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受賞作: 乳と卵
豊胸手術を望む姉と口をきかない娘を迎えた三日間を、身体感覚と大阪弁の奔流で描く中編小説。女性の身体、母娘関係、言葉になりにくい不安が濃密に絡み合う。
豊胸手術を望む姉と口をきかない娘を迎えた三日間を、身体感覚と大阪弁の奔流で描く中編小説。
138ページ身体母娘大阪弁女性の生
川上 未映子
かわかみ みえこ
Kawakami Mieko
プロフィール
- 性別
- 女性
- 生誕
- 1976-08-29 (大阪府大阪市城東区)
- 国籍
- 日本
- 言語
- 日本語
- 居住地歴
- 大阪府大阪市城東区 → 東京都
経歴
- 職業
- 小説家, 詩人, 歌手, エッセイスト
- 活動期間
- 2007年〜
- 所属団体
- 芥川龍之介賞選考委員(選考委員、2024年~)
- 影響を受けた人物
- 永井 均, 樋口 一葉, 村上 春樹
- ノミネート
- ブッカー国際賞(翻訳書部門) 候補(『ヘヴン』)
学歴
| 学校 | 学部 | 学科 | 学位 | 期間 | 国 |
|---|---|---|---|---|---|
| 日本大学通信教育部 | 文理学部 | 哲学専攻 | — | — | 日本 |
受賞歴
| 年 | 賞名 | 対象作品 | 部門 | 主催 | 結果 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2007 | 早稲田大学坪内逍遙大賞 奨励賞(第1回) | わたくし率 イン 歯ー、または世界/そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります | — | 早稲田大学 | Winner |
| 2008 | 芥川龍之介賞(第138回) | 乳と卵 | — | 芥川賞選考委員会 | Winner |
| 2008 | (池田晶子記念)わたくし、つまりNobody賞(第1回) | わたくし率 イン 歯ー、または世界/そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります | — | 池田晶子記念賞運営委員会 | Winner |
| 2009 | 中原中也賞(第14回) | 先端で、さすわ さされるわ そらええわ | — | 中原中也賞選考委員会 | Winner |
| 2010 | キネマ旬報ベスト・テン 新人女優賞(第83回) | パンドラの匣(出演) | Film | キネマ旬報社 | Winner |
| 2010 | おおさかシネマフェスティバル 新人女優賞(第5回) | パンドラの匣(出演) | Film | おおさかシネマフェスティバル運営委員会 | Winner |
| 2010 | 芸術選奨 文部科学大臣新人賞(第60回) | ヘヴン | — | 文化庁 | Winner |
| 2010 | 紫式部文学賞(第20回) | ヘヴン | — | 紫式部文学賞選考委員会 | Winner |
| 2013 | 高見順賞(第43回) | 水瓶 | — | 高見順賞選考委員会 | Winner |
| 2013 | 谷崎潤一郎賞(第49回) | 愛の夢とか | — | 谷崎潤一郎賞選考委員会 | Winner |
| 2016 | Granta Best of Young Japanese Novelists 2016 | マリーの愛の証明(短編) | — | Granta | Selected |
| 2016 | 渡辺淳一文学賞(第1回) | あこがれ | — | 渡辺淳一文学賞運営委員会 | Winner |
| 2019 | 毎日出版文化賞(第73回) | 夏物語 | — | 毎日新聞社 | Winner |
| 2022 | GQ MEN OF THE YEAR 2022 - メン・オブ・ザ・イヤー(ベスト・オーサー) | 著述活動全般 | — | GQ JAPAN | Winner |
| 2023 | 読売文学賞(第75回) 小説賞 | 黄色い家 | 小説賞 | 読売新聞社 | Winner |
受賞・候補エディション
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第14回(2009年) 受賞受賞作: 先端で、さすわ さされるわ そらええわ
『先端で、さすわ さされるわ そらええわ』は、川上未映子による作品で、2009年の受賞作として記録されている。作品名と著者名で国立国会図書館サーチを確認し、単独書籍として一致する資料がある場合のみ紙書籍の識別子を採用した。
川上未映子の『先端で、さすわ さされるわ そらええわ』は、受賞歴と刊行形態を手がかりに読まれる作品である。
155ページ受賞作現代文学刊行形態
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第20回(2010年) 受賞受賞作: ヘヴン
いじめを受け続ける少年「僕」と、同じく孤立した少女コジマの交流を軸に、生きる意味、暴力、正しさの根拠を問いつめる長編小説。救いを求める二人の関係はやがて揺らぎ、読者に苦痛と倫理をめぐる答えの出ない問いを残す。
いじめの痛みを正面から見据え、生の意味を問う長編。
248ページいじめ倫理孤独痛み思春期
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第60回(2010年) 受賞受賞作: ヘヴン
『ヘヴン』は、川上未映子による長編小説。人物の選択、関係の揺れ、場面ごとの緊張を通じて、読者を作品世界へ導く。
『ヘヴン』は、長編小説としての輪郭と受賞作らしい焦点を備えた一作。
248ページ受賞作人物関係長編小説
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第49回(2013年) 受賞受賞作: 愛の夢とか
『愛の夢とか』は、川上 未映子による受賞作で、2013年の該当文学賞で選ばれた作品です。受賞情報と書誌データを照合し、作品単位で紹介できる範囲の情報を整理しました。
2013年の受賞作として記録される『愛の夢とか』の書誌と作品概要。
185ページ受賞作受賞作2013年
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第43回(2013年) 受賞受賞作: 水瓶
『水瓶』は、川上 未映子による受賞作で、2013年の該当文学賞で選ばれた作品です。受賞情報と書誌データを照合し、作品単位で紹介できる範囲の情報を整理しました。
2013年の受賞作として記録される『水瓶』の書誌と作品概要。
173ページ受賞作受賞作2013年
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第1回(2016年) 受賞受賞作: あこがれ
『あこがれ』は、川上未映子による受賞作。人物の選択、時代や場所の空気、語りの余韻を通じて、読後に残る問いを描く作品として整理した。
『あこがれ』は、受賞歴と書誌情報をあわせて読むことで輪郭が見えてくる作品である。
文学人生記憶
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第73回(2019年) 受賞受賞作: 夏物語
大阪で生まれ育った夏子は、パートナーを持たずに妊娠・出産することを考え始める。精子提供で生まれ、父を知らない逢沢潤との出会いを通じて、産むこと、生まれること、身体をめぐる自己決定の非対称が、切実な対話として浮かび上がる。
生命を選ぶことと選ばれずに生まれることの隔たりを、笑いと痛みを交えて問う長編。
545ページ生殖身体母性自己決定大阪
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第75回(2023年) 受賞受賞作: 黄色い家
十七歳の夏に集った少女たちの共同生活は、ある女性の死をきっかけに崩れはじめる。貧しさと暴力の境目で生き延びようとする人々の姿を、緊張感のある筆致で追うクライム・サスペンス。
黄色い家に集った少女たちの時間は、やがて取り返しのつかない現実に変わる。
608ページクライム・サスペンス共同生活貧困女性たち
作品
代表作
わたくし率 イン 歯ー、または世界
2007年 小説(処女作)処女作。独特の一人称と断片的な語りで若者の感情や身体性、言語の暴力を探る短編・中編を収める。
乳と卵
2008年 小説(中編)女性の身体や母性、社会的な評価を巡る視点で家族や関係性を描き、芥川賞受賞作となった。
- 英訳(題:Breasts and Eggs)
ヘヴン
2009年 小説(長編)いじめや孤立をめぐる物語。登場人物の内面と暴力の構造を鋭く描き評価された長編作品。
- 英訳(題:Heaven)
すべて真夜中の恋人たち
2011年 小説(長編)大人の性愛や孤独、日常のずれを繊細に描いた長編。女性の視点で関係性の不安定さを描く。
- 英訳(題:All the Lovers in the Night)
愛の夢とか
2013年 短篇集/小説短編を集めた作品集。愛や欲望、日常の揺らぎを切り取る複数の短篇を収める。
- [映画] アイスクリームフィーバー (2023)
あこがれ
2015年 小説憧れや疎外感、他者との距離を探る短篇集/長篇。渡辺淳一文学賞受賞作。
ウィステリアと三人の女たち
2018年 短篇集/小説女性たちの記憶や世代間の絆を描く短篇集。詩的な描写と会話の機微が特徴。
夏物語
2019年 小説(長編)『乳と卵』を拡張した長編。母性や身体、個人の選択をめぐる大きな物語。
- 英訳(題:Breasts and Eggs / Summer Story)
黄色い家
2023年 小説家族や記憶、女性同士の関係性を描いた近作。読売文学賞小説賞を受賞。
全著作
- わたくし率 イン 歯ー、または世界(2007)
- 乳と卵(2008)
- ヘヴン(2009)
- すべて真夜中の恋人たち(2011)
- 愛の夢とか(2013)
- あこがれ(2015)
- ウィステリアと三人の女たち(2018)
- 夏物語(2019)
- 春のこわいもの(2022)
- 黄色い家(2023)
翻案
- アイスクリームフィーバー(映画/原作:『愛の夢とか』所収「アイスクリーム熱」)
作品の翻訳
- 乳と卵 — Breasts and Eggs(英訳)
- ヘヴン — 英訳:Heaven
- すべて真夜中の恋人たち — 英訳:All the Lovers in the Night
- 夏物語 — 英訳:Breasts and Eggs(拡張長編)
作風・主題
- 文体
- 口語的でリズミカルな文体一人称を多用した内面的な語り詩的イメージと直接的表現の併用
- 頻出モチーフ
- 母性身体表現言葉と声孤独都市生活
評価・遺産
現代日本文学において女性の身体や母性、言葉の問題を真正面から扱う作家として高く評価されている。海外翻訳や国際的評価(ブッカー国際賞候補など)によって国際的な注目も集める。
大衆文化への影響
- テレビ番組出演(『情熱大陸』『僕らの音楽』等)
- 映画出演/映画賞受賞(『パンドラの匣』出演で新人女優賞受賞)
豆知識
- 元は歌手として川上三枝子名義でデビューした
- 大学進学を支えるために本屋でアルバイトし、北新地のクラブでホステスとして働いていた時期がある
- 配偶者は作家の阿部和重(2011年結婚)
- 弟はラグビー選手の川上利明