日本の文学賞

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荻原 浩

おぎわら ひろし

Hiroshi Ogiwara

プロフィール

性別
男性
生誕
1956-06-30 (埼玉県大宮市(現・さいたま市))
国籍
日本
言語
日本語

経歴

職業
小説家, 推理作家, コピーライター
活動期間
1997年〜
所属団体
日本ペンクラブ
影響を受けた人物
カート・ヴォネガット, レイモンド・チャンドラー
ノミネート
2003年 - 第16回山本周五郎賞(候補):『コールドゲーム』, 2005年 - 第58回日本推理作家協会賞(短編部門・候補):『お母さまのロシアのスープ』, 2006年 - 第134回直木三十五賞(候補):『あの日にドライブ』, 2007年 - 第136回直木三十五賞(候補):『四度目の氷河期』, 2008年 - 第139回直木三十五賞(候補):『愛しの座敷わらし』, 2011年 - 第144回直木三十五賞(候補):『砂の王国』

学歴

成城大学
経済学部
学位: 経済学士
卒業年: 1980
国: 日本

受賞歴

小説すばる新人賞(第10回)
1997
対象作品: オロロ畑でつかまえて
主催: 小説すばる(集英社)
結果: Winner
山本周五郎賞(第18回)
2005
対象作品: 明日の記憶
主催: 山本周五郎賞選考委員会
結果: Winner
山田風太郎賞(第5回)
2014
対象作品: 二千七百の夏と冬
主催: 山田風太郎賞選考委員会
結果: Winner
直木三十五賞(第155回)
2016
対象作品: 海の見える理髪店
主催: 直木三十五賞選考委員会
結果: Winner
中央公論文芸賞(第19回)
2024
対象作品: 笑う森
主催: 中央公論新社(中央公論文芸賞)
結果: Winner
本屋大賞(第2回・第2位)
2005
対象作品: 明日の記憶
主催: 本屋大賞実行委員会
結果: 2nd place

受賞・候補エディション

山本周五郎賞 1回登壇
  1. 受賞作: 明日の記憶

    若年性アルツハイマー病を宣告された広告マンと家族の日々を描く長編小説。失われていく記憶の恐怖と、残された関係を守ろうとする夫婦の姿が静かな切実さで描かれます。

    明日の記憶は、荻原浩の作品世界を端的に伝える一作です。

    327ページ
    記憶家族夫婦
山田風太郎賞 1回登壇
  1. 『二千七百の夏と冬』は、荻原浩による小説の受賞作である。受賞記録と公開書誌をもとに、人物の選択、記憶、時代や社会との関係を描く作品として整理できる。

    『二千七百の夏と冬』は、受賞作としての輪郭を通じて、人と時代の関係を見つめる作品である。

    288ページ
    受賞作記憶人間関係社会葛藤
直木三十五賞 1回登壇
  1. 受賞作: 海の見える理髪店

    「海の見える理髪店」は、荻原浩による受賞作である。受賞歴から確認できる中心作品として、人物、時代、社会、記憶の交差を読ませる作品として整理した。

    荻原浩の受賞作「海の見える理髪店」。

    受賞作文学賞人間描写
  1. 過労続きの職場を離れ、地方都市の市役所で平穏に暮らす啓一が、さびれたテーマパーク再建計画に巻き込まれていくユーモア小説。お役所仕事、家族、地域振興の思惑が絡み合い、滑稽さの奥に働く人の切実さがにじむ。

    平穏な役所生活のはずが、回り続ける再建計画にのみ込まれていく。

    445ページ
    地方行政テーマパーク再建家族組織風刺
  1. 受賞作: 笑う森

    人の気配が薄い森を舞台に、喪失感と不穏さが少しずつ広がっていく長編小説。家族や土地に残る記憶が、静かな恐怖として立ち上がる。

    森の沈黙が、登場人物たちの過去と不安をじわじわと浮かび上がらせる。

    464ページ
    小説喪失家族

作品

代表作

オロロ畑でつかまえて

1998年 ユーモア小説/大衆小説

広告会社を舞台にしたユーモア小説。デビュー作で第10回小説すばる新人賞を受賞した作品。

広告業界職場の人間模様ユーモア

明日の記憶

2004年 社会派ヒューマンドラマ/医療・介護を扱う小説

若年性アルツハイマーを患う中年男性とその家族の葛藤と日常を描く作品。2006年に渡辺謙主演で映画化された。

記憶介護家族老い
映像化・舞台化
  • [映画] 明日の記憶 / 堤幸彦 (2006)

愛しの座敷わらし

2008年 人情小説/ファンタジー要素を含む

座敷わらしをめぐる家族や人々の交流を描く物語。2012年に『HOME 愛しの座敷わらし』として映画化された。

家族郷愁民俗的モチーフ
映像化・舞台化
  • [映画] HOME 愛しの座敷わらし / 和泉聖治 (2012)

海の見える理髪店

2016年 短編集/人情小説

地方を舞台にした短編を収めた短編集。温かみのある人物描写と日常の機微を描き、第155回直木三十五賞を受賞した。

地方の暮らし人情記憶
映像化・舞台化
  • [テレビドラマ] 海の見える理髪店(NHK BS8K) (2022)

二千七百の夏と冬

2014年 長編小説

世代や季節を跨いで展開する長編。山田風太郎賞を受賞した作品。

世代間時間家族

全著作

  • オロロ畑でつかまえて
  • なかよし小鳩組
  • ハードボイルド・エッグ
  • 誘拐ラプソディー
  • 母恋旅烏
  • コールドゲーム
  • 明日の記憶
  • 愛しの座敷わらし
  • 二千七百の夏と冬
  • 海の見える理髪店
  • 金魚姫
  • 砂の王国
  • ストロベリーライフ
  • 楽園の真下

翻案

  • 明日の記憶(映画、2006)
  • 誘拐ラプソディー(映画、2010)
  • HOME 愛しの座敷わらし(映画、2012)
  • ユニバーサル広告社〜あなたの人生、売り込みます!〜(テレビドラマ、2017)
  • 金魚姫(テレビ、2020)
  • 海の見える理髪店(テレビ、2022)

作風・主題

文体
ユーモアと人情を織り交ぜた平易な文体会話中心の描写日常の細部を丁寧に描く筆致
頻出モチーフ
家族記憶と喪失地方の暮らし広告・職場

評価・遺産

家族や記憶を主題に据えた作品群で幅広い読者に支持され、直木賞・山本周五郎賞・山田風太郎賞など主要文学賞を受賞。映画化・テレビ化・漫画化などメディアミックスも多く、日本の大衆文学を代表する一人となっている。

関連学会

  • 日本ペンクラブ

資料所蔵先

  • 国立国会図書館 蔵書・標目データ

大衆文化への影響

  • 明日の記憶(2006年映画、渡辺謙主演)
  • 誘拐ラプソディー(2010年映画)
  • HOME 愛しの座敷わらし(2012年映画)
  • ユニバーサル広告社シリーズ(テレビドラマ化、2016-2017)
  • 金魚姫(NHK放送、2020)

豆知識

  • 広告代理店でコピーライターとして働いた後、39歳で小説を書き始め、1997年に『オロロ畑でつかまえて』でデビューした。
  • 『明日の記憶』は若年性アルツハイマーをテーマにした作品で、2006年に渡辺謙主演で映画化された。
  • 2020年に漫画作品集を刊行し、60歳で漫画家としての活動も開始した。
  • 埼玉県大宮市(現・さいたま市)出身。