日本の文学賞

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荻野 アンナ

おぎの あんな

Ogino Anna

別名: アンナ・ガイヤール
ペンネーム: 荻野アンナ作家名・公的活動で使用, 金原亭駒ん奈落語家としての高座名

プロフィール

性別
女性
生誕
1956-11-07 (神奈川県横浜市中区)
国籍
日本
言語
日本語
居住地歴
横浜市(神奈川県) → パリ(フランス) → 東京都(慶應義塾大学勤務)

経歴

職業
フランス文学者, 小説家, 名誉教授(慶應義塾大学), 落語家
活動期間
1990年〜
所属
慶應義塾大学, 神奈川近代文学館(館長)
所属団体
日本ペンクラブ, 読売文学賞選考委員
影響を受けた人物
江見絹子, フランソワ・ラブレー

学歴

フェリス女学院高等学校
国: 日本
慶應義塾大学 文学部 仏文科
文学部 / 仏文科
国: 日本
在学中にフランスへ留学
慶應義塾大学大学院 文学研究科(博士課程満期退学)
文学研究科 / 文学研究科
国: 日本
博士課程満期退学
パリ第4大学(ソルボンヌ)
文系 / 文学
期間: 政府給費留学
国: フランス
フランソワ・ラブレーを研究

受賞歴

芥川龍之介賞
1991
対象作品: 背負い水
結果: 受賞
読売文学賞
2002
対象作品: ホラ吹きアンリの冒険
主催: 読売新聞社
結果: 受賞
教育功労章(シュヴァリエ)
2007
主催: フランス政府
結果: 受章
伊藤整文学賞
2008
対象作品: 蟹と彼と私
結果: 受賞

受賞・候補エディション

芥川龍之介賞 1回登壇
  1. 受賞作: 背負い水

    荻野アンナ『背負い水』は、嘘、妄想、恋愛、身体感覚が軽やかに転がる芥川賞受賞作。表題作を含む短編集として、知的な遊びとブラックな笑いが独特のリズムを生む。

    薔薇色の嘘をつきたいという願いが、才気ある笑いへ変わる。

    229ページ
    妄想ブラックユーモア芥川賞
読売文学賞 1回登壇
  1. 虚実の境目を軽やかに越える語りで、アンリという人物の冒険をユーモラスに描く小説。知的な遊びと異国的な感覚が、物語を自由に広げていく。

    『ホラ吹きアンリの冒険』は、荻野アンナの作風が凝縮された受賞作。

    317ページ
    小説冒険ユーモア虚実異国
伊藤整文学賞 1回登壇
  1. 受賞作: 蟹と彼と私

    食道がんを患う最愛の人と向き合う女性の時間を、闘病記、恋愛小説、家族の物語が重なり合う形で描く長編。妄想と情熱を推進力に、喪失へ向かう日々の滑稽さと痛切さをすくい上げる。

    『蟹と彼と私』

    256ページ

作品

代表作

背負い水

1991年 短編小説

短編を中心とした作品集。家族や記憶、個人のアイデンティティを冷静かつウィットを交えて描く。

家族記憶アイデンティティ

ホラ吹きアンリの冒険

2001年 長編/小説

ユーモアと風刺を交えた長編。虚構と現実を行き来する語りで人物の内面を描く。

ユーモア虚構と現実風刺

蟹と彼と私

2007年 小説

人間関係や欲望を独特の視点で描いた作品。第19回伊藤整文学賞受賞作。

人間関係欲望自己観察

カシス川

2017年 小説

近年の代表作のひとつ。フランス文化の影響や記憶の断片を組み合わせた作風が特徴。

フランス文化記憶地方性

老婦人マリアンヌ鈴木の部屋

2021年 小説

高齢女性の視点から日常と記憶を繊細に描く作品。

高齢化記憶日常

全著作

  • 遊機体
  • ブリューゲル、飛んだ
  • 私の愛毒書
  • 背負い水
  • アイ・ラブ安吾
  • コジキ外伝
  • 週刊オギノ
  • アンナ流元気がなにより
  • マドンナの変身失格
  • 桃物語
  • 食べる女
  • ラブレー出帆
  • 百万長者と結婚する教
  • アンナの工場観光
  • 生ムギ生ゴメ生アクビ
  • 名探偵マリリン
  • 空の本
  • 華のパサージュ物語――パリ
  • 半死半生
  • 一日三食ひるね事典
  • 空飛ぶ豚 アンナのブタ・コレ
  • ホラ吹きアンリの冒険
  • けなげ
  • とんとん拍子
  • アンナのエネルギー観光
  • ラブレーで元気になる
  • 蟹と彼と私
  • 殴る女
  • 働くアンナの一人っ子介護
  • えろたま
  • 電気作家
  • カシス川
  • 老婦人マリアンヌ鈴木の部屋

作家による翻訳

  • とんだタビュラン(ジャン=ジャック・サンペ)
  • 恋人たち アーム・スール(ジャン=ジャック・サンペ)
  • おはなのすきなおおかみくん(マルティーヌ・ブール / マリー・オディール・ジュード)
  • サン・トロペ(ジャン=ジャック・サンペ)
  • 田園閑話 / フランス・ルネサンス文学集2(ノエル・デュ・ファイユ 編)
  • 今さら言えない小さな秘密(ジャン=ジャック・サンペ)

作風・主題

文体
皮肉とユーモアを交えた語り口学術的視点を織り交ぜた明晰な文章
頻出モチーフ
家族記憶フランス文化の影響

健康

  • 大腸がん
    2012年
    治療を受け執筆活動に一時的な影響あり

評価・遺産

フランス文学研究者としての学術的業績と、ユーモアと知性を併せ持つ小説作品で評価される。教育および文化活動、落語やメディア出演を通じて広く社会に貢献。神奈川近代文学館館長就任など後進への支援も行っている。

記念館・博物館

  • 神奈川近代文学館 横浜市中区(神奈川県)

関連学会

  • 日本ペンクラブ

資料所蔵先

  • 慶應義塾大学アーカイブス
  • 神奈川近代文学館所蔵資料

大衆文化への影響

  • ワイドショーのコメンテーターやラジオ番組への出演で知られる

引用

  • あ、しょう
    出典: 芥川賞受賞の知らせを受けた電話での逸話 (1991年)
  • 精神の確固たる快活さを目指して
    出典: 『好書好日』インタビュー (2021年)

豆知識

  • 駄洒落好きとして知られる
  • 11代目金原亭馬生に弟子入りし落語家としても活動している
  • 夫を食道がんで亡くし、2012年に自身は大腸がんを患った