日本の文学賞

← ホームに戻る

柴崎 友香

しばさき ともか

Shibasaki Tomoka

プロフィール

性別
女性
生誕
1973-10-20 (大阪府大阪市大正区)
国籍
日本
言語
日本語

経歴

職業
小説家
活動期間
1999年〜
影響を受けた人物
ジャン・コクトー, 保坂和志, 人文地理学(学問)
ノミネート
第35回 文藝賞 最終候補(『トーキング・アバウト・ミー』), 第136回 芥川龍之介賞 候補(『その街の今は』), 第137回 芥川龍之介賞 候補(『主題歌』), 第20回 三島由紀夫賞 候補(『また会う日まで』), 第143回 芥川龍之介賞 候補(『ハルツームにわたしはいない』)

学歴

大阪府立大学
総合科学部 / 国際文化コース
国: 日本
写真部所属。人文地理学を専攻し、風景への意識に影響を受ける。
大阪府立市岡高等学校
国: 日本

受賞歴

咲くやこの花賞(第24回)
2006
対象作品: きょうのできごと
部門: 文芸その他部門
主催: 咲くやこの花賞選考委員会
結果: 受賞
織田作之助賞(第23回)大賞
2006
対象作品: その街の今は
部門: 大賞
主催: 織田作之助賞選考委員会
結果: 受賞
芸術選奨文部科学大臣新人賞(第57回)
2007
対象作品: その街の今は
部門: 新人賞(文部科学大臣賞)
主催: 文化庁
結果: 受賞
野間文芸新人賞(第32回)
2010
対象作品: 寝ても覚めても
部門: 新人賞
主催: 野間財団
結果: 受賞
芥川龍之介賞(第151回)
2014
対象作品: 春の庭
主催: 芥川龍之介賞選考委員会
結果: 受賞
日本地理学会賞(社会貢献部門)
2016
部門: 社会貢献部門
主催: 日本地理学会
結果: 受賞
芸術選奨文部科学大臣賞(第74回)
2024
対象作品: 続きと始まり
部門: 文学
主催: 文化庁
結果: 受賞
谷崎潤一郎賞(第60回)
2024
対象作品: 続きと始まり
主催: 谷崎潤一郎賞選考委員会
結果: 受賞
大阪ほんま本大賞(第12回)特別賞
2024
対象作品: 大阪(岸政彦と共著)
部門: 共著
主催: 大阪ほんま本大賞実行委員会
結果: 特別賞

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: その街の今は

    大阪の街に残る記憶と、そこで暮らす若い女性の現在を重ねる小説。古い写真や失われた風景を手がかりに、都市の変化と個人の時間を静かに描く。

    街の記憶をたどることが、そのまま自分の今を見つめ直す時間になっていく。

    158ページ
    大阪都市の記憶時間日常
三島由紀夫賞 1回登壇
  1. 『また会う日まで』は柴崎 友香による文学作品。受賞・候補歴を通じて読者に知られ、人物の感情や時代の空気を物語の中で丁寧に描いている。

    柴崎 友香『また会う日まで』。作品の核にある感情と時代の手触りをたどる一作。

    172ページ
    文学人間関係記憶社会
  1. 受賞作: その街の今は

    「その街の今は」は、柴崎友香による受賞作。人物の心の動きと周囲の世界を丁寧にたどり、短い題名の奥にある葛藤や変化を描き出す。

    「その街の今は」は、柴崎友香による受賞作。

    144ページ
    人物葛藤変化
  1. 『寝ても覚めても』は、同じ顔をした二人の男性をめぐって、恋愛の記憶と現在の生活が揺れる長編小説です。忘れられない相手への思いと、いま隣にいる人との関係が、静かな緊張の中で重なります。

    同じ顔をした二人のあいだで、恋の記憶と現在が揺れ続けます。

    269ページ
    恋愛記憶分身日常選択
芥川龍之介賞 1回登壇
  1. 受賞作: 春の庭

    家庭や世代の断絶を繊細に描いた中短篇。第151回芥川龍之介賞を受賞した代表作のひとつ。

    『春の庭』は、受賞歴を通じて読み継がれる柴崎友香の作品である。

    家庭世代記憶

作品

代表作

きょうのできごと

2000年 小説

短編を中心に構成された作品集。初出作「レッド、イエロー、オレンジ、オレンジ、ブルー」などを収録し、都市の断片と日常を繊細に描く。

日常都市の風景記憶
映像化・舞台化
  • [映画] きょうのできごと a day on the planet(映画版) / 行定勲 (2004)

その街の今は

2006年 小説

街の現在とそこに生きる人々の関係を描いた長編。織田作之助賞大賞を受賞し、作風が広く注目されるきっかけとなった作品。

関係性記憶

寝ても覚めても

2010年 小説

恋愛とアイデンティティをめぐる物語。2010年に刊行され、映画化されて国内外で注目を集めた。

恋愛自己転換
映像化・舞台化
  • [映画] 寝ても覚めても(映画) / 濱口竜介 (2018)
翻訳
  • 寝ても覚めても

春の庭

2014年 小説

家庭や世代の断絶を繊細に描いた中短篇。第151回芥川龍之介賞を受賞した代表作のひとつ。

家庭世代記憶

続きと始まり

2023年 小説

近年の代表作の一つ。2024年に芸術選奨文部科学大臣賞(文学)と谷崎潤一郎賞を受賞した作品。

継続再生関係

全著作

  • きょうのできごと
  • 次の町まで、きみはどんな歌をうたうの?
  • 青空感傷ツアー
  • ショートカット
  • フルタイムライフ
  • その街の今は
  • また会う日まで
  • 主題歌
  • 星のしるし
  • ドリーマーズ
  • 寝ても覚めても
  • ビリジアン
  • 虹色と幸運
  • わたしがいなかった街で
  • 週末カミング
  • 星よりひそかに
  • 春の庭
  • パノララ
  • きょうのできごと、十年後
  • かわうそ堀怪談見習い
  • 千の扉
  • 公園へ行かないか?火曜日に
  • つかのまのこと
  • 待ち遠しい
  • 百年と一日
  • 続きと始まり
  • 遠くまで歩く
  • 帰れない探偵

翻案

  • きょうのできごと(映画化、2004年、行定勲監督)
  • 寝ても覚めても(映画化、2018年、濱口竜介監督、第71回カンヌ国際映画祭コンペティション出品)

作風・主題

文体
静謐で抑制された文体風景や場面の細部描写日常の断片をすくい上げる視点
頻出モチーフ
風景街の断片記憶・喪失日常の細部

健康

  • 注意欠陥・多動性障害(ADHD)
    診断公表: 2024年(自覚は若年期から)
    若い頃から忘れ物や遅刻、部屋の散らかりなどの自覚があり、日常生活に影響。2024年刊行の著作で体験を振り返っている。

評価・遺産

都市の風景や日常の細部を繊細に描く作家として評価され、芥川賞をはじめ複数の主要文学賞を受賞。映画化や海外映画祭での出品により文学以外の層にも影響を与えている。

関連学会

  • 日本地理学会(受賞対象)

大衆文化への影響

  • 『寝ても覚めても』が映画化され、第71回カンヌ国際映画祭コンペティションに出品(2018年)。
  • 『きょうのできごと』が行定勲監督により映画化(2004年)。

引用

  • たった三行でわたしに小説を書き続けるエネルギーをくれたのはジャン・コクトーの「シャボン玉」という詩だった。
    出典: 『よそ見津々』柴崎友香(日本経済新聞出版社), p.232 (2010年)

豆知識

  • 出身は大阪市大正区。1973年10月20日生まれ。
  • 大学卒業後、機械メーカーで約4年間OLとして勤務した経験がある。
  • デビュー作は短編「レッド、イエロー、オレンジ、オレンジ、ブルー」(1999年掲載)。
  • 既婚ではなく独身と報じられている。
  • 公式サイト: http://shiba-to.com/
  • 2024年にADHDと診断されたことを公表し、2024年刊行の著作でその体験を振り返っている。