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第22回(1978年) 受賞受賞作: 水の覇権
『水の覇権』は、三枝昂之が歌集の形式で人物の感情や時代の気配を描いた作品です。受賞歴からも、題材の扱いと文体の緊張感が同時代の読者に強い印象を残したことがうかがえます。
『水の覇権』は、歌集の枠組みの中で、短歌と現代性を印象的に浮かび上がらせる作品です。
短歌現代性感覚
三枝 昂之
さいぐさ たかゆき
takayuki saegusa
プロフィール
- 性別
- 男性
- 生誕
- 1944-01-03 (山梨県甲府市)
- 国籍
- 日本
- 言語
- 日本語
経歴
- 職業
- 歌人, 文芸評論家, 教員
- 活動期間
- 1968年〜
- 所属
- りとむ(短歌誌), 日本歌人クラブ, 山梨県立文学館(館長)
- 所属団体
- りとむ(主宰), 日本歌人クラブ(会長・名誉会長歴任)
- 影響を受けた人物
- 窪田空穂, 植松寿樹, 佐佐木幸綱, 福島泰樹
- 影響を与えた人物
- 萩原慎一郎
学歴
| 学校 | 学部 | 学科 | 学位 | 期間 | 国 |
|---|---|---|---|---|---|
| 早稲田大学 | 政治経済学部 | 経済学科 | 学士 | 1964-1968 | 日本 |
| 早稲田大学高等学院・中学部 | — | — | — | — | 日本 |
受賞歴
| 年 | 賞名 | 対象作品 | 部門 | 主催 | 結果 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1978 | 現代歌人協会賞 | 水の覇権 | — | 現代歌人協会 | Winner |
| 1998 | 寺山修司短歌賞 | 甲州百目 | — | 寺山修司賞選考委員会 | Winner |
| 2002 | 若山牧水賞 | 農鳥 | — | 若山牧水賞選考委員会 | Winner |
| 2006 | やまなし文学賞 | 昭和短歌の精神史 | — | やまなし文学賞実行委員会 | Winner |
| 2006 | 斎藤茂吉短歌文学賞 | 昭和短歌の精神史 | — | 斎藤茂吉賞選考委員会 | Winner |
| 2006 | 芸術選奨(文部科学大臣賞) | 評論活動(昭和短歌の精神史など) | 評論その他部門 | 文化庁 | Winner |
| 2006 | 日本歌人クラブ評論賞 | 昭和短歌の精神史 | — | 日本歌人クラブ | Winner |
| 2006 | 角川財団学芸賞 | 昭和短歌の精神史 | — | 角川文化振興財団 | Winner |
| 2009 | 現代短歌大賞 | 啄木-ふるさとの空遠みかも | — | 現代短歌社 | Winner |
| 2010 | 神奈川文化賞 | — | — | 神奈川県 | Winner |
| 2011 | 紫綬褒章 | — | — | 日本政府(内閣) | Recipient |
| 2020 | 迢空賞 | 遅速あり | — | 佐藤佐太郎賞・迢空賞選考委員会 | Winner |
| 2021 | 旭日小綬章 | — | — | 日本政府(内閣) | Recipient |
| 2022 | 日本歌人クラブ大賞 | 跫音を聴く 近代短歌の水脈 | — | 日本歌人クラブ | Winner |
受賞・候補エディション
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第3回(1998年) 受賞受賞作: 甲州百目
『甲州百目』は、三枝昂之による作品。1998年のterayama shuji tanka awardで受賞対象となった。
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第7回(2002年) 受賞受賞作: 農鳥
南アルプスの雪形を思わせる題名を持つ歌集。山、季節、土地の記憶を背景に、日常と自然を真向かいに置き、生活の中から歴史や風土の深い時間を読み取る。
農鳥は、三枝昂之の受賞作として作品世界を凝縮して伝える。
250ページ短歌山岳風土季節日常
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第17回(2005年) 受賞受賞作: 昭和短歌の精神史
昭和期の短歌を、時代の空気、戦争、戦後の価値観の変化と結びつけて読み解く評論。斎藤茂吉や窪田空穂らを手がかりに、短歌が抱えた抒情と歴史意識をたどる。
昭和という時代の傷と抒情を、短歌の言葉から読み直す。
522ページ短歌史昭和戦争と文学抒情
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第56回(2006年) 受賞受賞作: 昭和短歌の精神史
昭和という時代を短歌の流れから読み解く評論。歌人たちの表現と社会の変化を結び、短歌が時代精神をどう受け止めたかをたどる。
短歌は、昭和の精神を映すもう一つの歴史になる。
522ページ短歌思想史戦後評論
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第4回(2006年) 受賞受賞作: 昭和短歌の精神史
昭和期の短歌を、戦争、思想、抒情、時代精神の交差から読み直す評論。斎藤茂吉や窪田空穂らを含む短歌史を、作品と社会の緊張関係として描きます。
昭和の短歌を、時代の傷と抒情の力から読み解く大部の評論。
522ページ短歌評論昭和史戦争と文学抒情
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第32回(2009年) 受賞受賞作: 啄木:ふるさとの空遠みかも
『啄木:ふるさとの空遠みかも』は三枝昂之の評論。受賞対象となった作品として、作者の関心が凝縮され、時代や生活の感覚をそれぞれの文体で掘り下げている。
啄木:ふるさとの空遠みかもは、短い題名の奥に作者の主題を凝縮した作品である。
184ページ記憶言葉人間関係
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第51回(2017年) 候補受賞作: それぞれの桜
三枝昂之の歌集。雑誌連載と結社誌掲載作をもとに、故郷、文学館での仕事、家族や社会の変化をめぐる歌を収める。
それぞれの場所に咲く桜を通して、故郷と現在が重なる。
175ページ短歌故郷桜現代短歌 -
第54回(2020年) 受賞
作品
代表作
水の覇権
1977年 歌集(短歌)初期の代表歌集のひとつ。生活や自然を見つめる視線が特徴。
甲州百目
1997年 歌集(短歌)郷里甲府・山梨の風土を背景にした歌群を収める歌集。
農鳥
2002年 歌集(短歌)自然と人間の営みを織り込んだ成熟期の歌集。
昭和短歌の精神史
2005年 評論昭和期の短歌史を独自の視点で再構成した評論集。時代背景と歌人の営為を重ねて論じる。
遅速あり
2019年 歌集(短歌)晩年に発表された歌集。挽歌や回想を含む作品群を収録。
全著作
- やさしき志士達の世界へ(第1歌集、1973年)
- 水の覇権(第2歌集、1977年)
- 地の燠(第3歌集、1980年)
- 暦学(第4歌集、1983年)
- 塔と季節の物語(第5歌集、1986年)
- 太郎次郎の東歌(第6歌集、1993年)
- 甲州百目(第7歌集、1997年)
- 農鳥(第8歌集、2002年)
- 天目(第9歌集、2005年)
- 世界をのぞむ家(第10歌集、2008年)
- 上弦下弦(第11歌集、2010年)
- それぞれの桜(第12歌集、2016年)
- 遅速あり(第13歌集、2019年)
- 現代定型論 気象の帯、夢の地核(評論集、1979年)
- うたの水脈(短歌表現史論、1990年)
- 正岡子規からの手紙(1991年)
- 前川佐美雄(評伝評論、1993年)
- 昭和短歌の精神史(評論、2005年)
- 跫音を聴く 近代短歌の水脈(評論、2021年)
翻案
- 映画『滑走路』(作品寄稿・映画評寄稿あり、2020年)
作風・主題
- 文体
- 写実と叙情を織り交ぜた短歌表現文化史的・批評的な視点を交えた評論
- 頻出モチーフ
- 郷土(甲府・山梨)の風景昭和期の生活と記憶自然と季節家族・追悼
健康
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脊椎カリエス幼少期小学校に8年間通学するなど成長期に影響を与えた
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結核若年期(記録上の分類/詳細不明)若年期に罹患したとされる(詳細は資料により異なる)
評価・遺産
現代短歌の創作と批評の両面で長年にわたり重要な役割を果たし、歌誌『りとむ』主宰や多数の評論・著作を通じて昭和以降の短歌理解の深化に貢献した。
記念館・博物館
- 山梨県立文学館 山梨県甲府市
関連学会
- 日本歌人クラブ
- 現代歌人協会
資料所蔵先
- 国立国会図書館(所蔵)
- 各公共図書館・大学図書館の蔵書
大衆文化への影響
- 映画『滑走路』への評論寄稿や映画評の寄稿で知名度を持つ
引用
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昭和短歌の歩みをあるがままに描きたい。これが本書の動機である。
出典: 昭和短歌の精神史(あとがき、2005年) (2005年)
豆知識
- 幼少期に脊椎カリエスを患い、小学校に8年間通った。
- 早稲田大学出身で、卒業後は都立高校の社会科教員を務めたことがある。
- 歌誌『りとむ』を1992年に創刊し主宰を務める。
- 日本歌人クラブ会長・名誉会長を歴任し、山梨県立文学館館長を務める。