳美里の表現を知る入口となる戯曲です。

    122ページ
    戯曲岸田國士戯曲賞受賞作
泉鏡花文学賞 1回登壇
  1. 受賞作: フルハウス

    家族という場にある孤独、依存、痛みを濃密に描く小説です。

    家族という場にある孤独、依存、痛みを濃密に描く小説です。

    189ページ
    作品紹介
芥川龍之介賞 1回登壇
  1. 受賞作: 家族シネマ

    柳美里『家族シネマ』は、芥川龍之介賞で取り上げられた作品です。題名が示す印象を軸に、人物の選択や時代の空気を通して、読後に余韻を残す世界を描いています。

    『家族シネマ』は、受賞作として読まれてきた作品の核を静かに伝える一作です。

    159ページ
    人生記憶時代
  1. 受賞作: フルハウス

    『フルハウス』は、柳美里による野間文芸新人賞の対象作。作品名が示す題材を軸に、人物、時代、場所、記憶の手触りをたどる作品として読める。

    フルハウスという題名のもと、柳美里が対象に向き合う姿勢が前面に出る作品。

    受賞作野間文芸新人賞人物と時代記憶
  1. 受賞作: ゴールドラッシュ

    『ゴールドラッシュ』は、柳美里による小説。受賞対象となった作品で、題名が示す人物、場所、記憶、社会的状況を軸に読ませる。

    ゴールドラッシュは、小説としての輪郭と柳美里の関心が重なる作品。

    受賞作小説現代文学

作品

代表作

フルハウス

1996年 小説

家族の暗部や社会的孤立を描く作品群。代表作の一つで、1996年に発表され評価を受けた。

家族孤独排除

家族シネマ

1997年 小説

家族の秘密と暴露を主題にした作品。芥川賞受賞作。

家族秘密暴力
映像化・舞台化
  • [映画] 家族シネマ(映画化) / パク・チョルス (Park Chul-soo)

ゴールドラッシュ

1998年 小説

当時社会の問題を鋭く描き、論争を呼んだ作品。性暴力や若年者の問題などが主題の一つ。

若年犯罪暴力社会批評

命(『命』4部作の第1作)

2000年 自伝的小説 / ノンフィクション性の強い小説

自身の経験や家族史を赤裸々に綴った自伝的作品で、のちに『生』『魂』『声』と続く四部作となる。

家族虐待回復母性
映像化・舞台化
  • [映画] 命(映画化) / 篠原哲雄

JR上野駅公園口

2014年 小説

ホームレスの高齢男性の視点を通して戦後史や記憶、社会の抑圧と周縁化を繊細に描いた長編。

戦後史ホームレス記憶周縁化
翻訳
  • 『Tokyo Ueno Station』(英訳版、Morgan Giles翻訳、Riverhead Books 2020 / Tilted Axis Press 2019)
  • 韓国語版『우에노 역 공원 출구』2015
  • フランス語版『Sortie parc, gare d'Ueno』Actes Sud, 2015
  • ポーランド語版(Wydawnictwo Uniwersytetu Jagiellońskiego, 2020)

石に泳ぐ魚

1994年 小説(処女小説)

実在人物を題材にした作品で、プライバシー問題に発展し後に差し止め判決を受けた経緯がある。

個人と物語化倫理プライバシー

水の中の友へ(戯曲)

1988年 戯曲

劇作家としてのデビュー作。1988年、演劇ユニット『青春五月党』で発表。

若年期演劇表現

全著作

  • フルハウス(1996)
  • 家族シネマ(1997)
  • ゴールドラッシュ(1998)
  • 命(2000)
  • JR上野駅公園口(2014)

翻案

  • 家族シネマ(映画)
  • 命(映画)
  • 雨と夢のあとに(テレビドラマ化)
  • ルージュ(NHKドラマ化)

作品の翻訳

  • JR上野駅公園口 → 英語:Tokyo Ueno Station(Morgan Giles 翻訳)
  • JR上野駅公園口 → フランス語、韓国語、ポーランド語など複数言語で翻訳

作風・主題

文体
詩的で叙情的な文体直接的かつ告発的な社会描写現代的な語りと劇的な構成
頻出モチーフ
家族の闇被差別・在日コリアンの視点記憶と戦後史暴力と癒し地方と復興

評価・遺産

在日韓国人として日本文学の主要な賞を受賞し、社会的課題を直截に描く作風で国内外の注目を集めた。福島・南相馬での地域復興活動や書店経営などローカルコミュニティでの影響も大きい。

資料所蔵先

  • 国立国会図書館(『石に泳ぐ魚』関連の閲覧制限あり)

大衆文化への影響

  • 『Tokyo Ueno Station』英訳版がTIME誌の2020年必読100冊に選出
  • 福島県南相馬市小高区に書店『フルハウス』を開店し地域復興に寄与

引用

  • 研ぎ澄まされた文章
    出典: 司馬遼太郎による評

豆知識

  • 本名は柳美里で、通名・ペンネームではないと本人が示している
  • 2015年に鎌倉市から福島県南相馬市へ移住し地域活動を開始
  • 2020年にカトリックの洗礼を受け、霊名はテレサ・ベネディクタ(エーディト・シュタイン)
  • 2018年に自宅を改装して書店『フルハウス』を開店