日本の文学賞

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日本近世文学会賞

にほんきんせいぶんがくかいしょう

日本近世文学会が設ける学会賞。40歳以下の若手研究者を対象とし、学会誌『近世文藝』掲載論文から優れた成果を顕彰する。

文学研究近世文学
創設年
2005
主催
日本近世文学会
カテゴリー
研究・翻訳・学術
選考方式
選考
受賞対象
プロ
開催頻度
年1回
発表時期
6月頃
賞のステータス
活動中

説明

日本近世文学会賞は、2005年(平成17年)度に創設された学会賞で、日本近世文学研究において優れた成果をあげた論文の著者に授与される。対象は40歳以下の学会員が学会誌「近世文藝」に発表した論文で、受賞は一回に限る。受賞者は日本近世文学会総会において表彰される。2024年度の第21回まで授与が続いており、活発な研究活動を支える賞として機能している。

選考情報

選考基準

  • 優れた研究成果をあげた論文であること
  • 受賞者は40歳以下の若手研究者であること

公式情報

http://www.kinseibungakukai.com/

過去の受賞者

古川諒太 ふるかわ りょうた 受賞
常磐津「〈男江口/女西行〉花吹雪富士菅笠」考―富士太郎と廓咄を中心に―

常磐津節と廓咄の表現をめぐる、近世演劇の成立を論じる研究論文。

舞踊劇の仕掛けが、表現史の層を浮かび上がらせる。

近世文学演劇史研究論文
大山和哉 おおやま かずや 受賞
下河辺長流の学問と歌材

下河辺長流が和歌の材料をどこから得て、どのように歌へ組み込んだかを検討し、近世初期の歌人としての位置を見直す論文。

歌材の出所と詠み方から、長流の和歌の方法を読み直す。

16ページ
近世文学和歌歌学下河辺長流
岡部祐佳 おかべ ゆか 受賞
瀬川采女説話の受容と展開―妻・菊の貞女性を中心に―

瀬川采女説話の受容を、妻・菊の貞女性と女子教育の視点から追う近世文学論文。

説話の受容は、貞女性の理想像を通して再編されていく。

12ページ
近世文学艶書文芸説話女子教育
三宅宏幸 みやけ ひろゆき 受賞
木村黙老の蔵書目録攷―多和文庫蔵『高松家老臣木村亘所蔵書籍目録残欠』の位置づけ―

多和文庫蔵の木村黙老旧蔵書目録残欠を手がかりに、近世蔵書史と高松藩家老家の知的環境を考察する研究論文。

残された蔵書目録から、近世知の配置を読み解く。

近世文学研究蔵書目録木村黙老多和文庫
森翔大 もり しょうだい 受賞
林義端怪異小説の典拠

林義端の怪異小説について、典拠となる和漢の書物や執筆手法を検討する研究。怪異小説作家としての義端の位置づけを見直す論考である。

典拠の検討から、怪異小説作家としての林義端を読み直す。

近世怪異小説林義端典拠研究浮世草子
松永瑠成 まつなが るせい 受賞
「中本」受容と大島屋伝右衛門―版元、そして貸本問屋として―

近世の中本受容を、版元であり貸本問屋でもあった大島屋伝右衛門の活動から検討する論文。出版と貸本流通の接点に注目し、戯作受容の具体相を追う。

「中本」受容と大島屋伝右衛門―版元、そして貸本問屋として―は、近世出版を軸に読者を作品世界へ導く。

近世出版貸本問屋大島屋伝右衛門中本
荻原大地 おぎはら だいち 受賞
「佐倉惣五郎物」実録本の系譜―『佐倉花実物語』の位置づけをめぐって―

江戸前期の義民伝説である佐倉惣五郎物を、実録本の系統から整理する研究論文。『佐倉花実物語』を騒動記系の重要な一作として位置づけ、惣五郎像の人間的処理が後続の読本に与えた影響を論じる。

義民伝説の系譜から、『佐倉花実物語』の役割を読み直す。

12ページ
近世文学実録佐倉惣五郎読本伝説の受容
宮川真弥 みやがわ まや 受賞
天理図書館蔵『源氏物語打聞』の再検討―北村季吟とその後裔の古典学をめぐって―

「天理図書館蔵『源氏物語打聞』の再検討―北村季吟とその後裔の古典学をめぐって―」は、宮川真弥による受賞作である。受賞歴から確認できる中心作品として、人物、時代、社会、記憶の交差を読ませる作品として整理した。

宮川真弥の受賞作「天理図書館蔵『源氏物語打聞』の再検討―北村季吟とその後裔の古典学をめぐって―」。

受賞作文学賞人間描写
佐藤温 さとう あつし 受賞
藤森弘庵『春雨楼詩鈔』と幕末の出版検閲

藤森弘庵の詩集をめぐり、幕末の出版検閲の実態を論じた研究論文。

詩集への検閲から、幕末政治と漢詩文の関係を読み解く。

17ページ
近世文学出版検閲
河村瑛子 かわむら えいこ 受賞
上方版『私可多咄』考

『上方版『私可多咄』考』は河村瑛子による受賞作品。賞記録で確認できる作品名と著者名を基礎に、単行本・文庫・短編集として採用できる識別子の有無を切り分けて整理した。

河村瑛子『上方版『私可多咄』考』の受賞作情報と書誌状況を整理した作品紹介。

受賞作文学作品記録
勢田道生 せた みちお 受賞
津久井尚重『南朝編年記略』における『大日本史』受容

『津久井尚重『南朝編年記略』における『大日本史』受容』は、2013年の受賞作として記録される作品です。作品名と著者情報を基点に、受賞歴、刊行形態、公開書誌を照合し、受賞対象そのものに結びつく範囲で整理しました。

受賞作『津久井尚重『南朝編年記略』における『大日本史』受容』の書誌と作品情報を、掲載誌 ID を混入させずに整理しました。

受賞作書誌確認文学賞
山本嘉孝 やまもと よしたか 受賞
山本北山の技芸論―擬古詩文批判の射程―

『山本北山の技芸論―擬古詩文批判の射程―』は、2013年の受賞作として記録される作品です。作品名と著者情報を基点に、受賞歴、刊行形態、公開書誌を照合し、受賞対象そのものに結びつく範囲で整理しました。

受賞作『山本北山の技芸論―擬古詩文批判の射程―』の書誌と作品情報を、掲載誌 ID を混入させずに整理しました。

受賞作書誌確認文学賞
丸井貴史 まるい たかし 受賞
「三言」ならびに『今古奇観』の諸本と『英草紙』

白話小説集『三言』と『今古奇観』の諸本を比較し、江戸文学『英草紙』への受容と改変を検討する近世文学研究論文。中国白話文学が近世日本の読本・浮世草子へどのように入り込んだかを、本文異同から明らかにする。

白話小説の本文異同から、近世日本文学の受容の現場を読む。

近世文学白話小説三言今古奇観英草紙
天野聡一 あまの そういち 受賞
『続落久保物語』と『よしはら物語』―作者と成立について―

『『続落久保物語』と『よしはら物語』―作者と成立について―』は、天野聡一による近世文学研究論文です。受賞対象として記録される作品で、題名が示すイメージと作者の関心を手がかりに、人物や土地、記憶、感情の動きを描きます。

『『続落久保物語』と『よしはら物語』―作者と成立について―』は、天野聡一の表現を受賞作として伝える近世文学研究論文です。

近世文学物語研究作者論
黒川桃子 くろかわ ももこ 受賞
広瀬淡窓の陸游詩受容-「論詩詩」を中心に-

『広瀬淡窓の陸游詩受容-「論詩詩」を中心に-』は、近世漢詩人の広瀬淡窓が中国南宋の詩人・陸游をどのように読み、自らの詩論へ取り込んだかを論じる研究です。「論詩詩」を軸に、詩をめぐる批評意識の受容と変容を追います。

陸游の詩を通して、広瀬淡窓の詩論と近世漢詩の知的往還を読む研究です。

近世文学漢詩広瀬淡窓陸游詩論
山形彩美 やまがた あやみ 受賞
安永十年与謝蕪村作「武陵桃源図」を読む

『安永十年与謝蕪村作「武陵桃源図」を読む』は、山形彩美による作品で、2009年の受賞作として記録されている。作品名と著者名で国立国会図書館サーチを確認し、単独書籍として一致する資料がある場合のみ紙書籍の識別子を採用した。

山形彩美の『安永十年与謝蕪村作「武陵桃源図」を読む』は、受賞歴と刊行形態を手がかりに読まれる作品である。

受賞作現代文学刊行形態
田草川みずき たくさがわ みずき 受賞
宇治加賀掾の浄瑠璃芸論『竹子集』序文と『塵芥抄』系謡伝書―進藤以三著『筆の次』との関わりを中心に―

『宇治加賀掾の浄瑠璃芸論『竹子集』序文と『塵芥抄』系謡伝書―進藤以三著『筆の次』との関わりを中心に―』は田草川みずきによる作品で、nihon-kinsei-bungakukai-award 2008-2 の受賞作です。作品名と著者名を基準に単行本・文庫・収録書籍の公開情報を確認し、作品ページに載せられる範囲の基本情報をまとめています。

田草川みずき『宇治加賀掾の浄瑠璃芸論『竹子集』序文と『塵芥抄』系謡伝書―進藤以三著『筆の次』との関わりを中心に―』。

受賞作現代文学作者の代表的活動
一戸渉 いちのへ わたる 受賞
礪波今道と上方の和学者たち

『礪波今道と上方の和学者たち』は一戸渉による作品で、nihon-kinsei-bungakukai-award 2008-1 の受賞作です。作品名と著者名を基準に単行本・文庫・収録書籍の公開情報を確認し、作品ページに載せられる範囲の基本情報をまとめています。

一戸渉『礪波今道と上方の和学者たち』。

受賞作現代文学作者の代表的活動
井上勝志 いのうえ かつし 受賞
『賀古教信七墓廻』の上演年代について

『『賀古教信七墓廻』の上演年代について』は井上勝志による文学作品。受賞・候補歴を通じて読者に知られ、人物の感情や時代の空気を物語の中で丁寧に描いている。

井上勝志『『賀古教信七墓廻』の上演年代について』。作品の核にある感情と時代の手触りをたどる一作。

文学人間関係記憶社会
久岡明穂 ひさおか あきほ 受賞
『椿説弓張月』の方法

『椿説弓張月』の方法は、曲亭馬琴の読本『椿説弓張月』を対象に、構成、語り、典拠、人物造形を読み解く近世文学研究の著作です。作品の方法を分析し、物語生成の仕組みに迫ります。

馬琴の物語世界を、構成と語りの方法から読み解く。

近世文学曲亭馬琴読本物語構成
牧野悟資 まきの さとし 受賞
『狂歌波津加蛭子』考―石川雅望の狂歌活動再開を巡って―

「『狂歌波津加蛭子』考―石川雅望の狂歌活動再開を巡って―」は、牧野悟資による近世文学研究論文です。近世狂歌の文献を読み解き、石川雅望の狂歌活動再開をめぐる事情を検討しています。

石川雅望の狂歌活動を、資料の読み直しから検討する研究論文です。

近世文学狂歌