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第9回(2003年) 佳作受賞作: かはたれ
「かはたれ」は、朽木祥による受賞作品です。人物の感情や関係の揺れを軸に、時代や場所の空気を映しながら読者を作品世界へ導きます。
かはたれは、受賞歴を通じて広く知られるようになった作品です。
人間関係記憶日常と非日常
朽木 祥
くつき しょう
Kutsuki Shō
プロフィール
- 性別
- 女性
- 生誕
- 1957-00-00 (広島市, 広島県)
- 国籍
- 日本
- 言語
- 日本語
- 居住地歴
- 広島市(出生) → 鎌倉市(在住)
経歴
- 職業
- 小説家, 児童文学作家
- 活動期間
- 2005年〜
- 所属
- 日本ペンクラブ(子どもの本委員会委員), 講談社児童文学新人賞 選考委員(担当歴あり)
- 所属団体
- 日本ペンクラブ会員
学歴
| 学校 | 学部 | 学科 | 学位 | 期間 | 国 |
|---|---|---|---|---|---|
| 広島市立基町高等学校 | — | — | — | — | 日本 |
| 上智大学 大学院 | — | 言語・文学系(英語領域) | 修士前期課程修了 | — | 日本 |
受賞歴
| 年 | 賞名 | 対象作品 | 部門 | 主催 | 結果 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2003 | 児童文学ファンタジー大賞(佳作) | かはたれ(散在ガ池の河童猫) | — | 絵本・児童文学研究センター等 | 受賞(佳作) |
| 2006 | 児童文芸新人賞(第35回) | かはたれ | — | 日本児童文芸家協会 | 受賞 |
| 2006 | 日本児童文学者協会新人賞(第39回) | かはたれ | — | 日本児童文学者協会 | 受賞 |
| 2009 | 産経児童出版文化賞(入賞/のち大賞受賞) | 彼岸花はきつねのかんざし | — | 産経新聞社 | 受賞(入賞) |
| 2010 | 産経児童出版文化賞(大賞、第57回) | 風の靴 | — | 産経新聞社 | 大賞受賞 |
| 2014 | 福田清人賞(第9回) | 光のうつしえ 廣島 ヒロシマ 広島 | — | 福田清人賞選考機関 | 受賞 |
| 2014 | 小学館児童出版文化賞(第63回) | 光のうつしえ 廣島 ヒロシマ 広島 | — | 小学館 | 受賞 |
| 2015 | 日本児童文学者協会賞(第55回) | あひるの手紙 | — | 日本児童文学者協会 | 受賞 |
| 2018 | 子どもの本研究会作品賞(第2回) | 八月の光 失われた声に耳をすませて | — | 子どもの本研究会 | 受賞 |
| 2014 | The White Ravens 選定(国際推薦児童図書目録) | 八月の光 / 光のうつしえ | — | ミュンヘン国際児童図書館 | 選定 |
| 2016 | The White Ravens 選定(2016年) | あひるの手紙 | — | ミュンヘン国際児童図書館 | 選定 |
受賞・候補エディション
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第35回(2006年) 受賞受賞作: かはたれ
『かはたれ 散在ガ池の河童猫』は、ひとり残された子どもの河童が猫の姿で人間の世界へ送り出され、少女や犬との関わりを通じて孤独、家族、友情を知っていく児童文学です。鎌倉周辺の自然と河童伝承を背景に、妖怪を身近な存在として生き生きと描きます。
猫になった河童と少女が出会う、孤独と友情の物語。
272ページ河童伝承孤独友情家族
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第39回(2006年) 受賞受賞作: かはたれ 散在ガ池の河童猫
鎌倉の散在ガ池を舞台に、猫の姿で人間界に出た子河童と少女の交流を描く児童文学。孤独、家族、自然へのまなざしを、妖怪譚の楽しさとともに描きます。
猫になった子河童と少女の夏が、孤独と友情をやさしく照らす。
272ページ河童友情家族自然
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第33回(2009年) 受賞受賞作: 彼岸花はきつねのかんざし
戦時下の広島で暮らす少女と小さなきつねの交流を描く児童文学。穏やかな日常が原爆によって奪われる痛みを、幻想的な出会いを通して伝える。
『彼岸花はきつねのかんざし』は、朽木祥の持ち味が表れた受賞作である。
175ページ広島戦争児童文学
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第57回(2010年) 大賞受賞作: 風の靴
中学受験の失敗と祖父の死に揺れる少年・海生が、友人たちと海へ向かい、ヨットと風の記憶を通して自分の足で進む力を取り戻していく児童文学。
海へ向かう小さな冒険が、少年に風を受けて進む感覚を思い出させる。
322ページ児童文学ヨット喪失成長友情
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第63回(2014年) 受賞受賞作: 光のうつしえ 廣島 ヒロシマ 広島
広島の記憶を受け継ぐ子どもたちを描く児童文学。過去の声に耳を澄ませながら、平和への祈りを物語へ結晶させている。
光のうつしえ 廣島 ヒロシマ 広島は、受賞記録と書誌確認から輪郭を整理できる朽木祥の作品である。
196ページ広島の記憶受賞作書誌確認
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第9回(2014年) 受賞受賞作: 光のうつしえ 廣島 ヒロシマ 広島
光のうつしえ 廣島 ヒロシマ 広島は、朽木祥による受賞作です。賞の記録上の作品名を基準に確認し、刊行形態が確定できる範囲で書誌情報を整理しています。
朽木祥の受賞作として記録されている作品。
受賞作書誌確認刊行状況
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第55回(2015年) 受賞受賞作: あひるの手紙
身近な動物や手紙のやり取りを通して、子どもの心にある不安、やさしさ、他者への想像力を描く児童文学。静かな日常の中に、相手を思う気持ちが少しずつ形になる過程がある。
身近な動物や手紙のやり取りを通して、子どもの心にある不安、やさしさ、他者への想像力を描く児童文学。
224ページ児童文学手紙思いやり日常
作品
代表作
かはたれ 散在ガ池の河童猫
2005年 児童文学・ファンタジーデビュー作。散在ガ池を舞台にしたファンタジーで、河童と猫などが登場する物語。
風の靴
2009年 児童文学・小説的確なディテールと物語の推進力が評価された作品。産経児童出版文化賞大賞受賞作。
八月の光
2012年 児童・ヤングアダルト小説『雛の顔』『石の記憶』『水の緘黙』の連作短編で構成され、ヒロシマに関わる記憶や声を描く作品。
- [ラジオ(朗読)] 石の記憶(『八月の光』より) (2013)
- [国際放送(多言語翻訳放送)] 石の記憶(多言語放送) / NHK(国際放送局) (2016)
- 英語: Flash in August
光のうつしえ 廣島 ヒロシマ 広島
2013年 児童文学ヒロシマを主題にした児童文学で、被爆や記憶を扱う作品。国際的にも評価される。
- 英訳: Soul Lanterns(Delacorte Books for Young Readers, 2021)
あひるの手紙
2014年 児童文学心あたたまる物語で、ホワイト・レイブンズに選定された作品の一つ。
全著作
- かはたれ 散在ガ池の河童猫(2005)
- たそかれ 不知の物語(2006)
- 彼岸花はきつねのかんざし(2008)
- 妖精物語 遥かな国の深い森で(2008)
- 風の靴(2009)
- ぼくのネコにはウサギのしっぽ(2009)
- とびらをあければ魔法の時間(2009)
- 引き出しの中の家(2010)
- オン・ザ・ライン(2011)
- 八月の光(2012)
- 花びら姫と猫魔女(2013)
- 光のうつしえ 廣島 ヒロシマ 広島(2013)
- あひるの手紙(2014)
- 八月の光・あとかた(2015)
- 月白青船山(2019)
- さくら村は大さわぎ(2021)
- パンに書かれた言葉(2022)
- かげふみ(2023)
- ねこもおでかけ(2023)
翻案
- NHKラジオ朗読(『八月の光』「石の記憶」など)
- NHK国際放送による多言語放送(2016年等)
作家による翻訳
- 『バレエシューズ』(Noel Streatfeild 原作の邦訳、2019)
作品の翻訳
- 光のうつしえ → 英訳: Soul Lanterns(Delacorte Books for Young Readers, 2021)
作風・主題
- 文体
- 豊かな教養に裏打ちされた品格のある文体ユーモアを取り入れた語り口子どもから大人まで広く届くストーリーテリング
- 頻出モチーフ
- 記憶と継承(特にヒロシマ)動物(猫やあひる)日常に差し込むファンタジー要素共感・共苦
評価・遺産
児童文学作家として国内外で評価され、ホワイト・レイブンズ選定や各種児童文学賞受賞を通じて、ヒロシマをはじめとする記憶の継承や平和教育に貢献している。
関連学会
- 日本ペンクラブ
- 日本児童文学者協会関係団体
資料所蔵先
- 国立国会図書館(著者データ)
- VIAF / ISNI / GND 等の典拠データ
大衆文化への影響
- NHKの多言語放送やラジオ朗読での取り上げ
- 国際児童書フェア(フランクフルト、ボローニャ)での紹介
引用
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「共感共苦」をテーマにした文学の力がある。
出典: 中国新聞(石井雄一の評論・2014) (2014年)
豆知識
- 被爆二世であり、ヒロシマを題材にした作品が多い。
- 2014年には『八月の光』と『光のうつしえ』の2冊がホワイト・レイブンズに選定される(異例の選出)。
- 作品は幼年向けからヤングアダルト、成人向けまで幅広い年齢層を対象としている。