日本の文学賞

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舟橋聖一文学賞

ふなはしせいいちぶんがくしょう

彦根市名誉市民・舟橋聖一の文学世界に通じる優れた小説作品を顕彰する、彦根市の文学賞。

小説
創設年
2007
主催
彦根市
カテゴリー
一般文芸・大衆小説
選考方式
公募
受賞対象
プロ
開催頻度
年1回
発表時期
10〜12月頃
賞のステータス
活動中

説明

彦根市が2007年に彦根城築城400年を記念し文化振興を目的に創設した文学賞。1年間に新しく単行本として刊行された優れた小説が対象。

選考情報

選考プロセス

選考
審査員 選考委員

選考基準

  • 単行本として刊行された小説であること
  • 該当年度に刊行された作品であること

関連の賞

  • 舟橋聖一顕彰文学奨励賞
  • 舟橋聖一顕彰青年文学賞

公式情報

https://library.city.hikone.shiga.jp/?page_id=57

過去の受賞者

犬飼六岐 受賞

火をめぐる土地の記憶と人間の営みを重ね、物語の緊張を保ちながら進む長編小説。民俗的な気配と現代的な筆致が交差する。

土地に残る炎の記憶が、登場人物の生き方を静かに圧迫する。

264ページ
小説土地の記憶民俗性
町田康 受賞
口訳 古事記

江戸海運に革命を起こす松右衛門帆の開発を軸に、工楽松右衛門の生涯をたどる歴史長編。

一つの帆が、海の流れを変える。

446ページ
歴史小説海運北前船人物伝
高瀬庄左衛門御留書

神山藩を舞台に、庄左衛門を中心とした藩政の権力闘争と人間ドラマを描く長編時代小説。

高瀬庄左衛門御留書

藩政忠誠権力闘争家族
澤田瞳子 受賞

駆込寺を舞台に、人々の悩みと救いを描く連作時代小説。

門を叩く人々の声から、時代の痛みが立ち上がる。

320ページ
連作時代小説歴史小説救済
河治和香 受賞

『がいなもん 松浦武四郎一代』は、北海道の名付け親として知られる探検家・松浦武四郎の生涯を描く歴史小説です。晩年の武四郎が河鍋暁斎の娘に昔語りをする構成で、蝦夷地調査、アイヌへのまなざし、幕末明治の変動を浮かび上がらせます。

途方もない男、松浦武四郎が見た北の大地と時代の歪み。

317ページ
歴史小説松浦武四郎北海道アイヌ
飯嶋和一 受賞

『星夜航行』は、飯嶋和一が九年を費やして完成させた歴史小説で、第12回舟橋聖一文学賞を受賞しました。三河の馬飼いから徳川家に取り立てられた沢瀬甚五郎が、信康事件、堺・薩摩・博多・呂宋への流転、そして秀吉の朝鮮出兵に巻き込まれていく姿を通じて、権力に翻弄されても屈しない人間の良心を描きます。

星の位置を頼りに航海するように、沢瀬甚五郎は乱世のただ中で自らの良心を見失わずに歩み続けます。

533ページ
歴史小説戦国時代朝鮮出兵交易良心

江戸の町に生きる商人、職人、役者、名もなき庶民たちの暮らしを、笑いと涙を交えて描く時代小説短編集。表題作を含む八編が、祭り、商い、男女の機微、日々の困りごとを通して、にぎやかな江戸の息づかいを立ち上げる。

江戸の町は、貧しくてもよく笑い、泣き、働き、今日を生きる人々で満ちている。

310ページ
江戸庶民時代小説短編集人情商いと暮らし
山本音也 やまもと おとや 受賞
本懐に候

『本懐に候』は、山本音也による受賞作です。受賞記録上の題名と作者名を基準に、作品単体の書籍化情報と内容紹介を切り分けて整理しました。

山本音也『本懐に候』は、受賞時の評価軸を手がかりに読み直したい作品です。

受賞作現代日本文学
木下昌輝 きのした まさてる 受賞

戦国大名・宇喜多直家をめぐる謀略と情念を、周囲の人物の視点から浮かび上がらせる時代小説集。表題作は嫁がされた娘の視点から、権力と家の残酷さを描く。

捨て駒にされた女性の眼差しから、戦国の非情が立ち上がる。

349ページ
時代小説戦国宇喜多直家謀略
谷甲州 たに こうしゅう 受賞
加賀開港始末

加賀開港始末は、谷甲州による受賞作です。賞の記録上の作品名を基準に確認し、刊行形態が確定できる範囲で書誌情報を整理しています。

谷甲州の受賞作として記録されている作品。

受賞作書誌確認刊行状況
典厩五郎 てんきゅう ごろう 受賞

長崎を舞台に、異国との交流、夢と記憶、土地に刻まれた歴史を重ねる歴史小説。地域の文化と人びとの営みを背景に、長崎という都市が持つ多層的な魅力を物語として描き出す。

長崎の歴史と夢が、ひとつの王国のように物語を形づくる。

360ページ
長崎歴史小説地域文化
東郷隆 とうごう りゅう 受賞

六領の甲冑に秘められた逸話をたどる歴史短編集。井伊家の赤備え、朝鮮渡りの西洋甲冑、出石に伝わる小猿の甲冑など、武具の背後にある人の記憶と時代の陰影を描く。

甲冑は、戦場だけでなく人の執念と哀惜を語りはじめる。

277ページ
歴史小説甲冑武具短編集
夢枕獏 ゆめまくら ばく 受賞
大江戸釣客伝【上下】

夢枕獏の『大江戸釣客伝』は、元禄期の江戸を舞台に、釣りを愛する旗本・津軽采女や絵師、俳人らを配し、釣りの泥沼から歴史と人間の欲望をのぞき込む時代小説。赤穂事件や大地震などの大きな歴史も物語に流れ込む。

竿を出す水面の先に、元禄の町と人間の執念が映り込む。

元禄時代釣り赤穂事件歴史小説
冲方丁 うぶかた とう 受賞

『天地明察』は、冲方丁による歴史小説。人物の選択、関係の揺れ、場面ごとの緊張を通じて、読者を作品世界へ導く。

『天地明察』は、歴史小説としての輪郭と受賞作らしい焦点を備えた一作。

480ページ
受賞作人物関係歴史小説
ねじめ正一 ねじめ しょういち 受賞
商人(あきんど)

商いに生きる人物を通じて、人の欲望、才覚、土地に根ざした暮らしを描く長篇小説。ねじめ正一らしい語りの熱量で、働くことと生き抜くことを重ね合わせる。

商人は、受賞時の評価を支えた設定と語り口が作品の核になっている。

商い生活史人情長篇小説
荒山徹 あらやま とおる 受賞

『柳生大戦争』は荒山徹の時代小説。徳川幕府と李氏朝鮮を揺るがす奇書をめぐり、柳生一族の伝説が新たな戦いへ展開する。

柳生と朝鮮伝奇の奇想が、壮大な時代活劇としてぶつかり合う。

341ページ
時代小説柳生一族伝奇
北方謙三 きたかた けんぞう 受賞

幕末の動乱期を背景に、群れに寄らず自らの筋を通す男の生き方を描く歴史小説。剣の強さと孤独、時代に抗う矜持が、北方作品らしい硬質な筆致で押し出される。

幕末の動乱期を背景に、群れに寄らず自らの筋を通す男の生き方を描く歴史小説。

472ページ
歴史小説幕末孤独