蛇笏賞
だこつしょう
俳人・飯田蛇笏の遺徳を敬慕して設立され、前年刊行の優れた句集に贈られる俳句賞。
- 創設年
- 1967
- 主催
- 角川文化振興財団
- カテゴリー
- 俳句・俳諧
- 選考方式
- 推薦
- 受賞対象
- プロ
- 開催頻度
- 年1回
- 発表時期
- 6月頃
- 賞のステータス
- 活動中
説明
蛇笏賞(だこつしょう)は、俳人・飯田蛇笏にちなんで設けられた俳句の賞。前年1月から12月に刊行された句集の中で最も優れたものに与えられ、俳句界では最も権威ある賞とされている。主催は角川文化振興財団で、1967年に第1回が行われる。受賞作には賞状、記念品および副賞100万円が贈られ、授賞式は毎年6月に行われる。
賞品
- 主賞品
- 賞状、記念品
- 賞金
- 1,000,000円
選考情報
選考プロセス
| 段階 | 審査員 | 通過率 | 発表 |
|---|---|---|---|
| 選考委員会 | 高野ムツオ、高橋睦郎、中村和弘、正木ゆう子 | — | 授賞式で発表 |
選考基準
- 前年に刊行された句集の中で最も優れたもの
- 俳句の芸術性・独創性
関連の賞
- 迢空賞
公式情報
http://www.kadokawa-zaidan.or.jp/kensyou/dakotu/過去の受賞者
高橋睦郎の第九句集。自由詩、定型詩、小説など幅広いジャンルを横断してきた詩人が、十年間の句業を集成し、古典の厚みを背景に日本語の豊かさと新しい叙情の可能性を示す。
十年の句業を通して、古典と現代のあわいに新しい叙情を立ち上げる。
『風の空』は廣瀬直人の句集。受賞対象となった作品として、作者の関心が凝縮され、時代や生活の感覚をそれぞれの文体で掘り下げている。
風の空は、短い題名の奥に作者の主題を凝縮した作品である。
午後の光の中に置かれた椅子のように、静かな時間と生活の陰影を凝縮する句集。日々の気配を端正にとらえ、余白のある読み味を残す。
午後の光の中に置かれた椅子のように、静かな時間と生活の陰影を凝縮する句集。
『晨鐘』は、washitani-nanakoによる作品です。2005年のdakotsu shoで評価された作品で、題名が示す人物や場所、出来事を軸に物語性や言葉の力を伝えます。
『晨鐘』は、受賞時に注目された主題と語りを手がかりに読む作品です。
『瀧の音』は、草間時彦による作品で、2003年の受賞作として記録されている。俳句の文脈で、作者の語り口や構成の特徴が前面に出る一作である。
草間時彦の『瀧の音』は、俳句としての輪郭を持つ受賞作。
『東国抄』は金子兜太の作品です。2002年の受賞作として、題名が示す人物・場所・出来事を軸に、言葉の手触りと作品世界を読者に開いていきます。
『東国抄』は、受賞時に注目された主題と言葉の力を手がかりに読む作品です。
『雨の時代』は、鈴木六林男による蛇笏賞受賞作。受賞時の評価対象となった作品で、題名やジャンルの特性を手がかりに、作者の関心が凝縮された一作として読める。
鈴木六林男の表現が、雨の時代という題名に凝縮された蛇笏賞受賞作。
『吟遊』は中村苑子による作品で、dakotsu-shoの1994年回で評価された。作品名と著者名で単行本・文庫・収録書籍の有無を確認したうえで、確認できた範囲の作品情報を示す。
吟遊は、中村苑子の創作や批評の特色が受賞時に注目された作品。
「瀬頭」は佐藤鬼房による受賞作品。受賞分野の文脈で評価された作品として、作者の主題意識や表現上の特色を伝える。
瀬頭は、佐藤鬼房の表現世界を示す受賞作品。
桂信子晩年の句集で、樹木の影や季節の気配を通して、静かな時間と生の感触をすくい上げる。抑制された言葉のなかに、老いと自然への澄んだまなざしが息づく。
樹の影に宿る時間を、澄んだ言葉でとらえた句集。
長谷川双魚の句集です。数え歌を思わせる題名の軽やかさの奥に、季語、老境、日々の観察が凝縮されています。
老境の眼差しが、季節の小さな動きを句に留める。
『和栲』は橋閒石による句集。古語の響きと端正な形式感を生かし、自然や時間の肌触りを凝縮して示す句集。
『和栲』は、橋閒石の表現の特徴を示す受賞作である。
『雨情』は、石原舟月が1981年前後に発表し、蛇笏賞の対象となった作品である。受賞文脈では、同時代の文学・詩歌・芸術表現のなかで独自の主題や形式が評価された。
蛇笏賞で注目された石原舟月の作品。
『雁道』は、斎藤玄が晩年の病と向き合うなかでまとめた第五句集である。雁が通るときには見え、通らなくてもそこに在るという集名の感覚を軸に、生命の限界、身体の痛み、自然の光や影を、虚実の境に置かれた静かな句境として結晶させている。
見えるものと見えないものの境で、晩年の生命感覚が静かに光る句集。
『曼荼羅』は、細見綾子が句集の形式で人物の感情や時代の気配を描いた作品です。受賞歴からも、題材の扱いと文体の緊張感が同時代の読者に強い印象を残したことがうかがえます。
『曼荼羅』は、句集の枠組みの中で、俳句と自然を印象的に浮かび上がらせる作品です。
『月下美人』は、阿部みどり女が句集の形式で人物の感情や時代の気配を描いた作品です。受賞歴からも、題材の扱いと文体の緊張感が同時代の読者に強い印象を残したことがうかがえます。
『月下美人』は、句集の枠組みの中で、俳句と自然を印象的に浮かび上がらせる作品です。
『四季蕭嘯』は、山口草堂の晩年の句境を示す句集です。風、季節、病を越える精神の張りが作品を貫き、自然詠の静けさの奥に凛とした強さが響きます。
風と季節の気配が、晩年の句境を澄んだ響きで支えます。
蘆の高く伸びる姿に託して、自然観照と老境の感覚を結ぶ句集。石川桂郎の端正な俳句表現が、蛇笏賞の対象として評価された。
『高蘆』は、石川桂郎の表現を受賞作として伝える作品です。
安住敦の句集。市井の暮らしに根ざした俳句の呼吸を保ち、朝と午後、生活の明暗、季節の移り変わりを穏やかな人情とともに詠む。
市井の時間と季節の移ろいを、いぶし銀の俳句へ結晶させる。
『秋風挽歌』は、福田蓼汀の句集で、喪失の感情と秋の気配を重ねる作品である。身近な死を悼む切実さが、写実に根ざした季節の言葉へ沈められている。
秋風の中に、喪失と追悼の感情を沈めた句集。
『潺潺集』は、大野林火の句集で、水の音を思わせる題名の通り、自然の微細な気配を澄んだ俳句へ結ぶ。戦後俳句の成熟した眼差しが、季節の中の一瞬を静かに捉えている。
水音のような微細な気配を、澄んだ俳句に結ぶ句集。
自然の細部と人生の感慨を澄んだ言葉で結ぶ句集。季節の移ろいを凝視し、静かな写生のなかに深い余情を残す。
三露は、俳句を軸に皆吉爽雨の視線が凝縮された受賞作である。