日本の文学賞

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島田雅彦

しまだ まさひこ

Shimada Masahiko

ペンネーム: 首猛彦デビュー前に使用していたペンネーム(埴谷雄高の作品の登場人物に由来)

プロフィール

性別
男性
生誕
1961-03-13 (東京都)
国籍
日本
言語
日本語
居住地歴
東京都(出生) → 神奈川県川崎市(育ち)

経歴

職業
小説家, 戯曲作家, 随筆家, 翻訳者, 大学教員
活動期間
1983年〜
所属
近畿大学 文芸学部(助教授、1998年就任), 法政大学 国際文化学部(教授、2003年〜), 三島由紀夫賞 選考委員(2000年〜2007年)
所属団体
三島由紀夫賞 選考委員(2000年〜2007年), 芥川賞 選考委員(2010年 下半期より)
影響を受けた人物
埴谷雄高, 西洋クラシック音楽・オペラ
ノミネート
芥川龍之介賞 候補(複数回、1980年代)

学歴

東京外国語大学
外国語学部 / ロシア語学科
学位: 学士
卒業年: 1984
国: 日本
大学在学中に作家デビュー。ロシア語専攻。

受賞歴

野間文芸新人賞
1984
対象作品: 夢遊王国のための音楽
主催: 野間文芸新人賞選考委員会
結果: 受賞
泉鏡花文学賞
1992
対象作品: 彼岸先生
主催: 泉鏡花文学賞選考委員会
結果: 受賞
伊藤整文学賞
2006
対象作品: 退廃姉妹
主催: 伊藤整文学賞選考委員会
結果: 受賞
芸術選奨文部科学大臣賞
2008
対象作品: カオスの娘
主催: 文化庁
結果: 受賞
毎日出版文化賞
2016
対象作品: 虚人の星
主催: 毎日新聞社
結果: 受賞
読売文学賞
2020
対象作品: 君が異端だった頃
主催: 読売新聞社
結果: 受賞
紫綬褒章
2022
主催: 内閣府
結果: 受章

受賞・候補エディション

  1. 音楽と夢想を軸に、若い感性の過剰さと孤独を実験的な文体で描く小説集。クラシック音楽の響きや身体感覚が、現実と幻想の境界を揺らしていく。

    『夢遊王国のための音楽』は、小説集として人の記憶と時代の手触りを静かに浮かび上がらせる。

    239ページ
    記憶家族時代自己
泉鏡花文学賞 1回登壇
  1. 受賞作: 彼岸先生

    『彼岸先生』は、夏目漱石をめぐる記憶と偶像を大胆に組み替え、近代文学の権威を皮肉と遊戯性の中で相対化する長編小説です。島田雅彦らしい知的な戯れが、文学史そのものを物語の素材に変えています。

    漱石像を解体しながら、文学史と現代小説を軽やかにつなぐ作品です。

    360ページ
    夏目漱石の変奏諧謔メタフィクション
伊藤整文学賞 1回登壇
  1. 受賞作: 退廃姉妹

    戦後の混乱期、残された姉妹が家と生を守るために過酷な選択をする小説。占領下の社会と欲望を背景に、家族、性、権力、没落の物語が毒気を帯びた筆致で進む。

    敗戦後の家を守ろうとする姉妹の選択を描く、濃密な戦後小説。

    358ページ
    敗戦姉妹占領没落
  1. 受賞作: カオスの娘

    『カオスの娘』は、島田雅彦による小説です。家族や血縁、都市的な混沌を背景に、個人の欲望と時代の歪みが交差する物語として読めます。

    混沌のただ中で、家族と欲望の物語が不穏に立ち上がります。

    小説家族都市混沌
  1. 受賞作: 虚人の星

    『虚人の星』は、島田雅彦による作品で、この回の受賞対象として確認される。賞の記録、公開書誌、販売書誌を照合し、単行本または文庫として確認できる情報と、確認できない識別子を分けて整理した。

    受賞記録からたどる『虚人の星』の作品情報。

    受賞作品書誌確認現代文学
読売文学賞 1回登壇
  1. 島田雅彦が自らの若き日を「君」と呼び、作家としての出発、孤独、過失、文壇との摩擦を描く自伝的青春私小説。鮮烈なデビューの裏側にあった羞恥や愚行までをさらし、作家という存在が物語になっていく過程を語る。

    異端と呼ばれた若き作家が、自らの愚行と羞恥を物語へ変える。

    304ページ
    自伝的私小説作家の青春文壇異端羞恥と過失

作品

代表作

優しいサヨクのための嬉遊曲

1983年 短編集

大学在学中に掲載されデビューした短編集。『サヨク』という表記を用いたことでも話題となった初期作。

政治若者ポストモダン

夢遊王国のための音楽

1984年 中短編集

郊外の新興住宅地を舞台に若年層の生活を描いた作品群。1984年に野間文芸新人賞を受賞した。

郊外若者音楽ポストモダン

彼岸先生

1992年 長編小説

1992年に泉鏡花文学賞を受賞した長編。人間関係や喪失、アイデンティティを巡る物語。

喪失アイデンティティ社会

忘れられた帝国

1995年 長編小説

1990年代中盤に発表された長編。記憶・歴史認識をめぐるテーマを扱う。

記憶歴史権力

彗星の住人

2000年 長編小説(無限カノン三部作)

『無限カノン』三部作の第1作。作者自身が代表作と位置づけた大作群の一部。

記号物語の重層性音楽
映像化・舞台化
  • [オペラ] Jr.バタフライ / 島田雅彦(台本・演出) (2004)
  • [オペラ(再演)] Jr.バタフライ(トッレ・デル・ラーゴ公演) / 島田雅彦(演出) (2006)

美しい魂

2003年 長編小説(無限カノン三部作)

無限カノン三部作の中核をなす第2作。思想的・物語的実験を重ねる。

アイデンティティ物語性幻想

エトロフの恋

2003年 長編小説(無限カノン三部作)

無限カノン三部作の第3作。戦争や記憶、個人的歴史を絡めた物語。

戦争記憶個人的歴史

虚人の星

2015年 長編小説

2015年刊行。2016年に毎日出版文化賞を受賞した代表作の一つ。

現代社会虚無アイデンティティ

君が異端だった頃

2019年 短編集/長編(作品集)

2019年刊行作品。2020年に読売文学賞受賞。

逸脱社会批評人物描写

自由死刑

1999年 長編小説

1999年刊。原作を基にしてテレビドラマの原案となった作品の一つ。

刑罰社会倫理
映像化・舞台化
  • [テレビドラマ(原案)] あしたの、喜多善男〜世界一不運な男の、奇跡の11日間〜(原案)

悪貨

2010年 長編小説

2010年刊。後にWOWOWで連続ドラマ化された作品。

犯罪社会道徳
映像化・舞台化
  • [テレビドラマ] 連続ドラマW『悪貨』 (2014)

全著作

  • 優しいサヨクのための嬉遊曲(短編集、1983年)
  • 夢遊王国のための音楽(1984年)
  • 僕は模造人間(1986年)
  • ドンナ・アンナ(1986年)
  • 未確認尾行物体(1987年)
  • 夢使い レンタルチャイルドの新二都物語(1989年)
  • ロココ町(1990年)
  • 預言者の名前(1992年)
  • 彼岸先生(1992年)
  • 忘れられた帝国(1995年)
  • 無限カノン三部作(彗星の住人/美しい魂/エトロフの恋、2000-2003年)
  • 退廃姉妹(2005年)
  • カオスの娘(2007年)
  • 虚人の星(2015年)
  • 君が異端だった頃(2019年)

翻案

  • オペラ『Jr.バタフライ』(台本・演出:島田雅彦、作曲:三枝成彰、2004年初演・2006年トッレ・デル・ラーゴ公演)
  • 連続ドラマW『悪貨』(WOWOW、2014年)
  • 『自由死刑』を原案とするドラマ『あしたの、喜多善男〜世界一不運な男の、奇跡の11日間〜』(関西テレビ 原案)

作家による翻訳

  • 『ルビコン・ビーチ』(スティーヴ・エリクソン著、筑摩書房、1992年、訳)
  • 樋口一葉『大つごもり』現代語訳(河出書房新社、1997年)
  • 井原西鶴『好色一代男』現代語訳等(2015年、2023年版収録)

作風・主題

文体
ポストモダン文学的手法実験的・断片的な語り音楽的比喩と構成
頻出モチーフ
音楽・オペラ郊外と若年層の生活旅と放浪記憶・喪失

評価・遺産

1980年代以降の日本ポストモダン文学を代表する作家の一人。小説・戯曲・エッセイ・翻訳・オペラ台本など多彩な創作活動を行い、大学教員として後進の育成にも携わる。多数の文学賞受賞やメディアでの展開により、現代文学界で広く知られている。

大衆文化への影響

  • テレビ・ドラマ化や映画出演、テレビ番組・ウェブ番組への出演を通じて広く知られる

引用

  • 自らの代表作とすべく書いた
    出典: Wikipedia「島田雅彦」 (2003年)

豆知識

  • 大学在学中の1983年にデビュー。
  • 詩のボクシング世界ライト級王者になった経験がある。
  • 『彗星の住人』はオペラ化され、島田自身が台本や演出を担当した。