日本の文学賞

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渡辺淳一文学賞

わたなべじゅんいちぶんがくしょう

渡辺淳一の功績を讃え、日本語で書かれた小説作品を対象とする文学賞。

純文学大衆文学
創設年
2016
主催
集英社、公益財団法人一ツ橋綜合財団
カテゴリー
一般文芸・大衆小説
選考方式
公募
受賞対象
プロ
開催頻度
年1回
発表時期
4〜5月頃
賞のステータス
活動中

説明

株式会社集英社と公益財団法人一ツ橋綜合財団が主催し、純文学・大衆文学の枠を超えた人間心理に深く迫る豊潤な物語性をもつ日本語の小説作品を顕彰する。2016年に第1回が実施され、受賞者には正賞の記念品と副賞の賞金200万円が贈られる。受賞作は雑誌『すばる』および『小説すばる』で発表される。

賞品

主賞品
正賞の記念品
賞金
2,000,000円

選考情報

選考プロセス

最終選考
審査員 選考委員(例:浅田次郎、小池真理子、高樹のぶ子、宮本輝等)
発表 『すばる』および『小説すばる』で結果発表

選考基準

  • 人間心理に深く迫る物語性
  • 純文学・大衆文学の枠を超えた作品
  • 日本語で書かれた小説単行本および未刊行文庫

関連の賞

  • 文学賞の一覧

公式情報

https://www.shueisha.co.jp/info/watanabe.pdf

過去の受賞者

木下昌輝 受賞
愚道一休
塩田武士 受賞
存在のすべてを

社会問題が複雑に絡み合う現代長編。出版社で働く主人公が、疑惑をめぐる取材と仮想空間の安らぎのあいだで揺れる。

「かわいい」と思う気持ちの危うさが、社会の歪みとともにあぶり出されていく。

384ページ
長編小説社会問題出版ゲーム現代文学
葉真中顕 受賞

ブラジル移民社会を舞台に、分断と憎悪に引き裂かれる二人の青年を描く長編。

遠い異国で、同胞同士の対立が運命を裂く。

832ページ
長編戦後移民分断歴史
千早茜 受賞

古い洋館で調香師の朔のもと働き始めた一香が、香りを手がかりに客たちの秘密と朔の孤独に触れていく長編。

香りが記憶を呼び起こし、孤独の輪郭を少しずつ照らす。

256ページ
香り調香孤独秘密長編小説

複数の男女の関係を通じて、結婚、性愛、孤独、不安の均衡を描く長編小説。穏やかさへの希求と心の揺らぎが交錯する。

アタラクシアは、受賞歴にふさわしい密度で人と世界の関係を見つめる。

296ページ
恋愛結婚孤独不安現代社会

昭和八年の東京を舞台に、歌舞伎の殿堂に現れた右翼結社の大幹部と芸妓の惨殺事件を追う時代ミステリー。江戸歌舞伎作者の末裔で大学講師の桜木治郎が、事件の謎と時代の不穏な空気に向き合う。

歌舞伎の殿堂で起きた惨劇が、昭和初期の社会と芸の業を照らし出す。

336ページ
時代ミステリー昭和初期歌舞伎社会小説悲恋
東山彰良 受賞

徳川家に取り立てられた沢瀬甚五郎が、信康事件から堺、薩摩、博多、呂宋へと流転し、やがて秀吉の朝鮮出兵に巻き込まれていく歴史長編。戦国末期の交易と権力の激流の中で、屈しない良心を描く。

星を頼りに海を渡るように、乱世のただ中で人間の良心を見失わない物語。

533ページ
歴史小説戦国時代海外交易朝鮮出兵良心

クラシックギタリストとジャーナリストの愛を、世界情勢と時間のすれ違いの中で描く長編小説。芸術と人生の選択が静かに響き合う。

マチネの終わりには、受賞歴にふさわしい密度で人と世界の関係を見つめる。

416ページ
恋愛音楽運命国際情勢時間
あこがれ

『あこがれ』は、川上未映子による受賞作。人物の選択、時代や場所の空気、語りの余韻を通じて、読後に残る問いを描く作品として整理した。

『あこがれ』は、受賞歴と書誌情報をあわせて読むことで輪郭が見えてくる作品である。

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