現代短歌評論賞
げんだいたんかひょうろんしょう
短歌研究社が主催した短歌評論の公募賞。42回開催後、理念を引き継ぐ短歌研究評論賞へ移行した。
- 創設年
- 1954
- 主催
- 短歌研究社
- カテゴリー
- 評論・批評
- 選考方式
- 公募
- 受賞対象
- 不問
- 開催頻度
- 年1回
- 賞のステータス
- 終了
説明
短歌研究社の月刊誌「短歌研究」が毎年テーマを決め、未発表の短歌評論を公募。選考は未発表評論作品から行い、受賞作は「短歌研究」誌10月号に掲載。1954年創設後、第4回までで中止、1983年に再開し2024年まで全42回開催。その後「短歌研究評論賞」に役割を継承。
賞品
- 主賞品
- 受賞作は「短歌研究」誌10月号に掲載され、授賞式に招待される。
関連の賞
- 角川短歌賞
- 短歌研究新人賞
- 歌壇賞
- 迢空賞
- 現代俳句評論賞
- 創元推理評論賞
- 日本SF評論賞
- 日本児童文学者協会評論新人賞
- すばるクリティーク賞
公式情報
https://tankakenkyu.jimdofree.com/%E7%9F%AD%E6%AD%8C%E7%A0%94%E7%A9%B6%E7%A4%BE%E3%81%AE%E8%B3%9E/%E7%8F%BE%E4%BB%A3%E7%9F%AD%E6%AD%8C%E8%A9%95%E8%AB%96%E8%B3%9E/過去の受賞者
二〇二〇年代の短歌に現れる身体感覚やメディア環境の変化を踏まえ、歌の作法と社会の関係を批評的に捉えた論考。単行本ではなく、雑誌掲載の評論として扱う。
短歌の現在形を、身体化された感覚と社会環境の変化から読み直す。
中島裕介の『〈前衛〉と実作 ―― 生成AI時代に、人が短歌をつくること』。書籍化は確認できず、論考として扱った。
単独書籍化は確認できなかった論考。
口語短歌の表現技法がどのように進展し、様式化してきたかを論じる評論。短歌文体の広がりを整理しようとする、学術的な視点の一篇。
口語という選択が、短歌の表現の幅をどう広げたかをたどる。
短歌史における俗語革命の影をたどりながら、口語が短歌にもたらした新しい表現の可能性を考える評論。理論的な枠組みを押し広げる視点がある。
口語をめぐる試行錯誤から、短歌の表現史を見直す。
岡野大嗣『サイレンと犀』におけるイオンモール表象を読み、現代短歌の生活空間と人間性の問題を論じた評論。
商業空間を詠む短歌から、現代の人間性を考える。
短歌結社という制度と共同体の過去を振り返りながら、その未来のあり方を問う短歌評論。結社が作家を育て、批評や読者との関係を形づくってきた歴史を踏まえ、現代短歌における場の意味を考える。
短歌結社の過去を見直すことから、現代短歌の場の未来を考える。
雲嶋聆による中井英夫論で、編集者としての中井英夫に焦点を当て、短歌と文芸編集の交差点からその仕事を読み解く評論。CiNii Research と NDL では『短歌研究』2017年10月号掲載の受賞作加筆訂正版として確認でき、単独書籍化は確認できない。
編集者・中井英夫の黒衣としての働きを、短歌評論の視点から照らす。
「歌とテクストの相克」は三上春海による受賞作です。賞の選考対象となった作品として、タイトルが示す主題や人物の動きに焦点を当てながら、読者が作品世界へ入りやすい構成で読ませます。
歌とテクストの相克を手がかりに、作者の視線と物語の核へ近づいていく一作です。
『うたと震災と私』は、寺井龍哉による現代短歌評論賞の対象作品。受賞作として注目された背景を踏まえ、人物の選択や時代・社会との関係を軸に読ませる作品である。
『うたと震災と私』は、受賞歴を通じて読み継がれる寺井龍哉の作品である。
現代短歌評論賞の受賞評論。相聞歌を個人的な恋愛表現だけでなく、結婚という制度や社会的関係との接点から読み直す論考として位置づけられる。
相聞を、私的な感情と社会制度が交わる場として読み解く。
機会詩をめぐり、自然がどのように抑圧され、記号化されるのかを論じた短歌評論。詩歌における自然表象を、出来事や機会との関係から再検討する論考である。
機会詩の視点から、自然が記号へ変わる過程を問う。
梶原さい子による短歌評論。口語短歌が歌の読後印象や感情の伝わり方にどのような変化をもたらしたかを、作品読解と調査の視点から考察する。
口語表現が短歌の印象をどう変えるのかを問う評論。
受賞作として選ばれたこの作品は、作者固有の語り口で人物の感情や場面の緊張を描く。短い題名の奥に、時代や人間関係の変化に触れる読み味がある。
『或るホームレス歌人を探る-響きあう投稿歌』は、受賞作として選ばれたこの作品は、作者固有の語り口で人物の感情や場面の緊張を描く。
『樹木を詠むという思想』は山田航の短歌評論。受賞対象となった作品として、作者の関心が凝縮され、時代や生活の感覚をそれぞれの文体で掘り下げている。
樹木を詠むという思想は、短い題名の奥に作者の主題を凝縮した作品である。
今井恵子による短歌評論。現代短歌に必要な言葉とは何かを問い、日本語の感覚と短歌表現の現在を考察する。
短歌は現代の言葉をどう求め、どう引き受けるのかを問う。
オノマトペを手がかりに、日本語の変化と短歌表現の関係を考察する評論。音の感覚が、短歌の意味や身体性をどう支えるかを探る。
オノマトペを手がかりに、日本語の変化と短歌表現の関係を考察する評論。
短歌における離人症的な感覚を論じた評論。自己と現実の距離が揺らぐ表現を手がかりに、現代短歌の感覚の変化を読み解く。
現実の手触りが薄れる瞬間から、短歌表現の危機と可能性を見つめる評論。
『寺山修司の見ていたもの』は、ako-naminoによる作品です。2005年のcontemporary tanka criticism awardで評価された作品で、題名が示す人物や場所、出来事を軸に物語性や言葉の力を伝えます。
『寺山修司の見ていたもの』は、受賞時に注目された主題と語りを手がかりに読む作品です。
森井マスミの評論「インターネットからの叫び」は、短歌と文学がインターネット以後の発表環境とどう関わるかを問う論考。のちの評論集『不可解な殺意』に収められた。
短歌の媒体と作品の関係を、インターネット以後の感覚から問い直す評論。
『死物におちいる病 -明治期前半の歌人による現実志向の歌の試み』は、矢部雅之による作品で、2003年の受賞作として記録されている。短歌評論の文脈で、作者の語り口や構成の特徴が前面に出る一作である。
矢部雅之の『死物におちいる病 -明治期前半の歌人による現実志向の歌の試み』は、短歌評論としての輪郭を持つ受賞作。
『時間を超える視線』は川本千栄の作品です。2002年の受賞作として、題名が示す人物・場所・出来事を軸に、言葉の手触りと作品世界を読者に開いていきます。
『時間を超える視線』は、受賞時に注目された主題と言葉の力を手がかりに読む作品です。
森本平による現代短歌評論。戦争と虐殺という二十世紀の暴力を経た後に、短歌が何を語りうるのかを問い直す。作品読解と時代認識を結び、抒情の形式に潜む倫理を探る。
戦争の記憶の後で、短歌の言葉が負う責任を考える評論。
小林幹也による短歌評論。塚本邦雄と三島事件を結び、身体表現へ向かう時代精神の中で短歌と思想の接点を読む。
塚本邦雄と三島事件 -身体表現に向かう時代のなかで-
『『も』『かも』の歌の試行 -歌集『草の庭』をめぐって』は、小澤 正邦による受賞対象として記録されている作品です。受賞時期の文学・評論・児童文学・ミステリなどの文脈の中で評価された作品として位置づけられます。
『『も』『かも』の歌の試行 -歌集『草の庭』をめぐって』は、小澤 正邦の創作や批評の特色が表れた受賞作です。
『アジアにおける戦争と短歌 -近・現代思想を手がかりに』は、田中綾による現代短歌評論賞受賞作。受賞時の評価対象となった作品で、題名やジャンルの特性を手がかりに、作者の関心が凝縮された一作として読める。
田中綾の表現が、アジアにおける戦争と短歌 -近・現代思想を手がかりにという題名に凝縮された現代短歌評論賞受賞作。
『妊娠・出産をめぐる人間関係の変容 -男性歌人を中心に』は吉川宏志による作品で、contemporary-tanka-criticism-awardの1994年回で評価された。作品名と著者名で単行本・文庫・収録書籍の有無を確認したうえで、確認できた範囲の作品情報を示す。
妊娠・出産をめぐる人間関係の変容 -男性歌人を中心には、吉川宏志の創作や批評の特色が受賞時に注目された作品。
「太平洋戦争と短歌という『制度』 -「第二芸術論」への私答」は猪熊健一による受賞作品。受賞分野の文脈で評価された作品として、作者の主題意識や表現上の特色を伝える。
太平洋戦争と短歌という『制度』 -「第二芸術論」への私答は、猪熊健一の表現世界を示す受賞作品。
短歌評論として、同時代の歌人たちが定型をどのように緩め、社会や個人の経験を歌へ移していったかを追う。短歌形式の変化を、作品の読みと時代感覚の双方から捉える一篇である。
短歌の定型がほどけていく過程を、時代と表現の接点から見つめる評論。
俵万智、加藤治郎、道浦母都子らの新歌集を手がかりに、短歌が大衆的な読者層へ広がる時代の可能性を論じる評論。現代短歌の変化を、作品と読者環境の双方から捉えようとする。
短歌が広く読まれる時代に、歌の形式と読者の関係を問い直す。
現代短歌をめぐる批評作品として、鳥の声や所在を問う題名に象徴されるように、詩歌の発生する場所と読者の感受性を考える文章です。短歌の言葉がどこから聞こえ、どこへ届くのかを探ります。
鳥の声の所在を問うように、短歌の言葉が生まれる場所を考えます。
持続の志 -岡部文夫論は、坂出裕子による受賞作品。受賞時の評価対象として、人物・時代・表現の焦点を通じて読者や観客に余韻を残す作品である。
持続の志 -岡部文夫論は、坂出裕子の表現が受賞という形で評価された作品である。
思想兵・岡井隆の軌跡 -短歌と時代・社会との接点の問題は、大野道夫による受賞作品。受賞時の評価対象として、人物・時代・表現の焦点を通じて読者や観客に余韻を残す作品である。
思想兵・岡井隆の軌跡 -短歌と時代・社会との接点の問題は、大野道夫の表現が受賞という形で評価された作品である。
短歌における言葉の力と制度性を問い、表現が権威に向き合う姿勢を考える評論。批評の対象は作品だけでなく、言葉を支える場にも及ぶ。
言葉の権力への挑戦は、加藤孝男の表現の核を伝える一作である。
ライトヴァースをめぐる問題意識から、短歌の軽さ、批評性、読者との距離を考える評論。表現の新しさが、ジャンルの制度とどう関わるかを問う。
『ライトヴァース』の残した問題は、谷岡亜紀の表現の核を伝える一作である。
喜多昭夫による短歌評論です。女性歌人の現在をめぐり、母性という概念が作品の中でどのように働くかを批評的に問い直します。
母性という語を手がかりに、女性歌人の現在を読み直す。
『短歌散文化の性格』は秋村功による受賞対象作で、当該賞の回次で評価された作品である。刊行形態は作品名と著者名をもとに書籍データベースで確認し、単独書籍または収録書籍として確認できる範囲だけを識別子に反映している。
秋村功の『短歌散文化の性格』を、受賞対象作として読むための入口となる作品紹介。
『敗北の抒情』は、菱川善夫が前衛短歌の問題意識を背景に、戦後短歌の抒情と主体を問い直した評論集。短歌における感情表現をただの私情に閉じず、時代と表現の緊張の中で読み解こうとする姿勢が強く表れている。
戦後短歌の抒情を、敗北と再生の問題として読み替えた前衛的評論集。
「異質への情熱」は、上田三四二による短歌評論で、1954年の第1回現代短歌評論賞を受賞した作品である。既成の短歌理解の内側にとどまらず、異なる感性や表現を引き受けようとする姿勢を題名に示し、のちに歌人・小説家・評論家として展開する上田の批評意識の出発点に位置づけられる。
異なるものへ向かう熱を、短歌批評の新しい出発点として示した初期評論。