日本の文学賞

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浅田 次郎

あさだ じろう

Asada Jiro

別名: 岩戸 康次郎
ペンネーム: 浅田 次郎主筆名。出版社に返されたボツ原稿の主人公名から採ったペンネーム(本名:岩戸康次郎)。

プロフィール

性別
男性
生誕
1951-12-13 (東京都中野区鍋屋横丁)
国籍
日本
言語
日本語
居住地歴
東京都中野区鍋屋横丁(旧・上町) → 東京都神田(出身地として言及) → 杉並区(中央大学杉並高等学校在学・卒業)

経歴

職業
小説家, エッセイスト, 脚本家, 元陸上自衛隊員
活動期間
1991年〜
所属
陸上自衛隊(1971-1973), 日本ペンクラブ(会長 2011-2017)
所属団体
日本ペンクラブ, 直木三十五賞選考委員会(選考委員として参加)
影響を受けた人物
三島由紀夫, ウィリアム・シェイクスピア, 谷崎潤一郎, 柴田錬三郎
ノミネート
蒼穹の昴(第115回直木三十五賞候補)

学歴

中央大学杉並高等学校
期間: 入学年不詳 - 1970
卒業年: 1970
国: 日本
駒場東邦高校から転入して卒業。
駒場東邦中学校・高等学校(在籍)
期間: 在学 - 中退
国: 日本
高校1年で退学し、中央大学杉並高等学校へ転入した。

受賞歴

吉川英治文学新人賞
1995
対象作品: 地下鉄に乗って
主催: 吉川英治文学新人賞選考委員会
結果: 受賞
直木三十五賞
1997
対象作品: 鉄道員(ぽっぽや)
主催: 直木賞選考委員会
結果: 受賞
日本冒険小説協会大賞
1997
対象作品: 鉄道員(ぽっぽや)
部門: 特別賞
主催: 日本冒険小説協会
結果: 受賞
柴田錬三郎賞
2000
対象作品: 壬生義士伝
主催: 柴田錬三郎賞選考委員会
結果: 受賞
ベストドレッサー賞
2000
主催: ベストドレッサー賞選考委員会
結果: 受賞
中央公論文芸賞
2006
対象作品: お腹召しませ
主催: 中央公論新社
結果: 受賞
司馬遼太郎賞
2006
対象作品: お腹召しませ
主催: 司馬遼太郎賞選考委員会
結果: 受賞
吉川英治文学賞
2008
対象作品: 中原の虹
主催: 吉川英治文学賞選考委員会
結果: 受賞
毎日出版文化賞
2010
対象作品: 終わらざる夏
主催: 毎日新聞社
結果: 受賞
本屋が選ぶ時代小説大賞
2013
対象作品: 一路
主催: 本屋が選ぶ時代小説大賞実行委員会
結果: 受賞
紫綬褒章
2015
主催: 内閣府
結果: 受章
大佛次郎賞
2016
対象作品: 帰郷
主催: 大佛次郎賞選考委員会
結果: 受賞
菊池寛賞
2019
主催: 菊池寛賞選考委員会
結果: 受賞
日本歴史時代作家協会賞(功労賞)
2020
部門: 功労賞
主催: 日本歴史時代作家協会
結果: 受賞

受賞・候補エディション

  1. 『地下鉄に乗って』は浅田次郎による作品です。講談社から2001.4.16 (6刷)に刊行が確認できる一冊で、受賞対象となった時期の作者の関心と語り口を伝えます。

    『地下鉄に乗って』は、浅田次郎の受賞対象となった作品です。

    313ページ
    受賞作現代文学作者の代表的関心
直木三十五賞 1回登壇
  1. 受賞作: 鉄道員(ぽっぽや)

    『鉄道員(ぽっぽや)』は、浅田次郎による作品で、1997年の直木三十五賞で受賞対象となった。刊行形態が確認された作品として読まれている。

    直木三十五賞で受賞対象となった『鉄道員(ぽっぽや)』。

柴田錬三郎賞 1回登壇
  1. 受賞作: 壬生義士伝【上下】

    『壬生義士伝』は新選組隊士・吉村貫一郎を中心に、幕末の動乱と家族への思いを描く歴史小説。武士の義と生活者の切実さが交差します。

    『壬生義士伝』は、幕末を軸に人物と時代の手触りを描く作品です。

    幕末新選組家族
司馬遼太郎賞 1回登壇
  1. 受賞作: お腹召しませ

    『お腹召しませ』は浅田 次郎による作品。受賞対象として扱われた作品で、物語や論考の中心となる題材を通じて作者の関心が示される。

    浅田 次郎の『お腹召しませ』。

    251ページ
    受賞作現代文学
  1. 受賞作: お腹召しませ

    『お腹召しませ』は、幕末維新期の武士たちを描く浅田次郎の時代短篇集である。表題作では、婿養子の不祥事で家の存続が危うくなった高津又兵衛が、家族や周囲から切腹を迫られ、武士の本分と人間の弱さの間で揺れる。

    武士の本義が薄れゆく時代に、男たちは責任と家族の前で揺れる。

    251ページ
    時代小説武士幕末責任家族
  1. 受賞作: 中原の虹

    清朝末期の中国大陸を舞台に、張作霖をはじめとする人物たちの野心と運命を描く歴史長編。『蒼穹の昴』の流れを受け、激動の時代を大河的に描き出す。

    清朝末期の中国大陸を舞台に、張作霖をはじめとする人物たちの野心と運命を描く歴史長編。

    313ページ
    歴史小説清朝末期中国運命
  1. 受賞作: 終わらざる夏

    浅田次郎が第二次世界大戦末期の北方を舞台に、玉音放送後にも続いた戦いと人びとの運命を重層的に描く長編。片岡家の物語を軸に、日本とソ連の兵士、市民、抑圧された時代を生きる人びとの視点が交差する。

    終戦の後にも終わらなかった戦争を、人間の生の意味から問い直す大河小説。

    472ページ
    戦争北方領土家族終戦後の戦い
大佛次郎賞 1回登壇
  1. 受賞作: 帰郷

    『帰郷』は、浅田次郎による受賞作。受賞記録で確認できる作品名と著者名をもとに、書誌識別子は単行本・文庫・短編集として独立刊行が確認できる場合だけ記録する方針で整理した。現時点では雑誌や掲載媒体の識別子を流用せず、作品情報を受賞データに沿って保持している。

    『帰郷』は、受賞歴と刊行状況を切り分けて確認すべき作品である。

    文学受賞作刊行確認

作品

代表作

蒼穹の昴

1996年 歴史小説

清朝末期の宮廷と人物たちの栄枯盛衰を描く長編。宦官や官僚の駆け引きを通じて近代化の波と人間ドラマを描く。

清朝末期宮廷政治権力闘争近代化
映像化・舞台化
  • [テレビドラマ] 蒼穹の昴 / 汪俊 (Wang Jun) (2010)

鉄道員(ぽっぽや)

1997年 短編集/現代小説

老いた駅長を中心に、義務感や喪失、家族愛を描く短編集。温かみと哀感のある人情劇が特徴。

義務喪失家族鉄道
映像化・舞台化
  • [映画] 鉄道員(ぽっぽや) / 降旗康男 (1999)

壬生義士伝

2000年 時代小説

新選組の武士の生きざまを描いた歴史小説。忠義や友情、武士の心情を力強く描写する。

新選組忠義武士道人間模様
映像化・舞台化
  • [映画] 壬生義士伝 / 滝田洋二郎 (2003)

地下鉄に乗って

1994年 現代小説

都市を舞台にした人々の交差と再会を描く短編・連作風の作品。人情味と哀歓を含む。

都市再会人情過去と現在
映像化・舞台化
  • [映画] 地下鉄に乗って / 篠原哲雄 (2006)

お腹召しませ

2006年 短編集/時代小説

人間の不変性や日常の情景を題材にした短編集。感情の機微を重視した作風。

人情日常歴史的背景

一路

2013年 時代小説

中山道を舞台に旅と人間模様を描く長編。家族や郷愁、旅の意味を巡る物語。

家族郷愁江戸・明治の境
映像化・舞台化
  • [テレビドラマ] 一路 / 石原興ほか (2015)

全著作

  • きんぴか
  • プリズンホテル
  • 蒼穹の昴
  • 地下鉄に乗って
  • 鉄道員(ぽっぽや)
  • 壬生義士伝
  • 中原の虹
  • 終わらざる夏
  • 一路
  • 帰郷

翻案

  • 鉄道員(映画、1999)
  • 壬生義士伝(映画、2003)
  • 蒼穹の昴(テレビドラマ、2010)
  • 一路(NHKテレビドラマ、2015)
  • 椿山課長の七日間(映画・テレビ化)

作風・主題

文体
人情味あふれる語り口大衆小説的で親しみやすい文体原稿用紙と万年筆を用いる伝統的な執筆スタイル
頻出モチーフ
家族義侠心・忠義喪失と再生職業に伴う誇り(鉄道員・兵士など)

健康

  • 狭心症
    2008 - 現在
    2008年に狭心症と診断されステント留置手術を受け、禁煙・減量・食事制限などの指示を受けた。
  • 喫煙(元ヘビースモーカー)
    長年 - 2020(禁煙)
    長年のヘビースモーカーであったが、2020年頃に禁煙したと報告されている。

評価・遺産

浅田次郎は大衆小説と時代小説の両面で高い人気と評価を得た作家で、直木賞など主要文学賞の受賞や多数の映像化で広く知られる。日本の現代小説における人情描写の筆致や大衆性を代表する存在であり、2011〜2017年の日本ペンクラブ会長としての活動も評価される。

大衆文化への影響

  • 『鉄道員(ぽっぽや)』の映画化(1999年、高倉健主演)
  • 『壬生義士伝』の映画化(2003年)
  • 作品多数がテレビドラマ・舞台・宝塚歌劇団で上演

引用

  • 私は自分の小説を「小説の大衆食堂」と呼んでいる。
    出典: インタビュー/エッセイ(複数)
  • (直木賞受賞について)栄光、と表現した。
    出典: 週刊現代(エッセイ)

豆知識

  • 本名は岩戸康次郎。
  • 1971年から1973年まで陸上自衛隊に在籍、最終階級は陸士長。
  • ペンネーム『浅田次郎』は出版社に返されたボツ原稿の登場人物名から採った。
  • ヘビースモーカーだったが2020年頃に禁煙したとされる。
  • 2008年に狭心症と診断されステント留置手術を受けた。
  • 大の競馬好きで馬主でもあり、競馬関連のエッセイも多い。
  • 頭囲が62cmと本人が公言している(帽子が大きいことをネタにしている)。
  • 2011年から2017年まで日本ペンクラブ会長を務めた。
  • 多くの作品が映画・テレビ・舞台化され、映像化作品で広く知られる。