日本の文学賞

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金原ひとみ

かねはら ひとみ

Hitomi Kanehara

プロフィール

性別
女性
生誕
1983-08-08 (東京都)
国籍
日本
言語
日本語
居住地歴
東京都 → サンフランシスコ(アメリカ) → 岡山県(父方の実家) → フランス → 帰国(日本)

経歴

職業
小説家
活動期間
2003年〜
ノミネート
第36回川端康成文学賞 最終候補(2010年) — 「夏旅」

学歴

文化学院
高等課程
期間: 在籍中に中退
国: 日本
高等課程在籍後、中退

受賞歴

すばる文学賞
2003
対象作品: 蛇にピアス
主催: 『すばる』編集部
結果: 受賞
芥川龍之介賞
2004
対象作品: 蛇にピアス
主催: 芥川賞選考委員会
結果: 受賞
織田作之助賞
2010
対象作品: TRIP TRAP(トリップ・トラップ)
主催: 織田作之助賞選考委員会
結果: 受賞
Bunkamuraドゥマゴ文学賞
2012
対象作品: マザーズ
主催: Bunkamuraドゥマゴ文学賞選考委員会
結果: 受賞
渡辺淳一文学賞
2020
対象作品: アタラクシア
主催: 渡辺淳一文学賞運営委員会
結果: 受賞
谷崎潤一郎賞
2021
対象作品: アンソーシャル ディスタンス
主催: 谷崎潤一郎賞選考委員会
結果: 受賞
柴田錬三郎賞
2022
対象作品: ミーツ・ザ・ワールド
主催: 柴田錬三郎賞選考委員会
結果: 受賞
川端康成文学賞
2010
対象作品: 夏旅
主催: 川端康成文学賞選考委員会
結果: 最終候補

受賞・候補エディション

芥川龍之介賞 1回登壇
  1. 受賞作: 蛇にピアス

    「蛇にピアス」は、金原ひとみによる受賞作品です。人物の感情や関係の揺れを軸に、時代や場所の空気を映しながら読者を作品世界へ導きます。

    蛇にピアスは、受賞歴を通じて広く知られるようになった作品です。

    人間関係記憶日常と非日常
すばる文学賞 1回登壇
  1. 受賞作: 蛇にピアス

    ピアスの拡張に魅せられたルイが、スプリットタンの男アマや彫り師シバさんとの関係のなかで身体改造にのめり込んでいく。痛みと快楽、暴力と死、激しい愛と絶望を鮮烈に描いた第27回すばる文学賞受賞作。

    身体改造にのめり込むルイの痛みが、激しい生の輪郭を浮かび上がらせる。

    128ページ
    身体改造恋愛暴力痛み若者
  1. 『トリップ・トラップ』は、旅や移動の気配をまとった短編を通じて、女性の身体感覚、恋愛、結婚、妊娠、異国での孤独を描く作品集です。鋭い言葉で、他者との距離や自分自身の変化に揺れる心を浮かび上がらせます。

    移動する女たちの視線から、恋愛と身体と孤独が鮮やかに切り取られます。

    259ページ
    女性の身体恋愛と結婚異国の孤独
  1. 受賞作: マザーズ

    『マザーズ』は、kanehara-hitomiによる受賞作品。受賞記録と公開書誌情報をもとに、作品単位の基本情報として整理した。

    受賞歴を手がかりに、作品としての輪郭と入手状況をたどる一作。

    受賞作品現代文学書誌確認
  1. 受賞作: アタラクシア

    複数の男女の関係を通じて、結婚、性愛、孤独、不安の均衡を描く長編小説。穏やかさへの希求と心の揺らぎが交錯する。

    アタラクシアは、受賞歴にふさわしい密度で人と世界の関係を見つめる。

    296ページ
    恋愛結婚孤独不安現代社会
柴田錬三郎賞 1回登壇
  1. 歌舞伎町で出会ったキャバ嬢ライと暮らし始めた由嘉里が、恋愛と孤独、推しへの愛のあいだで新しい世界を見つけていく小説。

    夜の新宿での出会いが、由嘉里の世界を開いていく。

    240ページ
    歌舞伎町恋愛孤独出会い自己探索

作品

代表作

蛇にピアス

2003年 小説

若い女性の身体改造と破滅的な人間関係を描いたデビュー作。生々しい描写と率直な文体で大きな注目を集めた。

身体改造若者文化自己破壊暴力
映像化・舞台化
  • [映画] 蛇にピアス / 蜷川幸雄 (Yukio Ninagawa) (2008)
  • [漫画] 蛇にピアス(漫画化) / 渡辺ペコ (manga artist) (2004)
翻訳
  • 英訳: Snakes and Earrings

アッシュベイビー

2004年 小説

若者の日常と孤独、傷つきやすさを描く連作的な作品群。

孤独若者の葛藤都市

AMEBIC(アミービック)

2005年 小説

実験的な語りや若者文化の断片を繋げた作品。

実験的文体若者文化

オートフィクション

2006年 小説

自伝的要素とフィクションを交えた実験的な長編。

自己記憶境界

TRIP TRAP(トリップ・トラップ)

2009年 小説

都市の風景とそこで生きる若者たちの精神的混乱を描いた長編。

都市疎外関係性

マザーズ

2011年 小説

母親や家族の関係を通じて女性の生活と心情を掘り下げる作品。

母性家族ケア

アタラクシア

2019年 小説

内面の静けさと不安をテーマにした中編〜長編。渡辺淳一文学賞受賞作。

内面不安癒し

アンソーシャル ディスタンス

2021年 小説

コロナ禍を主題に、社会との距離や孤立を題材にした作品。谷崎潤一郎賞受賞作。

コロナ孤立公共性

ミーツ・ザ・ワールド

2022年 小説

国際的な視点や異文化接触をテーマにした作品。柴田錬三郎賞受賞作。

異文化移動出会い
映像化・舞台化
  • [映画] ミーツ・ザ・ワールド / 松居大悟 (Daigo Matsui) (2025)

パリの砂漠、東京の蜃気楼

2020年 エッセイ

フランス滞在中の日常や思索を綴ったエッセイ集。

移住日常回想

全著作

  • 蛇にピアス(2004)
  • アッシュベイビー(2004)
  • AMEBIC アミービック(2005)
  • オートフィクション(2006)
  • ハイドラ(2007)
  • TRIP TRAP トリップ・トラップ(2009)
  • マザーズ(2011)
  • マリアージュ・マリアージュ(2012)
  • 持たざる者(2015)
  • 軽薄(2016)
  • クラウドガール(2017)
  • アタラクシア(2019)
  • fishy(2020)
  • アンソーシャル ディスタンス(2021)
  • ミーツ・ザ・ワールド(2022)
  • デクリネゾン(2022)
  • 腹を空かせた勇者ども(2023)
  • ハジケテマザレ(2023)
  • ナチュラルボーンチキン(2024)
  • YABUNONAKA―ヤブノナカ―(2025)
  • パリの砂漠、東京の蜃気楼(2020)

翻案

  • 蛇にピアス(映画化、2008)
  • 蛇にピアス(漫画化、2004)
  • ミーツ・ザ・ワールド(映画化予定、2025)

作品の翻訳

  • 蛇にピアス — 英訳: Snakes and Earrings

作風・主題

文体
生々しく直接的な描写口語的でテンポ感のある文体短く切り取るようなフラグメント的表現
頻出モチーフ
身体孤独と疎外若者文化都市空間

健康

  • リストカット(自傷行為)
    10代(15歳ごろ)
    青年期の精神的苦痛、創作テーマへの影響があるとされる

評価・遺産

金原ひとみは、身体性や若者文化を鋭く描く作風でデビュー作『蛇にピアス』により早期に評価を確立し、その後も国内の主要文学賞を受賞し続けた。生々しい文体と社会的な主題への真正面からの向き合いで現代日本文学に独自の位置を占める。

大衆文化への影響

  • 『蛇にピアス』の映画化や漫画化により広く認知される
  • コロナ禍を扱った作品が社会的な議論の対象となる

引用

  • 目の前がパーっと開けたみたいな…視界が凄いクリア
    出典: SponichiAnnex(スポーツニッポン)記事 (2024年)

豆知識

  • 父は翻訳家で法政大学教授の金原瑞人
  • 小学6年生のとき父の留学に伴いサンフランシスコに1年間滞在
  • 15歳ごろにリストカットを繰り返したことがあると公表している
  • 2005年に結婚し、2024年に離婚を公表
  • 子供は娘2人