日本の文学賞

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上橋 菜穂子

うえはし なほこ

Uehashi Nahoko

プロフィール

性別
女性
生誕
1962-01-01 (東京都)
国籍
日本
言語
日本語
居住地歴
東京都(生誕) → オーストラリア(フィールドワーク) → 我孫子市(名誉市民)

経歴

職業
小説家, 児童文学作家, 文化人類学者, 大学教員
活動期間
1989年〜
所属
女子栄養大学(助手), 武蔵野女子短期大学/武蔵野大学(非常勤講師), 川村学園女子大学(講師・助教授・教授・特任教授)
所属団体
日本児童文学者協会, 日本文化人類学会, 日本文藝家協会
影響を受けた人物
ローズマリー・サトクリフ, J.R.R.トールキン, パトリシア・ライトソン, アーシュラ・K・ル=グウィン
ノミネート
産経児童出版文化賞(推薦) - 『狐笛のかなた』

学歴

香蘭女学校中等科・高等科
国: 日本
中高一貫教育を受ける
立教大学
文学部 / 史学科
学位: 学士(文学)
国: 日本
学部を卒業。大学院博士課程へ進学・在籍ののち一時期単位取得退学の経歴がある(後に博士(文学)取得)。
立教大学(大学院)
大学院(博士課程) / 文化人類学関連
学位: 博士(文学)
卒業年: 2007
国: 日本
博士論文「ヤマジー: ある『地方のアボリジニ』のエスニック・アイデンティティの明確化と維持について」。

受賞歴

日本児童文学者協会新人賞
1992
対象作品: 月の森に、カミよ眠れ
主催: 日本児童文学者協会
結果: winner
野間児童文芸新人賞
1996
対象作品: 精霊の守り人
主催: 野間文化財団
結果: winner
産経児童出版文化賞(ニッポン放送賞)
1997
対象作品: 精霊の守り人
主催: 産経新聞社・ニッポン放送
結果: winner
日本児童文学者協会賞
2000
対象作品: 闇の守り人
主催: 日本児童文学者協会
結果: winner
路傍の石文学賞
2001
主催: 路傍の石文学賞
結果: winner
巖谷小波文芸賞
2002
対象作品: 守り人シリーズ
主催: 巖谷小波文芸賞選考委員会
結果: winner
小学館児童出版文化賞
2003
対象作品: 神の守り人(来訪編・帰還編)
主催: 小学館
結果: winner
野間児童文芸賞
2004
対象作品: 狐笛のかなた
主催: 野間文化財団
結果: winner
Mildred L. Batchelder Award
2009
対象作品: Moribito: Guardian of the Spirit
主催: アメリカ図書館協会
結果: winner
国際アンデルセン賞(作家賞)
2014
部門: author
主催: 国際児童図書評議会(IBBY)
結果: winner
日本医療小説大賞
2015
対象作品: 鹿の王
主催: 日本医師会
結果: winner
本屋大賞
2015
対象作品: 鹿の王
主催: 本屋大賞実行委員会
結果: winner
マイケル・L・プリンツ賞
2020
対象作品: 獣の奏者
部門: honor
主催: アメリカ図書館協会(YALSA)
結果: honor
日本文化人類学会賞
2020
対象作品: 研究・著作
主催: 日本文化人類学会
結果: winner
吉川英治文庫賞
2023
対象作品: 守り人シリーズ
主催: 吉川英治文庫賞選考委員会
結果: winner
菊池寛賞
2024
主催: 日本文学振興会
結果: winner

受賞・候補エディション

  1. 『月の森に、カミよ眠れ』は、月の森に住む蛇ガミと人間の巫女をめぐり、神と人、自然と文明の関係を描く古代ファンタジーです。悲劇を含む物語の中で、異なる時間を生きる者たちの絆が問われます。

    神と人が交わる森で、自然への畏れと共生の願いが物語になります。

    243ページ
    神話自然と人間古代ファンタジー
  1. 受賞作: 精霊の守り人

    『精霊の守り人』は、上橋菜穂子による野間児童文芸新人賞の対象作。作品名が示す題材を軸に、人物、時代、場所、記憶の手触りをたどる作品として読める。

    精霊の守り人という題名のもと、上橋菜穂子が対象に向き合う姿勢が前面に出る作品。

    受賞作野間児童文芸新人賞人物と時代記憶
  1. 受賞作: 精霊の守り人

    『精霊の守り人』は、上橋 菜穂子による児童文学。女用心棒バルサが、精霊の卵を宿した皇子チャグムを守るため追手と運命に立ち向かう。

    精霊の守り人は、題名が呼び込む世界を手がかりに、人や時代の輪郭を静かに浮かび上がらせる。

    325ページ
    記憶社会人間関係
  1. 受賞作: 守り人シリーズ

    上橋 菜穂子による「守り人シリーズ」は、物語世界を継続的に広げてきた作品群として評価された。登場人物の成長、社会の仕組み、冒険の緊張感が重なり、児童文学としての読みやすさと奥行きを併せ持つ。

    守り人シリーズは、巖谷小波文芸賞の受賞対象となった上橋 菜穂子の作品。

    204ページ
    児童文学冒険成長
  1. 守り人シリーズの一作で、ロタ王国を舞台に、人に災いをもたらすと恐れられる少女アスラと、彼女を守ろうとするバルサたちの旅を描く。来訪編と帰還編を通じて、信仰、政治、民族の記憶が交錯する。

    神の子か災いの子か。少女を守る旅が、国の古い約束を揺り動かす。

    290ページ
    ファンタジー守り人シリーズ信仰異文化
  1. 受賞作: 狐笛のかなた

    上橋菜穂子の『狐笛のかなた』は、人と霊狐が近く暮らす世界を舞台に、孤独な少女と少年、そして使い魔として生きる狐の運命を描くファンタジー。異界の美しさと、他者を思う痛みが深く響く。

    狐笛の音に導かれ、孤独な魂たちが互いを守ろうとする。

    342ページ
    ファンタジー異界孤独献身
本屋大賞 1回登壇
  1. 受賞作: 鹿の王

    『鹿の王』は、謎の病と帝国の支配を背景に、戦士ヴァンと医術師ホッサルの道行きを描く長編ファンタジーです。生命、共同体、医学、支配の問題を物語の推進力にしながら、壮大な冒険と人間の回復を重ねています。

    病と支配の時代に、人が生き延びる力を問う壮大な物語です。

    568ページ
    ファンタジー疫病共同体
  1. 受賞作: 鹿の王【上・下】

    謎の病が広がる世界で、戦士ヴァンと医術師ホッサルたちが命を守る道を探る長編ファンタジー。疫病、政治、家族の絆を重ねながら、生き延びることの意味を描く。

    謎の病が広がる世界で、戦士ヴァンと医術師ホッサルたちが命を守る道を探る長編ファンタジー。

    疫病ファンタジー家族医療
  1. 受賞作: 守り人

    上橋菜穂子の『守り人』シリーズ。女用心棒バルサと皇子チャグムを軸にした大河ファンタジー。

    バルサとチャグムの旅が、長編群として広がっていく。

    ファンタジーシリーズ冒険成長

作品

代表作

精霊の守り人

1996年 児童文学・ハイ・ファンタジー

女用心棒バルサが王子チャグムを護るために旅をし、精霊信仰や国間の駆け引き、登場人物の成長を描く長編ファンタジー。

精霊と信仰旅と成長政治と民族責任と犠牲
映像化・舞台化
  • [アニメ(テレビ)] 精霊の守り人 / 神山健治 (2007)
  • [テレビドラマ] 精霊の守り人 (2016)
翻訳
  • 英訳

闇の守り人

1999年 児童文学・ハイ・ファンタジー

『守り人シリーズ』の一作。政治的陰謀や精霊を巡る問題の中で人物の葛藤と決断が描かれる。

政治と権力精霊個人の選択
映像化・舞台化
  • [ラジオドラマ] 精霊の守り人(ラジオ、後に『闇の守り人』) (2006)

獣の奏者

2006年 児童文学・ファンタジー

少女エリンが獣(闘蛇や王獣)と関わり、その能力や倫理、政治的背景を巡って成長する物語。

人と動物の関係倫理と治療成長と探求
映像化・舞台化
  • [アニメ(TV)] 獣の奏者エリン (2009)
翻訳
  • 英訳(一部)

鹿の王

2014年 ファンタジー・医療小説

疫病流行と回復をめぐる群像劇。医療的視点を織り込みつつ、人間と共同体、記憶と約束を描く作品。

疫病と治癒共同体と他者記憶と約束
映像化・舞台化
  • [アニメ映画] 鹿の王 ユナと約束の旅 (2021)
翻訳
  • 英訳

精霊の木

1989年 児童文学

上橋菜穂子のデビュー作。精霊や自然と人間の関わりをテーマにした作品。

精霊自然と人間

狐笛のかなた

2003年 児童文学・ファンタジー

古い日本を舞台に、伝承や民話を織り交ぜながら人と精霊の世界を描く作品。

日本古代民話と伝承

香君(上・下)

2022年 歴史ファンタジー

古代を背景にした二巻構成の長編。異文化交流や少女の旅を描く。

交流と旅異文化理解

全著作

  • 精霊の木(1989)
  • 月の森に、カミよ眠れ(1991)
  • 精霊の守り人(1996)
  • 闇の守り人(1999)
  • 獣の奏者(2006〜2009)
  • 鹿の王(2014)
  • 狐笛のかなた(2003)
  • 香君(2022)

翻案

  • 精霊の守り人 — テレビアニメ(2007)
  • 獣の奏者エリン — テレビアニメ(2009)
  • 鹿の王 ユナと約束の旅 — アニメ映画(2021)
  • 精霊の守り人 — テレビドラマ(2016)

作品の翻訳

  • 精霊の守り人 — Moribito: Guardian of the Spirit(英訳、2008頃)
  • 獣の奏者 — The Beast Player(英語ほか翻訳版あり)
  • 鹿の王 — The Deer King(英訳版あり)

作風・主題

文体
詳細な世界構築を伴う叙述文化人類学的視点を取り入れた描写児童文学だが深いテーマを扱う長篇
頻出モチーフ
精霊と信仰旅・巡礼民族・国家間の関係武具や戦闘の描写

評価・遺産

児童文学とファンタジーの分野で国内外の評価を受ける作家。『守り人シリーズ』『獣の奏者』『鹿の王』などで国際的な翻訳とメディア化を果たし、国際アンデルセン賞受賞など多数の賞を受賞している。

関連学会

  • 日本児童文学者協会
  • 日本文化人類学会
  • 日本文藝家協会

大衆文化への影響

  • NHKでのアニメ化・テレビドラマ化(精霊の守り人)
  • アニメ化(獣の奏者エリン)
  • アニメ映画化(鹿の王 ユナと約束の旅)

引用

  • 物語を書くときは、最初は断片的なイメージ『物語の玉』から始まり、それがつながっていくことで物語ができていく。
    出典: インタビュー(ユリイカ特集 等) (2007年)
  • アボリジニの文化は外部の人間が安易に物語化すべきものではないと考えているが、その視座は自作世界の底流に影響を与えている。
    出典: 公式ブログ / インタビュー (2018年)

豆知識

  • 父は洋画家の上橋薫。
  • 高校時代は漫画家を志していたが、最終的に作家の道へ進んだ。
  • 古武道を習っていた経験があり、作品に戦闘描写が多い。
  • ファンとの交流を大切にし、サイン会・講演を頻繁に行う。
  • 2020年に我孫子市の名誉市民に選出された。