日本の文学賞

← ホームに戻る

松谷 美代子

まつたに みよこ

Matsutani Miyoko

ペンネーム: 松谷 みよ子ペンネームとして使用

プロフィール

性別
女性
生誕
1926-02-15 (東京都神田区元岩井町(現・千代田区岩本町))
死没
2015-02-28 (東京都内(病院)) 89歳
国籍
日本
言語
日本語
居住地歴
長野県中野市(疎開) → 東京都練馬区(私設文庫「本と人形の家」設置)

経歴

職業
児童文学作家, 作家, 編集者, 民話研究者, 人形劇団創設者
活動期間
1951年〜2015年
影響を受けた人物
坪田譲治, 柳田國男

学歴

東洋高等女学校
期間: 〜1943
卒業年: 1943
国: 日本
旧制高等女学校を卒業。大学に進まず就職。

受賞歴

日本児童文学者協会新人賞(第1回)
1960
対象作品: 貝になった子供 / 龍の子太郎(資料により差異あり)
主催: 日本児童文学者協会
結果: 受賞
産経児童出版文化賞
1961
対象作品: 龍の子太郎
主催: 産経新聞社
結果: 受賞
国際アンデルセン賞(優良賞)
1962
対象作品: 龍の子太郎
主催: 国際児童図書評議会(IBBY)
結果: 受賞(優良賞)
野間児童文芸賞(第2回)
1964
対象作品: ちいさいモモちゃん
主催: 野間文化財団
結果: 受賞
赤い鳥文学賞
1974
対象作品: モモちゃんとアカネちゃん
主催: 赤い鳥文学賞選考委員会
結果: 受賞
日本児童文学者協会賞
1979
対象作品: 私のアンネ=フランク(直樹とゆう子の物語)
主催: 日本児童文学者協会
結果: 受賞
小学館文学賞
1994
対象作品: あの世からの火 直樹とゆう子の物語
主催: 小学館
結果: 受賞
巖谷小波文芸賞
1997
主催: 巖谷小波文芸賞選考委員会
結果: 受賞

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: 貝になった子供

    『貝になった子供』は、松谷みよ子による作品で、1951年の日本児童文学者協会新人賞で受賞対象となった。受賞記録で作品名と著者名を確認できる一方、単行本、文庫、短編集としての刊行を確認できる公開情報が限られるため、掲載誌や雑誌号の識別子は採用しない。

    『貝になった子供』は、日本児童文学者協会新人賞の受賞履歴に残る松谷みよ子の作品である。

    受賞作文学賞作品履歴
  1. 受賞作: 龍の子太郎

    龍になった母を探して、太郎が北の湖へ向かう民話的な長編童話。貧しさや自然の厳しさを越え、母を思う心と人々を救う力が結びつく。

    母を探す旅が、太郎を村と自然を救う物語へ導く。

    209ページ
    児童文学民話冒険
  1. 『ちいさいモモちゃん』は、モモちゃんが生まれてから三歳になるまでの日々を、家族やネコのプー、森の動物たちとのやりとりを通して描く幼年童話である。日常の小さな事件を、子どもの感覚に近いユーモアと不思議さでつないでいる。

    モモちゃんの成長を、家庭のぬくもりと空想の楽しさで描く幼年童話。

    171ページ
    幼年童話家族成長日常と空想
  2. アカネちゃんのなみだの海 は、松谷みよ子のアカネちゃんの物語の一冊で、子どもの悲しみや不安を海のイメージに託して描く。家庭のぬくもりと心の揺れを、幼い読者にも届く言葉で包み込む。

    涙が海になるほどの気持ちを、やさしい物語が受け止める。

    204ページ
    児童文学家族感情
赤い鳥文学賞 1回登壇
  1. 『モモちゃんとアカネちゃん』は、モモちゃんシリーズの中で、妹アカネちゃんの誕生と家族の変化を描く幼年童話である。子どもの日常にファンタジーを重ねながら、別れや親子関係の揺れも避けずに扱う。

    幼い姉妹の日常に、家族の変化と小さなファンタジーを重ねた児童文学。

    189ページ
    幼年童話姉妹家族の変化ファンタジー
  1. 『私のアンネ=フランク』は、13歳のゆう子が『アンネの日記』を受け取ったことをきっかけに、アンネへ宛てた日記を書き始める児童文学。ゆう子の日常と、母が抱える戦争とアウシュビッツへの思いが交差し、自由と尊厳を奪うものへの問いを家族の言葉から浮かび上がらせる。

    アンネへ宛てた日記が、少女の日常と母の記憶を結び、戦争と尊厳を問いかける。

    253ページ
    児童文学アンネ・フランク戦争家族自由と尊厳
  1. 受賞作: あの世からの火

    松谷みよ子が民話的な想像力を生かして、生と死の境目を描く児童文学。怖さと優しさが同居し、読者に命の重みを伝える。

    『あの世からの火』は、児童文学を入口に人間の心の動きを描く作品。

    児童文学民話死生観

作品

代表作

龍の子太郎

1960年 児童文学 / 現代の民話

民話を再創造した作品。少年と龍をめぐる民話的な語りで知られる。

民話勇気自然との共生
映像化・舞台化
  • [人形劇] 龍の子太郎(人形劇) / 瀬川拓男 (1961)

ちいさいモモちゃん

1964年 児童文学

〈モモちゃん〉シリーズの始まりとなる児童文学。子どもの視点で日常を描く。

家族成長日常の発見

いないいないばあ

1967年 幼児向け絵本

乳児向けの絵本シリーズの代表作。簡潔な言葉と絵で乳児の興味を引く。

乳児向け教育親子の触れ合い

怪談レストラン(責任編集)

1996年 児童向け怪談・ホラー

怪談を主題にした児童向けシリーズ。編集責任者として関わり、アニメ化・映画化にも至る。

怪談民俗伝承子どもの想像力
映像化・舞台化
  • [アニメ/映画] 怪談レストラン(アニメ/映画) / 落合正幸 (2009)

全著作

  • 貝になった子供
  • 龍の子太郎
  • ちいさいモモちゃん
  • モモちゃんとアカネちゃん
  • いないいないばあ
  • 現代民話考(全5巻)
  • あの世からの火 直樹とゆう子の物語

翻案

  • 怪談レストラン(アニメ、映画化)
  • 龍の子太郎(人形劇)

作風・主題

文体
語りかけるような温かい語り口民話を再構成する叙述乳児向けに簡潔で反復的な表現
頻出モチーフ
家族と日常民話・伝承戦争と平和

評価・遺産

児童文学や現代の民話研究で大きな影響を残し、長年にわたり世代を超えて読み継がれる作品を多数執筆。乳児向け絵本やモモちゃんシリーズはベストセラーとなり、日本の児童文学界で重要な地位を占める。

記念館・博物館

  • 黒姫童話館(寄贈資料展示) 長野県(黒姫高原)

関連学会

  • 日本児童文学者協会

資料所蔵先

  • 松谷みよ子公式ウェブサイトアーカイブ
  • 国立国会図書館所蔵(著作目録等)

大衆文化への影響

  • 怪談レストラン(アニメ化・映画化)
  • いないいないばあ(ロングセラー絵本)

豆知識

  • 『いないいないばあ』(瀬川康男との共著)は長年にわたり版を重ね、2020年時点で巨額の累計発行部数を記録している(公式報告で多数刷)。
  • 『モモちゃんとアカネちゃん』シリーズは累計で数百万部のロングセラーとなった。
  • 1973年の『お月さんももいろ』は差別表現に関する抗議を受け、後に表現の一部が改訂された。