日本の文学賞

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オール讀物推理小説新人賞

おーるよみものすいりしょうせつしんじんしょう

文藝春秋が主催する短編推理小説の新人文芸賞(1962〜2007年)。

推理小説短編小説
創設年
1962
主催
文藝春秋
カテゴリー
ジャンル小説
選考方式
公募
受賞対象
新人
開催頻度
年1回
賞のステータス
終了

説明

オール讀物推理小説新人賞(オールよみものすいりしょうせつしんじんしょう)は、文藝春秋が1962年から2007年まで主催していた公募新人文学賞である。短編の推理小説を募集していた。受賞作は『オール讀物』誌上で発表・掲載され、受賞者には正賞と賞金50万円が与えられる。2008年よりオール讀物新人賞と統合され、第46回をもって終了した。

賞品

主賞品
正賞と賞金50万円
賞金
500,000円

関連の賞

  • オール讀物新人賞

過去の受賞者

向井路琉 むかい じろう 受賞
白い鬼

白という色の清さと鬼の恐ろしさを重ね、日常の奥に潜む異質なものを描く推理小説。静かな表面の下に、罪や執念の気配が漂う。

白という色の清さと鬼の恐ろしさを重ね、日常の奥に潜む異質なものを描く推理小説。

推理小説異質さ執念
牧村一人 まきむら ひとり 受賞
俺と雌猫のレクイエム

女探偵と猫をめぐる題名が示すように、軽妙さと犯罪小説の苦味を合わせた新人賞受賞作。単独の書籍化は確認できず、雑誌掲載で読まれた作品とみられる。

猫と事件の気配が、苦いレクイエムを奏でる。

ミステリー犯罪女探偵新人賞
祐光正 ゆうみつ ただし 受賞
幻景淺草色付不良少年團(あさくさカラー・ギャング)

『幻景淺草色付不良少年團(あさくさカラー・ギャング)』は、yumitsu-tadashiによる作品です。2005年のall yomimono suiri shosetsu shinjin awardで評価された作品で、題名が示す人物や場所、出来事を軸に物語性や言葉の力を伝えます。

『幻景淺草色付不良少年團(あさくさカラー・ギャング)』は、受賞時に注目された主題と語りを手がかりに読む作品です。

文学賞受賞作同時代の表現物語と記憶
吉永南央 よしなが なお 受賞

珈琲豆と和食器の店を営むお草さんが、紅雲町の日常に潜む小さな謎と人の痛みに向き合う。穏やかな語り口の中に、町の記憶と人生の陰りが息づく。

小さな店の扉から、町の謎と人の思いがそっと入ってくる。

231ページ
日常の謎老婦人探偵商店街珈琲と器
門井慶喜 かどい よしのぶ 受賞
キッドナッパーズ

「キッドナッパーズ」は、門井慶喜による受賞作品です。人物の感情や関係の揺れを軸に、時代や場所の空気を映しながら読者を作品世界へ導きます。

キッドナッパーズは、受賞歴を通じて広く知られるようになった作品です。

人間関係記憶日常と非日常
朱川湊人 しゅかわ みなと 受賞

都市伝説の怪人に取り憑かれた男が、自らその物語の主役になろうとして狂気へ踏み込んでいくホラー短編。怖さの奥に、承認への飢えと物語に飲み込まれる人間の哀しさがある。

都市伝説に憧れた男の告白が、人間の心の暗がりを照らす。

264ページ
都市伝説ホラー狂気承認欲求
岡本真 おかもと まこと 受賞
警鈴

「警鈴」は、日常の奥で鳴り続ける危険の気配を手がかりに、人の心理と事件の輪郭を追う短編ミステリです。受賞時点では雑誌掲載作として扱われ、単独書籍化を確認できないため、作品そのものの緊張感と新人賞らしい切れ味が中心になります。

静かな生活の奥で、聞き過ごせない警告音が鳴り始める。

心理の不穏日常の裂け目短編ミステリ警告と破局
大谷裕三 おおたに ゆうぞう 受賞
告白の連鎖

告白が次の告白を呼び、隠されていた関係や事件の輪郭が浮かび上がる推理短編。新人賞受賞作として発表された作品で、単独書籍としての刊行は確認できない。

告白の連鎖

告白連鎖推理
清水芽美子 しみず めみこ 受賞
ステージ

舞台という空間を背景に、人前で演じることと隠された真相が交差する推理短編。新人賞受賞作として発表された作品で、単独書籍としての刊行は確認できない。

ステージ

舞台演技推理
北重人 きたしげ ひと 受賞
超高層に懸かる月と、骨と

『超高層に懸かる月と、骨と』は、1999年の受賞対象となった文学作品です。題名が示すイメージを軸に、作者の関心や同時代の表現感覚がうかがえる作品として位置づけられます。

『超高層に懸かる月と、骨と』は、題名の余韻から作品世界へ読者を引き込む文学作品です。

文学人間関係時代
海月ルイ 受賞
逃げ水の見える日
明野照葉 あけの てるは 受賞
雨女(うめ)
石田衣良 いしだ いら 受賞
池袋ウエストゲートパーク

『池袋ウエストゲートパーク』は、石田衣良の受賞作として注目された作品。題名が示す中心的なイメージを軸に、人物や出来事の変化を追う。

『池袋ウエストゲートパーク』は、受賞時の時代感覚と作者の関心が交わる作品。

受賞作人物の変化時代と社会
南島砂江子 みなみじま さえこ 受賞
道連れ

『道連れ』は、南島砂江子の受賞作として注目された作品。題名が示す中心的なイメージを軸に、人物や出来事の変化を追う。

『道連れ』は、受賞時の時代感覚と作者の関心が交わる作品。

受賞作人物の変化時代と社会
税所隆介 せいしょ りゅうすけ 受賞
かえるの子

税所隆介『かえるの子』は、オール讀物推理小説新人賞で取り上げられた作品です。題名が示す印象を軸に、人物の選択や時代の空気を通して、読後に余韻を残す世界を描いています。

『かえるの子』は、受賞作として読まれてきた作品の核を静かに伝える一作です。

謎解き犯罪緊張
柏田道夫 かしわだ みちお 受賞
二万三千日の幽霊

『二万三千日の幽霊』は、柏田道夫によるオール讀物推理小説新人賞受賞作。受賞時の評価対象となった作品で、題名やジャンルの特性を手がかりに、作者の関心が凝縮された一作として読める。

柏田道夫の表現が、二万三千日の幽霊という題名に凝縮されたオール讀物推理小説新人賞受賞作。

受賞作オール讀物推理小説新人賞作者性
赤い血の流れの果て

『赤い血の流れの果て』は伊野上裕伸による受賞作品です。単行本・文庫・短編集としての刊行確認は限定的ですが、受賞作として作者の同時期の表現を示す作品です。

『赤い血の流れの果て』は、伊野上裕伸の受賞対象となった作品です。

受賞作同時代の表現作者の展開
小松光宏 こまつ みつひろ 受賞
すべて売り物

『すべて売り物』は、小松光宏による作品で、オール讀物推理小説新人賞の受賞作です。受賞対象となった作品として、人物や社会の緊張、記憶、日常の変化を描く読み物です。

オール讀物推理小説新人賞で評価された、小松光宏の作品です。

文学賞受賞作人物描写時代と記憶
青山瞑 あおやま めい 受賞
帰らざる旅

「帰らざる旅」は、旅の不可逆性を題名に据えた推理小説新人賞受賞作。移動の先に戻れない地点が生まれる感覚を、事件と人物の選択に重ねる。

旅は戻れない場所へ進み、事件の輪郭を変えていく。

推理不可逆性選択
小林仁美 こばやし ひとみ 受賞

死をめぐる出来事の背後にある感情と動機を追う推理短編。新人賞受賞作として、事件の謎だけでなく人間関係の陰影を読ませる構成が特徴である。

静かな題名の奥に、人の心の冷たさと痛みが沈んでいる。

428ページ
推理復讐心理
中野良浩 なかの よしひろ 受賞
小田原の織社

歴史と土地の記憶を背景に、織物や社をめぐる謎を扱った推理小説として記録される新人賞受賞作です。地域の固有性を手がかりに、事件と過去のつながりをたどる作品です。

小田原という土地の記憶が、謎解きの手がかりとして立ち上がります。

推理小説土地の記憶新人賞地域性
佐竹一彦 さたけ かずひこ 受賞
わが羊に草を与えよ

佐竹一彦の初期推理作品で、題名が示す聖句風の響きと犯罪小説の緊張を重ねた新人賞受賞作です。後の警察小説へつながる、人物の倫理と事件の構図への関心がうかがえます。

静かな題名の奥に、事件と倫理をめぐる緊張が潜んでいます。

推理小説倫理初期作品新人賞
該当なし
該当なし
宮部みゆき みやべ みゆき 受賞

隣家の犬の鳴き声に悩まされる家族の騒動を、ユーモアとミステリーの手つきで描く表題作を含む短編集。身近な生活の困りごとが、犯罪小説らしい仕掛けと温かな人間観察へ変わっていく。

我らが隣人の犯罪は、宮部みゆきの表現の核を伝える一作である。

229ページ
日常ミステリー家族隣人関係ユーモア
長尾由多加 ながお ゆたか 受賞
庭の薔薇の紅い花びらの下

庭の薔薇という優美な像の下に、家庭や記憶に潜む秘密の気配を重ねる短編小説。赤い花びらの鮮やかさが、穏やかな日常の裏側にある緊張を際立たせる。

庭の薔薇の紅い花びらの下は、長尾由多加の表現の核を伝える一作である。

文学記憶社会人間関係
浅川純 あさかわ じゅん 受賞
世紀末をよろしく

浅川じゅんの推理小説系短編です。世紀末という言葉が帯びる不安と軽さを背景に、事件性と会話のテンポで読ませる作品です。

時代の終わりの気分をまとい、謎と人間模様が動き出す。

推理短編世紀末事件会話
荒馬間 受賞
新・執行猶予考

荒馬間の推理小説で、執行猶予という法的な状態を題名に掲げ、罪と処分、その後に続く人間関係をめぐる緊張を描く作品です。新人推理小説賞の受賞作として発表されました。

法の猶予が、人の心に残る罪と不安を静かに照らします。

推理小説人間関係
該当なし
小杉健治 こすぎ けんじ 受賞
原島弁護士の愛と悲しみ

『原島弁護士の愛と悲しみ』は、受賞時に評価された題材と作者の視点が結びついた作品である。題名が示す人物、土地、出来事、記憶を手がかりに、時代の空気や人間関係の揺れを読者に伝える。

『原島弁護士の愛と悲しみ』は、題名に込められた含みから人間と時代の姿を浮かび上がらせる。

受賞作品人間関係時代性記憶社会
該当なし
本岡類 もとおか るい 受賞
歪んだ駒跡

『歪んだ駒跡』は、本岡類が1981年前後に発表し、オール讀物推理小説新人賞の対象となった作品である。受賞文脈では、同時代の文学・詩歌・芸術表現のなかで独自の主題や形式が評価された。

オール讀物推理小説新人賞で注目された本岡類の作品。

受賞作同時代表現文学賞
清沢晃 きよさわ あきら 受賞
刈谷得三郎の私事

『刈谷得三郎の私事』は、清沢晃が1981年前後に発表し、オール讀物推理小説新人賞の対象となった作品である。受賞文脈では、同時代の文学・詩歌・芸術表現のなかで独自の主題や形式が評価された。

オール讀物推理小説新人賞で注目された清沢晃の作品。

受賞作同時代表現文学賞
もりたなるお もりた なるお 受賞

絵画や骨董を思わせる「真贋」の問題を軸に、人間の欲望、鑑定、だまし合いが絡む推理小説。表題作はオール讀物推理小説新人賞を受け、のちに同名単行本に収録された。

本物と偽物の境目で、人の欲望と推理がゆらぐ。

251ページ
推理小説真贋美術鑑定欺き
逢坂剛 おうさか ごう 受賞

スペインのグラナダを舞台にした逢坂剛のデビュー期の推理小説。後に「暗殺者グラナダに死す」と改題される作品で、スペインへの関心とハードボイルドな犯罪小説の感触が早くから結びついている。

グラナダの街を背景に、スペインへの情熱と犯罪小説の緊張が交差する。

557ページ
スペイングラナダ犯罪暗殺ハードボイルド
浅利佳一郎 あさり かいちろう 受賞

『いつの間にか・写し絵』は、日常の平穏が不意に崩れ、家族の内側に疑念が入り込んでいく推理小説。偶然目にした死体、危ういボート事故、夫への不信が重なり、主人公の心に見えない事件の輪郭が浮かび上がる。

家族の休日に差し込んだ死の影が、夫婦のあいだに疑念の写し絵を浮かび上がらせる。

237ページ
推理小説夫婦疑惑家庭事故心理サスペンス
横田あゆ子 よこた あゆこ 受賞
仲介者の意志

『仲介者の意志』は、横田あゆ子が推理小説の形式で人物の感情や時代の気配を描いた作品です。受賞歴からも、題材の扱いと文体の緊張感が同時代の読者に強い印象を残したことがうかがえます。

『仲介者の意志』は、推理小説の枠組みの中で、謎と心理を印象的に浮かび上がらせる作品です。

心理構成
島野一 しまの はじめ 受賞
仁王立ち

『仁王立ち』は、島野一作品集にも収められた小説です。題名が示すような踏みとどまる姿勢を軸に、人物の意地や生活の重みを描く作品として読むことができます。

仁王立ちは、島野一が小説の形式で人物と時代の手ざわりを描いた作品です。

405ページ
意地生活短編小説
胸宮雪夫 むなみや ゆきお 受賞
苦い暦

『苦い暦』は、時間の積み重なりと苦い記憶を題名に刻む推理小説です。事件の謎だけでなく、過去が現在の人物関係に落とす影を読ませる作品として位置づけられます。

苦い暦は、宗宮幸男が推理小説の形式で人物と時代の手ざわりを描いた作品です。

推理記憶時間
石井竜生 いしい りゅうせい 受賞
アルハンブラの想い出

名曲を思わせる題名を手がかりに、異国的な記憶と事件の気配を重ねる推理短編。追憶の美しさと謎の緊張が並び立つ。

美しい旋律の背後で、忘れられない謎が静かに鳴っている。

推理短編記憶音楽異国
井原まなみ いはら まなみ 受賞
アルハンブラの想い出

追憶の響きと事件の構図を重ねた推理短編。過去の美しい印象が、現在の違和感や隠された真相へ読者を導く。

懐かしさは、真相を隠す薄い幕にもなる。

推理短編追憶真相叙情違和感
赤川次郎 あかがわ じろう 受賞

列車をめぐる怪異と事件を、軽快な語り口で進める赤川次郎の初期ミステリー。ユーモアとサスペンスを併せ持ち、のちの人気作家としての持ち味を示している。

列車の行方に、怪異と謎解きの楽しさが乗り込んでくる。

334ページ
ミステリー鉄道怪異ユーモア初期作品
岡田義之 おかだ よしゆき 受賞
四万二千メートルの果てには

極端な距離や高度を思わせる題名を持つ推理短編。到達点の先に何があるのかという問いが、冒険性と謎解きの緊張を生む。

果てを目指す数字の先に、思いがけない真相が待つ。

推理短編冒険距離到達点真相
新谷識 しんたに さとる 受賞

医療や死の所有をめぐる問いを推理小説の枠組みに置いた作品。短編集『殺人願望症候群』に収められ、社会的な主題をミステリの緊張へ変換する新谷識の初期作として読める。

『死は誰のもの』は、新谷識の表現を受賞作として伝える作品です。

344ページ
医療倫理推理小説
桜田忍 さくらだ しのぶ 受賞
艶やかな死神

『艶やかな死神』は、桜田忍によるの受賞作です。題名が示す人物・場所・出来事を軸に、当時の文学・芸術表現の文脈で評価された作品として位置づけられます。

で評価された、桜田忍の『艶やかな死神』。

受賞作文学・芸術時代の表現
弘田静憲 ひろた しずのり 受賞

『金魚を飼う女』は、弘田静憲によるの受賞作です。題名が示す人物・場所・出来事を軸に、当時の文学・芸術表現の文脈で評価された作品として位置づけられます。

で評価された、弘田静憲の『金魚を飼う女』。

531ページ
受賞作文学・芸術時代の表現
康伸吉 こう しんきち 受賞
いつも夜

『いつも夜』は、康伸吉によるの受賞作です。題名が示す人物・場所・出来事を軸に、当時の文学・芸術表現の文脈で評価された作品として位置づけられます。

で評価された、康伸吉の『いつも夜』。

受賞作文学・芸術時代の表現
木村嘉孝 きむら よしたか 受賞
密告者

『密告者』は、木村嘉孝によるの受賞作です。題名が示す人物・場所・出来事を軸に、当時の文学・芸術表現の文脈で評価された作品として位置づけられます。

で評価された、木村嘉孝の『密告者』。

90ページ
受賞作文学・芸術時代の表現
高柳芳夫 たかやなぎ よしお 受賞
『黒い森(シュヴァルツ・ヴァルド)』の宿

『『黒い森(シュヴァルツ・ヴァルド)』の宿』は、高柳芳夫による作品。受賞時期の文学・出版状況を映し、題名が示す人物、場所、事件を軸にした表現が作品の核になっている。

『『黒い森(シュヴァルツ・ヴァルド)』の宿』は、受賞作として残る題材の強さと作者の視点を伝える作品である。

受賞作作品昭和期の文学作者の視点
久丸修 ひさまる おさむ 受賞
荒れた粒子

荒れた粒子という硬質なイメージで、崩れた秩序や人間心理のざらつきを描く推理短篇。事件の構図よりも、そこに生じる不穏な感触が印象に残る。

荒れた粒子は、久丸修の表現が受賞時の評価と結びついた作品である。

推理不穏心理
加藤薫 かとう かおる 受賞
アルプスに死す

山岳を舞台に、死の謎と自然の厳しさを組み合わせた推理作品。アルプスの風景は、事件の緊張と人間の限界を際立たせる。

アルプスに死すは、加藤薫の表現が受賞時の評価と結びついた作品である。

山岳
伍東和郎 ごとう かずろう 受賞
地蟲

地中に潜む虫のイメージを通じて、見えない悪意や事件の伏線を描く推理短篇。陰影のある題名が、閉じた人間関係の不穏さを支える。

地蟲は、伍東和郎の表現が受賞時の評価と結びついた作品である。

492ページ
推理悪意閉塞
該当なし
該当なし
該当なし
柳川明彦 やながわ あきひこ 受賞
狂った背景

「狂った背景」は、柳川明彦が1964年のオール讀物推理小説新人賞を受けた推理短編。受賞記録では確認できるが、単行本・文庫・短編集への収録は確認できない。

事件の背景そのものが揺らぐ、1960年代の受賞ミステリー短編。

推理短編新人賞受賞作歪んだ状況オール讀物1960年代ミステリー
西村京太郎 にしむら きょうたろう 受賞

「歪んだ朝」は、西村京太郎が初期に発表した本格推理小説。完全犯罪を思わせる事件の構図と、日常の表情が少しずつ歪んで見えてくる不穏さを軸に、後年のミステリー作家としての出発点を示す作品である。

穏やかな朝の輪郭が、事件を追うほどに歪んでいく。

253ページ
本格推理完全犯罪初期短編心理の歪み事件の構図
野上竜 のがみ りゅう 受賞
凶徒

「凶徒」は、野上竜が1963年のオール讀物推理小説新人賞を受けた推理短編。犯罪や暴力の気配を題名に刻んだ作品として受賞記録に残るが、単行本化・文庫化された書誌は確認できない。

犯罪の影を帯びた題名が、雑誌掲載短編としての鋭さを伝える。

推理短編犯罪新人賞受賞作オール讀物1960年代ミステリー
高原弘吉 たかはら ひろきち 受賞

『あるスカウトの死』は、プロ野球のスカウト合戦を背景にした高原弘吉の推理小説。将来有望な投手をめぐる争奪と、先輩スカウトの死を発端に、金銭、名誉、男女関係が絡む事件へ展開する。

球界の争奪戦の陰で、スカウトの死が事件を呼び込む。

557ページ
推理小説プロ野球スカウト新人賞