日本の文学賞

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上田 岳弘

うえだ たかひろ

Ueda Takahiro

プロフィール

性別
男性
生誕
1979-02-26 (兵庫県明石市)
国籍
日本
言語
日本語

経歴

職業
小説家
活動期間
2013年〜
所属
日本SF作家クラブ(会員、2023年〜)
所属団体
日本SF作家クラブ
影響を受けた人物
村上春樹, ガブリエル・ガルシア=マルケス, カート・ヴォネガット
ノミネート
第27回三島由紀夫賞候補(太陽), 第152回芥川龍之介賞候補(惑星), 第154回芥川龍之介賞候補(異郷の友人), 第38回野間文芸新人賞候補(異郷の友人), 第39回野間文芸新人賞候補(塔と重力), 第40回織田作之助賞候補(最愛の)

学歴

早稲田大学法学部
法学部 / 法学科
学位: 学士(法学)
国: 日本

受賞歴

新潮新人賞
2013
対象作品: 太陽
主催: 新潮社
結果: 受賞
三島由紀夫賞
2015
対象作品: 私の恋人
主催: 三島由紀夫賞選考委員会
結果: 受賞
芸術選奨文部科学大臣新人賞
2018
対象作品: 塔と重力
主催: 文化庁
結果: 受賞
芥川龍之介賞
2019
対象作品: ニムロッド
主催: 芥川賞選考委員会
結果: 受賞
川端康成文学賞
2022
対象作品: 旅のない
主催: 川端康成文学賞選考委員会
結果: 受賞
島清恋愛文学賞
2024
対象作品: 最愛の
主催: 島清恋愛文学賞選考委員会
結果: 受賞

受賞・候補エディション

新潮新人賞 1回登壇
  1. 受賞作: 太陽

    太陽が核融合で金を生むのではないかという発想から始まり、赤ちゃん工場や新宿のデリヘル、パリの蚤の市、インドの湖畔へと視点を飛ばしながら、人類の欲望と終末を描く。新潮新人賞受賞作と対になる一篇を併録したデビュー小説集の表題作。

    やがて人類は不老不死を実現する。その先に待つのは希望か、悪夢か――。

    230ページ
    SF欲望不老不死太陽終末世界規模
三島由紀夫賞 1回登壇
  1. 受賞作: 私の恋人

    旧石器時代から現代へと転生を重ねる「私」が、理想の恋人を求めて人類史の時間を横断する。神話、歴史、現代社会を大胆につなぎ、恋という想念を軸に文明と個人の存在を描く長篇小説。

    十万年の時間を越えて、私の恋人を探す旅が続く。

    126ページ
    転生人類史恋愛神話文明
芥川龍之介賞 1回登壇
  1. 受賞作: ニムロッド

    仮想通貨の採掘会社で働く中本哲史は、小説家の夢を諦めた同僚・荷室仁、そして恋人の田久保紀子と関わりながら、情報化した世界で個であり続けることの意味を見つめていく。ビットコイン、生命、言葉、神の不在をめぐる思索的な小説。

    あらゆるものが情報化する時代に、個であることの輪郭が静かに揺らいでいく。

    136ページ
    仮想通貨情報社会個と全体創作の挫折現代の不安
  1. 受賞作: 最愛の

    手紙で結ばれた久島と望未の関係を軸に、愛が遠ざかるほど言葉が生まれていく過程を描く恋愛小説。

    愛する人が遠くなったとき、別の物語が始まる。

    360ページ
    恋愛小説手紙記憶喪失言葉

作品

代表作

太陽・惑星

2014年 短篇小説

デビュー短編集。短編「太陽」「惑星」などを収録し、現実と観念的想像力が交錯する作風を示す。

孤独想像力現実と観念

私の恋人

2015年 小説(長編)

恋愛を主題に、観念的な発想と現実の感情を織り交ぜて描いた長編。三島由紀夫賞受賞作。

恋愛関係性観念と現実
映像化・舞台化
  • [舞台] 私の恋人(舞台) / 渡辺えり (2019)

異郷の友人

2016年 小説

異郷性や他者性を巡る短編・中編を収めた作品集。芥川賞候補にもなった作品を含む。

異郷他者孤独

塔と重力

2017年 小説

観念的なモチーフを用いながら複数の物語を編む作品。舞台化(『肉の海』)も行われた。

重力観念
映像化・舞台化
  • [舞台] 肉の海 / 渡辺えり (2018)

ニムロッド

2019年 小説

芥川龍之介賞受賞作。孤独や喪失、人間の内面を掘り下げる短編・中編を含む。

孤独喪失記憶

キュー

2019年 長編小説

『新潮』とYahoo! JAPANで連載された長編。現代的な文体と構成実験が特徴。

時間アイデンティティ構成実験

旅のない

2021年 短篇集

多様な短編を収めた作品集。川端康成文学賞受賞作を含む。

不在関係性

最愛の

2023年 小説

恋愛と喪失を主題にした長編。島清恋愛文学賞受賞。

恋愛喪失記憶

全著作

  • 太陽・惑星
  • 私の恋人
  • 異郷の友人
  • 塔と重力
  • ニムロッド
  • キュー
  • 旅のない
  • 引力の欠落
  • 最愛の
  • K+ICO
  • 多頭獣の話
  • 関係のないこと

翻案

  • 肉の海(『塔と重力』より)
  • 私の恋人(舞台)
  • 2020(上田岳弘脚本の舞台)

作風・主題

文体
観念的・象徴的な文体新超越派(松浦寿輝による命名)純文学とSFを横断する作風
頻出モチーフ
重力孤独恋愛時間機械

評価・遺産

受賞歴を重ねる現代日本の注目作家。純文学とSFの要素を織り交ぜる作風や観念的なイメージの強さで評価されている。舞台化などメディアミックスも展開している。

関連学会

  • 日本SF作家クラブ

大衆文化への影響

  • 舞台化による演劇上演

引用

  • 卑近な現実から離陸して、観念の高みまで想像力を飛ばそうという意気込みが感じられ
    出典: 朝日新聞(松浦寿輝と鴻巣友季子の対談) (2016年)

豆知識

  • 早稲田大学法学部出身
  • 法人向けソリューションメーカーの立ち上げに参加し、役員を務めた経歴がある
  • デビュー作「太陽」で新潮新人賞を受賞(2013年)
  • 『GRANTA』日本語版の「Best of Young Japanese Novelists 2016」に選出された
  • 日本SF作家クラブに2023年加入