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第7回(1969年) 受賞受賞作: 評論集『蕩児の家系』および一連の詩論
戦後日本の現代詩を、作品の系譜と詩人の精神史からたどる評論集。詩を孤立した言葉としてではなく、時代、身体感覚、批評意識が交差する場として読み解く。
詩の歩みを、時代を生きる精神の運動として読み直す評論集。
283ページ現代詩批評戦後文学
大岡 信
おおおか まこと
Ooka Makoto
プロフィール
- 性別
- 男性
- 生誕
- 1931-02-16 (静岡県田方郡三島町(現・三島市))
- 死没
- 2017-04-05 (静岡県三島市) 86歳
- 国籍
- 日本
- 言語
- 日本語
- 居住地歴
- 静岡県三島市 → 東京都杉並区(荻窪など) → 東京都三鷹市 → 東京都調布市(深大寺) → 東京都千代田区(飯田橋) → 静岡県裾野市
経歴
- 職業
- 詩人, 文芸評論家, 翻訳家, 編集者, 大学教授
- 活動期間
- 1955年〜2017年
- 所属
- 明治大学(教授), 東京芸術大学(名誉教授), 日本ペンクラブ(元会長), 日本芸術院(会員), 一ツ橋綜合財団(理事)
- 所属団体
- 日本ペンクラブ, 日本芸術院, 日本現代詩人会, 日本近代文学館(理事等)
- 影響を受けた人物
- 窪田空穂, 谷川俊太郎
- 影響を与えた人物
- 戦後以降の現代詩人たち(連詩の共同制作を通じて)
学歴
| 学校 | 学部 | 学科 | 学位 | 期間 | 国 |
|---|---|---|---|---|---|
| 東京大学 | 文学部 | 国文学科 | 学士 | 1950-1953 | 日本 |
| 旧制第一高等学校 | — | — | — | 1948-1950 | 日本 |
受賞歴
| 年 | 賞名 | 対象作品 | 部門 | 主催 | 結果 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1969 | 藤村記念歴程賞 | 蕩児の家系(評論集) | — | 藤村記念歴程賞選考委員会 | 受賞 |
| 1972 | 読売文学賞(評論・伝記部門) | 紀貫之(評伝) | 評論・伝記 | 読売新聞社 | 受賞 |
| 1979 | 無限賞 | 春 少女に(詩集) | — | 無限賞選考委員会 | 受賞 |
| 1980 | 菊池寛賞 | 折々のうた(朝日新聞連載) | — | 菊池寛賞選考委員会 | 受賞 |
| 1989 | 現代詩花椿賞 | 故郷の水へのメッセージ(詩集) | — | 現代詩花椿賞選考委員会 | 受賞 |
| 1990 | 芸術選奨文部大臣賞 | 詩人・菅原道真 うつしの美学(評論) | — | 芸術選奨 | 受賞 |
| 1993 | 東京都文化賞 | — | — | 東京都 | 受賞 |
| 1993 | 詩歌文学館賞 | 地上楽園の午後(詩集) | — | 詩歌文学館 | 受賞 |
| 1995 | 日本芸術院賞・恩賜賞 | — | — | 日本芸術院 | 受賞 |
| 1996 | ストルガ詩の夕べ 金冠賞 | — | — | ストルガ詩の夕べ実行委員会 | 受賞(海外詩祭) |
| 1997 | 朝日賞 | — | — | 朝日新聞社 | 受賞 |
| 2002 | 国際交流基金賞 | — | — | 国際交流基金 | 受賞 |
| 2003 | 文化勲章 | — | — | 日本国政府(文化庁) | 受章 |
| 1989 | フランス芸術文化勲章(シュヴァリエ) | — | — | フランス政府 | 受章(シュヴァリエ) |
| 1993 | フランス芸術文化勲章(オフィシエ) | — | — | フランス政府 | 受章(オフィシエ) |
| 2004 | レジオンドヌール勲章(オフィシエ) | — | — | フランス政府 | 受章(オフィシエ) |
受賞・候補エディション
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第34回(1980年) 受賞
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第42回(1989年) 候補受賞作: 詩人・菅原道真 うつしの美学
『詩人・菅原道真 うつしの美学』は、大岡 信による受賞作で、題名が示す人物・場所・出来事を手がかりに、人間の選択や時代の空気を描く作品である。物語性のある作品では登場人物の関係と転機を、評論・ノンフィクションでは対象への観察と論点の積み重ねを軸に読ませる。
『詩人・菅原道真 うつしの美学』は、受賞時代の問題意識と著者の視線が交差する一作である。
時代と個人記憶社会人間関係
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第7回(1989年) 受賞受賞作: 故郷の水へのメッセージ
故郷の水へのメッセージは、大岡信による受賞作品。受賞時の評価対象として、人物・時代・表現の焦点を通じて読者や観客に余韻を残す作品である。
故郷の水へのメッセージは、大岡信の表現が受賞という形で評価された作品である。
141ページ受賞作文学人間ドラマ
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第40回(1990年) 受賞受賞作: 詩人・菅原道真―うつしの美学
大岡信が菅原道真の漢詩と生涯を読み解き、日本文化における「うつし」の美学を考察する評論。道真を怨霊や天神信仰の人物としてだけでなく、平安朝を代表する詩人として捉え直す。
道真の詩から、古代日本が外来文化を受け止め変容させた力を探る評論。
205ページ菅原道真漢詩うつし平安文学日本文化論
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第8回(1993年) 受賞受賞作: 地上楽園の午後
地上楽園の午後は、大岡信による詩歌作品。自然、記憶、時間の移ろいを凝縮した言葉で捉え、短い表現の中に深い余韻を残す。
地上楽園の午後は、大岡信の作風と主題が凝縮された受賞作品です。
詩歌自然記憶
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第51回(1995年) 恩賜賞受賞作: 詩人及び評論家としての業績
『詩人及び評論家としての業績』は、文学・思想・文化を対象にした評論または研究性の強い作品です。資料と読解を重ねながら、対象の背景や表現の成り立ちを読者に開いていきます。
作品や人物の背景をたどり、表現の意味を深く読み解く一冊です。
評論文学研究文化史読解
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第11回(2003年) 候補受賞作: 旅みやげ にしひがし
『旅みやげ にしひがし』は、大岡信による作品で、2003年の受賞作として記録されている。現代詩の文脈で、作者の語り口や構成の特徴が前面に出る一作である。
大岡信の『旅みやげ にしひがし』は、現代詩としての輪郭を持つ受賞作。
現代詩詩集抒情
作品
代表作
記憶と現在
1956年 詩集デビュー詩集。戦後詩の新たな表現を示した初期代表作群を収める。
わが詩と真実
1962年 評論・詩集詩と詩論を兼ねた作品で、詩の制作と批評をめぐる考察を含む。
- [音楽(歌曲/管弦楽)] 環礁(武満徹の管弦楽・ソプラノ作品) (1962)
- 英訳選詩集等あり
紀貫之
1971年 評伝・評論古典研究と評伝の試み。紀貫之をめぐる考察を収める。
折々のうた(連載)
1979年 随筆・短詩型コラム朝日新聞に1979年から2007年まで連載された短詩型コラム。書籍化され多数刊行。
- 英訳・仏訳・アラビア語訳など多数
全著作
- 記憶と現在(1956)
- わが詩と真実(1962)
- 現代詩人論(1969)
- 折々のうた(連載 1979-2007)
- 大岡信詩集(多巻・選集)
翻案
- 映画『あさき夢みし』(1974、脚本担当:大岡信、監督:実相寺昭雄)
- オペラ『火の遺言』(台本:大岡信、一柳慧作曲、1995)
- 合唱組曲『方舟』(詞:大岡信、作曲:木下牧子、1980)
作家による翻訳
- ハーバート・リード『近代絵画史』訳(1962)
- ファーブル『昆虫記』(児童向け訳、1967)
- ジョン・アッシュベリー詩集(共訳、1993)
作品の翻訳
- 英語訳
- フィンランド語訳
- フランス語訳
- ドイツ語訳
- オランダ語訳
- 中国語訳
- スペイン語訳
- マケドニア語訳
- アラビア語訳
作風・主題
- 文体
- 平易で新聞的な語り口対話的・紹介的なエッセイ性古典と現代の架橋を図る批評的文体連詩・共同制作に根ざした実験性
- 頻出モチーフ
- ことば(言語)古典詩歌(万葉・古今)郷愁と風景連詩・共同制作詩と音楽の接点
健康
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呼吸不全2017-042017年4月に呼吸不全のため逝去
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発話困難(晩年)晩年晩年は話すことが困難になる時期があり、口述や対談などに影響
評価・遺産
戦後日本詩を代表する詩人・評論家。連詩という共同詩作の実践を推進し、朝日新聞の長期連載『折々のうた』を通じて幅広い読者に詩歌の魅力を伝えた。文化勲章ほか多数の国内外の栄誉を受け、コレクションや資料は各館に寄贈され保存されている。
記念館・博物館
- 大岡信ことば館 静岡県三島市 2009年開館
- 神奈川近代文学館(大岡信文庫受入) 神奈川県横浜市 2017年開館
関連学会
- 日本ペンクラブ
- 日本芸術院
- 日本現代詩人会
資料所蔵先
- 大岡信文庫(神奈川近代文学館)
- 明治大学図書館(大岡旧蔵書寄贈)
- 大岡信ことば館収蔵資料(寄贈・展示)
大衆文化への影響
- 朝日新聞連載『折々のうた』は長年にわたり一般読者に親しまれ、書籍としても広く刊行された。
- 詩や随筆の一部は中学・高校の教科書に採用され、教育面でも影響力を持った。
引用
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文章は、新聞記事の書き方が基本と思っています。どんなに難しいことを考えていても、人に伝わらなくては意味がない。
出典: インタビュー(総説・年譜などに引用) -
連詩は詩の共同制作のひとつの形であり、言葉の場を広げる実験である。
出典: 著作・講演
豆知識
- 朝日新聞での連載『折々のうた』は1979年に開始し、2007年に6762回で終了した。
- 連詩(複数詩人による共同詩作)を提唱・実践し、国内外での国際連詩にも積極的に参加した。
- 2009年に静岡県三島市に『大岡信ことば館』が開館した(のち資料は寄贈・移管されている)。