日本の文学賞

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角田 光代

かくた みつよ

Kakuta Mitsuyo

ペンネーム: 彩河 杏在学中にジュニア小説で用いたペンネーム(コバルト・ノベル大賞受賞作あり)。

プロフィール

性別
女性
生誕
1967-03-08 (神奈川県横浜市)
国籍
日本
言語
日本語
居住地歴
神奈川県横浜市 → 東京都杉並区西荻窪

経歴

職業
小説家, 児童文学作家, 翻訳家
活動期間
1988年〜
所属団体
直木三十五賞 選考委員(第162回/2020年-現職), 川端康成文学賞 選考委員(第40回/2014年-現職), 山本周五郎賞 選考委員(第25回/2012年-現職)
影響を受けた人物
開高健
ノミネート
第108回芥川龍之介賞候補(『ゆうべの神様』), 第109回芥川龍之介賞候補(『ピンク・バス』), 第110回芥川龍之介賞候補(『もう一つの扉』), 三島由紀夫賞候補(複数作)

学歴

早稲田大学第一文学部
第一文学部 文芸専修 / 文芸専修
学位: 学士
国: 日本
在学中に学生劇団『てあとろ50'』に所属し、彩河杏名義でコバルト・ノベル大賞を受賞してデビュー。

受賞歴

コバルト・ノベル大賞
1988
対象作品: お子様ランチ・ロックソース
主催: 集英社(コバルト文庫)
結果: 受賞
海燕新人文学賞
1990
対象作品: 幸福な遊戯
主催: 海燕編集部
結果: 受賞
野間文芸新人賞
1996
対象作品: まどろむ夜のUFO
主催: 野間文化財団
結果: 受賞
坪田譲治文学賞
1998
対象作品: ぼくはきみのおにいさん
主催: 坪田譲治文学賞選考委員会
結果: 受賞
産経児童出版文化賞(フジテレビ賞)
1999
対象作品: キッドナップ・ツアー
主催: 産経新聞社 / フジテレビジョン
結果: 受賞
路傍の石文学賞
2000
対象作品: キッドナップ・ツアー
主催: 路傍の石文学賞選考委員会
結果: 受賞
婦人公論文芸賞
2003
対象作品: 空中庭園
主催: 婦人公論社
結果: 受賞
直木三十五賞
2005
対象作品: 対岸の彼女
主催: 直木賞選考委員会
結果: 受賞
川端康成文学賞
2006
対象作品: ロック母
主催: 川端康成文学賞選考委員会
結果: 受賞
中央公論文芸賞
2007
対象作品: 八日目の蟬
主催: 中央公論新社
結果: 受賞
伊藤整文学賞
2011
対象作品: ツリーハウス
主催: 伊藤整文学賞選考委員会
結果: 受賞
柴田錬三郎賞
2012
対象作品: 紙の月
主催: 柴田錬三郎賞選考委員会
結果: 受賞
泉鏡花文学賞
2012
対象作品: かなたの子
主催: 泉鏡花文学賞選考委員会
結果: 受賞
河合隼雄物語賞・学芸賞
2014
対象作品: 私のなかの彼女
主催: 河合隼雄物語賞運営
結果: 受賞
読売文学賞(研究・翻訳賞)
2021
対象作品: 源氏物語(現代語訳・訳)
部門: 研究・翻訳賞
主催: 読売新聞社
結果: 受賞
吉川英治文学賞
2025
対象作品: 方舟を燃やす
主催: 吉川英治文学賞選考委員会
結果: 受賞

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: 幸福な遊戯

    『幸福な遊戯』は角田光代による文学作品。人物の内面や時代の空気をすくい取り、物語や批評の形で読者に差し出す。

    『幸福な遊戯』は、角田光代の表現を海燕新人文学賞の文脈で読むための重要な対象である。

    219ページ
    文学人物時代
  1. 『まどろむ夜のUFO』は、角田光代による野間文芸新人賞の対象作。作品名が示す題材を軸に、人物、時代、場所、記憶の手触りをたどる作品として読める。

    まどろむ夜のUFOという題名のもと、角田光代が対象に向き合う姿勢が前面に出る作品。

    211ページ
    受賞作野間文芸新人賞人物と時代記憶
  1. 角田光代『ぼくはきみのおにいさん』は、坪田譲治文学賞で取り上げられた作品です。題名が示す印象を軸に、人物の選択や時代の空気を通して、読後に余韻を残す世界を描いています。

    『ぼくはきみのおにいさん』は、受賞作として読まれてきた作品の核を静かに伝える一作です。

    99ページ
    人生記憶時代
三島由紀夫賞 2回登壇
  1. 受賞作: 草の巣

    『草の巣』は、角田光代の同時代文学の実験性や達成を評価する賞で候補となった作品です。題名が示すモチーフを軸に、人物の行動や時代の空気を通して主題を立ち上げる作品として読めます。

    『草の巣』は、受賞時の評価対象となった主題を読者に印象づける作品です。

    196ページ
    受賞作人物描写時代性
  2. 受賞作: 東京ゲスト・ハウス

    『2000』は作者による受賞作。作品名が示す主題を軸に、人物や時代の感触を読ませる。

    『2000』は、受賞作として読み継がれる作品です。

    文学賞受賞作人間関係時代の感触
  1. 『キッドナップ・ツアー』は少女が別居中の父に連れ出され、ぎこちない旅の中で親子の距離を測り直す児童文学。軽やかな語りの奥に家族の痛みがあります。

    『キッドナップ・ツアー』は、家族を軸に人物と時代の手触りを描く作品です。

    275ページ
    家族少女の成長
  1. 受賞作: 空中庭園

    『空中庭園』は、角田光代による作品で、2003年の受賞作として記録されている。受賞作の文脈で、作者の語り口や構成の特徴が前面に出る一作である。

    角田光代の『空中庭園』は、受賞作としての輪郭を持つ受賞作。

    288ページ
    受賞作物語作家性
直木三十五賞 1回登壇
  1. 受賞作: 対岸の彼女

    角田光代の『対岸の彼女』は、専業主婦と起業した女性の友情を軸に、少女時代の孤独や、女性が社会で抱える息苦しさを描く長編。立場の異なる二人の関係を通して、自由と孤独の距離を見つめる。

    誰かとつながりたい気持ちと、一人で立ちたい願いが対岸から呼び合う。

    288ページ
    女性の友情孤独仕事自由
  1. 受賞作: ロック母

    『ロック母』は、角田光代の短編集で、表題作は母と娘、家族の記憶、地方の閉塞感をロック音楽の響きとともに描きます。収録作全体を通じて、身近な生活の中にある不穏さや孤独が鋭く浮かび上がります。

    家族の記憶と生活の不穏さを、ロックの響きに重ねる短編集。

    262ページ
    家族母娘地方孤独記憶
  1. 受賞作: 八日目の蝉

    不倫相手の子を誘拐した女性と、その記憶を抱えて成長した娘の人生を追う長編小説。母性、罪、逃亡、赦しをめぐる問いが、時間を隔てた二つの視点から描かれる。

    不倫相手の子を誘拐した女性と、その記憶を抱えて成長した娘の人生を追う長編小説。

    346ページ
    母性誘拐記憶赦し
  1. 受賞作: 三月の招待状

    『三月の招待状』は、離婚パーティの招待をきっかけに、学生時代から続く男女の関係が揺れ直す連作長編。年月を経た友情と恋愛のずれを描く。

    招待状は、終わったはずの関係をもう一度動かし始める。

    288ページ
    友情結婚離婚恋愛
伊藤整文学賞 1回登壇
  1. 受賞作: ツリーハウス

    『ツリーハウス』は、中華料理店「翡翠飯店」を営む一家三代をたどる長編小説。祖母の思いがけない帰郷をきっかけに、祖父母の戸籍と戦争の記憶が掘り起こされ、家族史と二十世紀の移動の歴史が重なっていく。

    家族の床下に埋もれた戦争の記憶が、祖母の帰郷から浮かび上がる。

    472ページ
    家族史戦争の記憶移民中華料理店
泉鏡花文学賞 1回登壇
  1. 受賞作: かなたの子

    日常のすぐそばに開いた闇を、短篇ごとに異なる人物の戸惑いと恐怖として描く短編集。生まれなかった子、過去の記憶、境界のゆらぎが、現実の手触りを保ったまま怪異へつながっていく。

    見ないふりをしてきた闇が、ふとした瞬間にこちらを見返す。

    229ページ
    短編集怪異記憶家族の闇
柴田錬三郎賞 1回登壇
  1. 受賞作: 紙の月

    銀行で契約社員として働く梅澤梨花が横領事件へ踏み込んでいく長編小説。平穏な生活の薄皮が剥がれる過程を、恋愛、金銭、孤独の感覚と結びつけて描く。

    正しさの側にいたはずの女性が、金と恋に絡め取られていく。

    359ページ
    横領恋愛日常の崩壊
読売文学賞 1回登壇
  1. 受賞作: 源氏物語

    『源氏物語』は、角田光代による受賞作。人物の選択、時代や場所の空気、語りの余韻を通じて、読後に残る問いを描く作品として整理した。

    『源氏物語』は、受賞歴と書誌情報をあわせて読むことで輪郭が見えてくる作品である。

    文学人生記憶

作品

代表作

キッドナップ・ツアー

1998年 児童文学

子どもたちの視点で描かれる冒険と友情の物語。ジュニア向け長編として評価を受けた。

成長友情家族
映像化・舞台化
  • [テレビドラマ] キッドナップ・ツアー (2016)
翻訳
  • 英訳等の情報あり(詳細不明)

対岸の彼女

2004年 小説

複数の女性の視点で現代社会と個人の喪失・再生を描く。直木賞受賞作の一つ。

記憶喪失再生
映像化・舞台化
  • [テレビドラマ] 対岸の彼女 (2006)
翻訳
  • 英文版『Woman on the Other Shore』(2007年、訳:ラマーズ・ウェイン)

八日目の蟬

2007年 小説

誘拐された子と誘拐した女性をめぐる、母性と贖罪を主題とした長編。映画化・ドラマ化され高い評価を得た。

母性贖罪家族
映像化・舞台化
  • [映画] 八日目の蟬 / 成島出 (2011)
  • [テレビドラマ] 八日目の蝉(ドラマ) (2010)
翻訳
  • 英語ほか翻訳版あり(詳細不明)

紙の月

2012年 小説

平凡な女性が巻き込まれる横領事件を通して欲望や孤独、社会との関係を描く。映画やドラマ化された代表作。

欲望孤独社会
映像化・舞台化
  • [映画] 紙の月 / 吉田大八 (2014)
  • [テレビドラマ] 紙の月(NHKドラマ) (2014)
  • [テレビドラマ] 紙の月(海外リメイク) (2023)
翻訳
  • 英訳等の情報あり(詳細不明)

方舟を燃やす

2024年 小説

2024年刊の長編。家族や社会の在り方を問いかける作品として評価され、吉川英治文学賞を受賞。

家族社会批評

全著作

  • 長編・短編・随筆多数(代表作に『対岸の彼女』『八日目の蟬』『紙の月』など)
  • ジュニア小説(彩河杏名義)も多数

翻案

  • 多数の作品が映画・テレビドラマ化(例:八日目の蟬、紙の月、空中庭園、Presents、キッドナップ・ツアー等)

作家による翻訳

  • 『源氏物語』(現代語訳、2017-2020年、河出書房新社)

作品の翻訳

  • 『対岸の彼女』英訳『Woman on the Other Shore』(2007年)など

作風・主題

文体
等身大の人物描写繊細な心理描写平易で読みやすい文体
頻出モチーフ
母性記憶と喪失日常の亀裂食卓や料理の描写

健康

  • 幼児期の発達上の困難(失禁、言葉の出にくさなど)
    幼稚園時代 / kindergarten years
    周囲から孤立を感じた経験が読書への傾倒につながったと本人が語っている。

評価・遺産

角田光代は現代日本文学における代表的な作家の一人であり、家庭や女性心理を繊細に描く作風で多くの文学賞を受賞。映画・テレビ化も多数行われ、広く一般にも影響を与えている。

関連学会

  • 日本ペンクラブ(関連)

大衆文化への影響

  • 桑田佳祐(サザンオールスターズ)の愛読者として知られ、2012年ツアーに招待されるなど交流がある。
  • 代表作の映画化・ドラマ化で一般層への認知が広がった(例:八日目の蟬、紙の月)。

引用

  • いい加減忘れたいのに忘れられない、恨んでいる
    出典: インタビュー(阿川佐和子 他) (2014年)
  • 作家を志したのは小学校1年生の時です。
    出典: 複数の対談・インタビュー (2009年)

豆知識

  • 15歳のときからサザンオールスターズの熱心なファンであり、桑田佳祐と交流が生まれた。
  • 学生時代に彩河杏名義でコバルト・ノベル大賞を受賞しジュニア小説でデビューした。
  • 学生時代からボクシングを続け、輪島功一のジムに通っている(2013年時点の報道)。
  • 私生活では2006年に伊藤たかみと結婚(のち離婚)、2009年に河野丈洋と再婚している。