中古文学会賞
ちゅうこぶんがっかいしょう
中古文学会が制定する学術賞。
- 創設年
- 2008
- 主催
- 中古文学会
- カテゴリー
- 研究・翻訳・学術
- 選考方式
- 推薦
- 受賞対象
- 新人
- 開催頻度
- 年1回
- 発表時期
- 10〜11月頃
- 賞のステータス
- 活動中
説明
源氏物語千年紀にあたる2008年に創設され、45歳以下の若手研究者の優れた研究業績を顕彰する学術賞。毎年秋季大会で表彰され、選考は常任委員会で選出された委員により行われる。
選考情報
選考プロセス
| 段階 | 審査員 | 通過率 | 発表 |
|---|---|---|---|
| 選考 | 常任委員会選出の委員 | — | 秋季大会で表彰 |
選考基準
- 45歳以下の研究者であること
- 会員から推薦された論文であること
- 研究業績の優秀性
公式情報
https://chukobungakukai.org/gakkaisho.html過去の受賞者
中野顕正の『中将姫継子譚の初期形態』。論文として確認できたが、単独書籍としての刊行は確認できなかった。
単独書籍化は確認できなかった論文。
『うつほ物語』の忠こそを中心に、継母による讒言と承和の変の関係を読み直す中古文学研究論文。物語内の人物配置と政治史的な記憶を重ね、古典物語の表と裏にある構造を検討する。
忠こその物語を、継母の讒言と政治史の記憶から読み直す。
『源氏物語』帚木巻の解釈をめぐる論考。光源氏と「なよ竹」の比喩に注目し、本文の読みと人物像の理解を再検討する学術的な受賞作。
帚木巻の一語を手がかりに、光源氏像の読みを問い直す。
清輔本『拾遺和歌集』と定家本の関係を検討する古典文学研究の論考。伝本の残痕から本文生成の過程に迫り、和歌集研究の細部を積み重ねる。
清輔本『拾遺和歌集』の残痕:定家本の生成に及ぶは、受賞歴にふさわしい密度で人と世界の関係を見つめる。
「宇治十帖の中務宮:今上帝の皇子たちの任官をめぐって」は桜井宏徳による受賞作です。賞の選考対象となった作品として、タイトルが示す主題や人物の動きに焦点を当てながら、読者が作品世界へ入りやすい構成で読ませます。
宇治十帖の中務宮:今上帝の皇子たちの任官をめぐってを手がかりに、作者の視線と物語の核へ近づいていく一作です。
『『河海抄』巻九論:諸本系統の検討と注記増補の特徴』は、松本大による中古文学会賞の対象作品。受賞作として注目された背景を踏まえ、人物の選択や時代・社会との関係を軸に読ませる作品である。
『『河海抄』巻九論:諸本系統の検討と注記増補の特徴』は、受賞歴を通じて読み継がれる松本大の作品である。
『源氏物語』六条院行幸の場面を、冷泉帝による「観魚」という視点から読み直す研究論文。王権・視線・儀礼空間の関係を手がかりに、物語場面の意味を精密に考察する。
冷泉帝の視線から、六条院行幸の儀礼空間を読み解く。
『近世前期源氏学の展開:『一簣抄』の注釈史的位置』は、川崎佐知子による受賞作です。Amazon JP 検索、NDL 検索、関連出版社情報を確認対象としましたが、受賞作そのものを収録した単行本・文庫の ISBN は確認できませんでした。掲載誌・記事レコードの識別子は流用していません。
川崎佐知子の受賞作として記録される『近世前期源氏学の展開:『一簣抄』の注釈史的位置』。
受賞作として選ばれたこの作品は、作者固有の語り口で人物の感情や場面の緊張を描く。短い題名の奥に、時代や人間関係の変化に触れる読み味がある。
『堀河中宮皇子の文化圏:歴史に消えた文化圏のひとつとして』は、受賞作として選ばれたこの作品は、作者固有の語り口で人物の感情や場面の緊張を描く。
『「もの」形容詞の意味と用法の変遷』は本廣陽子の研究論文。受賞対象となった作品として、作者の関心が凝縮され、時代や生活の感覚をそれぞれの文体で掘り下げている。
「もの」形容詞の意味と用法の変遷は、短い題名の奥に作者の主題を凝縮した作品である。
『栄花物語』本文再考:西本願寺本を中心とする は、久保木秀夫による中古文学研究の論文。西本願寺本を中心に伝本の本文を検討し、作品理解の基礎を問い直す。
西本願寺本を手がかりに、『栄花物語』本文の読み方を再検討する。
「『揺し按ずる暇も心あわたたしければ』:『源氏物語』作家の琴楽環境」は、『源氏物語』の作者が置かれた琴楽の文化的環境を、物語本文と音楽史的背景から考える論文である。
『源氏物語』の言葉を、琴楽の文化的環境から読み直す。
「菅原道真の〈贈物詩〉をめぐって」は、菅原道真の漢詩における贈答のあり方を検討する論文である。贈り物と詩作の関係を通じて、平安朝漢文学の社会性を読み解く。
贈り物と詩の往還から、菅原道真の漢詩世界を読む。
「さすらう官人たちの系譜:屈原・在原業平・紀貫之」は、屈原、在原業平、紀貫之を結び、流離する官人像の系譜をたどる論文である。漢文学と和歌・物語のあいだにある表現の継承を扱う。
屈原から業平、貫之へ、さすらう官人像の表現をたどる。
「拾遺集の配列と屏風歌:配列に広がる屏風絵」は、『拾遺和歌集』の歌の並びと屏風歌の関係を検討する論文である。配列の中に絵画的な広がりを読み取り、和歌集の構成を捉え直す。
歌の配列に、屏風絵のような広がりを読み取る。
「藤原定家の源氏注釈における万葉歌」は、定家の『源氏物語』注釈で万葉歌がどのように用いられるかを考察する論文である。物語注釈と万葉受容の交点を扱う。
定家の源氏注釈から、万葉歌の受容を読み解く。
『『古今集』における季の到来と辞去について:三月尽意識の展開』は、田中幹子による作品。chuko-bungakukai-awardの受賞作として知られ、作者の関心や表現の特徴を示す一作である。
田中幹子の表現世界を伝える『『古今集』における季の到来と辞去について:三月尽意識の展開』。
『『伊勢物語』「小式部内侍本」の本文について』は、内田美由紀による作品。chuko-bungakukai-awardの受賞作として知られ、作者の関心や表現の特徴を示す一作である。
内田美由紀の表現世界を伝える『『伊勢物語』「小式部内侍本」の本文について』。
『『青海波』選曲の理由:紅葉賀での上演に至るまで』は、堀淳一による作品。chuko-bungakukai-awardの受賞作として知られ、作者の関心や表現の特徴を示す一作である。
堀淳一の表現世界を伝える『『青海波』選曲の理由:紅葉賀での上演に至るまで』。
『近江君の賽の目:「若菜下」巻の住吉大社参詣における明石尼君をめぐって』は、竹内正彦による作品。chuko-bungakukai-awardの受賞作として知られ、作者の関心や表現の特徴を示す一作である。
竹内正彦の表現世界を伝える『近江君の賽の目:「若菜下」巻の住吉大社参詣における明石尼君をめぐって』。