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第6回(1984年) 受賞受賞作: 夢遊王国のための音楽
音楽と夢想を軸に、若い感性の過剰さと孤独を実験的な文体で描く小説集。クラシック音楽の響きや身体感覚が、現実と幻想の境界を揺らしていく。
『夢遊王国のための音楽』は、小説集として人の記憶と時代の手触りを静かに浮かび上がらせる。
239ページ記憶家族時代自己
島田雅彦
しまだ まさひこ
Shimada Masahiko
プロフィール
- 性別
- 男性
- 生誕
- 1961-03-13 (東京都)
- 国籍
- 日本
- 言語
- 日本語
- 居住地歴
- 東京都(出生) → 神奈川県川崎市(育ち)
経歴
- 職業
- 小説家, 戯曲作家, 随筆家, 翻訳者, 大学教員
- 活動期間
- 1983年〜
- 所属
- 近畿大学 文芸学部(助教授、1998年就任), 法政大学 国際文化学部(教授、2003年〜), 三島由紀夫賞 選考委員(2000年〜2007年)
- 所属団体
- 三島由紀夫賞 選考委員(2000年〜2007年), 芥川賞 選考委員(2010年 下半期より)
- 影響を受けた人物
- 埴谷雄高, 西洋クラシック音楽・オペラ
- ノミネート
- 芥川龍之介賞 候補(複数回、1980年代)
学歴
| 学校 | 学部 | 学科 | 学位 | 期間 | 国 |
|---|---|---|---|---|---|
| 東京外国語大学 | 外国語学部 | ロシア語学科 | 学士 | — | 日本 |
受賞歴
| 年 | 賞名 | 対象作品 | 部門 | 主催 | 結果 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1984 | 野間文芸新人賞 | 夢遊王国のための音楽 | — | 野間文芸新人賞選考委員会 | 受賞 |
| 1992 | 泉鏡花文学賞 | 彼岸先生 | — | 泉鏡花文学賞選考委員会 | 受賞 |
| 2006 | 伊藤整文学賞 | 退廃姉妹 | — | 伊藤整文学賞選考委員会 | 受賞 |
| 2008 | 芸術選奨文部科学大臣賞 | カオスの娘 | — | 文化庁 | 受賞 |
| 2016 | 毎日出版文化賞 | 虚人の星 | — | 毎日新聞社 | 受賞 |
| 2020 | 読売文学賞 | 君が異端だった頃 | — | 読売新聞社 | 受賞 |
| 2022 | 紫綬褒章 | — | — | 内閣府 | 受章 |
受賞・候補エディション
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第20回(1992年) 受賞受賞作: 彼岸先生
『彼岸先生』は、夏目漱石をめぐる記憶と偶像を大胆に組み替え、近代文学の権威を皮肉と遊戯性の中で相対化する長編小説です。島田雅彦らしい知的な戯れが、文学史そのものを物語の素材に変えています。
漱石像を解体しながら、文学史と現代小説を軽やかにつなぐ作品です。
360ページ夏目漱石の変奏諧謔メタフィクション
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第17回(2006年) 受賞受賞作: 退廃姉妹
戦後の混乱期、残された姉妹が家と生を守るために過酷な選択をする小説。占領下の社会と欲望を背景に、家族、性、権力、没落の物語が毒気を帯びた筆致で進む。
敗戦後の家を守ろうとする姉妹の選択を描く、濃密な戦後小説。
358ページ敗戦姉妹占領性没落
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第58回(2008年) 受賞受賞作: カオスの娘
『カオスの娘』は、島田雅彦による小説です。家族や血縁、都市的な混沌を背景に、個人の欲望と時代の歪みが交差する物語として読めます。
混沌のただ中で、家族と欲望の物語が不穏に立ち上がります。
小説家族都市混沌
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第70回(2016年) 受賞受賞作: 虚人の星
『虚人の星』は、島田雅彦による作品で、この回の受賞対象として確認される。賞の記録、公開書誌、販売書誌を照合し、単行本または文庫として確認できる情報と、確認できない識別子を分けて整理した。
受賞記録からたどる『虚人の星』の作品情報。
受賞作品書誌確認現代文学
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第71回(2019年) 受賞受賞作: 君が異端だった頃
島田雅彦が自らの若き日を「君」と呼び、作家としての出発、孤独、過失、文壇との摩擦を描く自伝的青春私小説。鮮烈なデビューの裏側にあった羞恥や愚行までをさらし、作家という存在が物語になっていく過程を語る。
異端と呼ばれた若き作家が、自らの愚行と羞恥を物語へ変える。
304ページ自伝的私小説作家の青春文壇異端羞恥と過失
作品
代表作
優しいサヨクのための嬉遊曲
1983年 短編集大学在学中に掲載されデビューした短編集。『サヨク』という表記を用いたことでも話題となった初期作。
夢遊王国のための音楽
1984年 中短編集郊外の新興住宅地を舞台に若年層の生活を描いた作品群。1984年に野間文芸新人賞を受賞した。
彼岸先生
1992年 長編小説1992年に泉鏡花文学賞を受賞した長編。人間関係や喪失、アイデンティティを巡る物語。
忘れられた帝国
1995年 長編小説1990年代中盤に発表された長編。記憶・歴史認識をめぐるテーマを扱う。
彗星の住人
2000年 長編小説(無限カノン三部作)『無限カノン』三部作の第1作。作者自身が代表作と位置づけた大作群の一部。
- [オペラ] Jr.バタフライ / 島田雅彦(台本・演出) (2004)
- [オペラ(再演)] Jr.バタフライ(トッレ・デル・ラーゴ公演) / 島田雅彦(演出) (2006)
美しい魂
2003年 長編小説(無限カノン三部作)無限カノン三部作の中核をなす第2作。思想的・物語的実験を重ねる。
エトロフの恋
2003年 長編小説(無限カノン三部作)無限カノン三部作の第3作。戦争や記憶、個人的歴史を絡めた物語。
虚人の星
2015年 長編小説2015年刊行。2016年に毎日出版文化賞を受賞した代表作の一つ。
君が異端だった頃
2019年 短編集/長編(作品集)2019年刊行作品。2020年に読売文学賞受賞。
自由死刑
1999年 長編小説1999年刊。原作を基にしてテレビドラマの原案となった作品の一つ。
- [テレビドラマ(原案)] あしたの、喜多善男〜世界一不運な男の、奇跡の11日間〜(原案)
悪貨
2010年 長編小説2010年刊。後にWOWOWで連続ドラマ化された作品。
- [テレビドラマ] 連続ドラマW『悪貨』 (2014)
全著作
- 優しいサヨクのための嬉遊曲(短編集、1983年)
- 夢遊王国のための音楽(1984年)
- 僕は模造人間(1986年)
- ドンナ・アンナ(1986年)
- 未確認尾行物体(1987年)
- 夢使い レンタルチャイルドの新二都物語(1989年)
- ロココ町(1990年)
- 預言者の名前(1992年)
- 彼岸先生(1992年)
- 忘れられた帝国(1995年)
- 無限カノン三部作(彗星の住人/美しい魂/エトロフの恋、2000-2003年)
- 退廃姉妹(2005年)
- カオスの娘(2007年)
- 虚人の星(2015年)
- 君が異端だった頃(2019年)
翻案
- オペラ『Jr.バタフライ』(台本・演出:島田雅彦、作曲:三枝成彰、2004年初演・2006年トッレ・デル・ラーゴ公演)
- 連続ドラマW『悪貨』(WOWOW、2014年)
- 『自由死刑』を原案とするドラマ『あしたの、喜多善男〜世界一不運な男の、奇跡の11日間〜』(関西テレビ 原案)
作家による翻訳
- 『ルビコン・ビーチ』(スティーヴ・エリクソン著、筑摩書房、1992年、訳)
- 樋口一葉『大つごもり』現代語訳(河出書房新社、1997年)
- 井原西鶴『好色一代男』現代語訳等(2015年、2023年版収録)
作風・主題
- 文体
- ポストモダン文学的手法実験的・断片的な語り音楽的比喩と構成
- 頻出モチーフ
- 音楽・オペラ郊外と若年層の生活旅と放浪記憶・喪失
評価・遺産
1980年代以降の日本ポストモダン文学を代表する作家の一人。小説・戯曲・エッセイ・翻訳・オペラ台本など多彩な創作活動を行い、大学教員として後進の育成にも携わる。多数の文学賞受賞やメディアでの展開により、現代文学界で広く知られている。
大衆文化への影響
- テレビ・ドラマ化や映画出演、テレビ番組・ウェブ番組への出演を通じて広く知られる
引用
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自らの代表作とすべく書いた
出典: Wikipedia「島田雅彦」 (2003年)
豆知識
- 大学在学中の1983年にデビュー。
- 詩のボクシング世界ライト級王者になった経験がある。
- 『彗星の住人』はオペラ化され、島田自身が台本や演出を担当した。